最終更新日:2025/11/20
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元となった辞書の項目

physician

名詞

医者;(特に)内科医

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解説

以下では、英単語「physician」をできるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

単語: physician

品詞: 名詞 (可算名詞)

意味 (英語): a medical doctor, especially one who practices general internal medicine (non-surgical).

意味 (日本語): 医師、とくに内科医を指すことが多い。「専門の医療教育を受け、医学全般(特に内科領域)に携わる医師」を表します。

「physician」は、日常的な「doctor」という言い方よりも少しフォーマルな響きがある単語です。医者全般を指す場合もありますが、特に外科医(surgeon)ではない内科系の医師を指すときにしばしば使われます。

CEFRレベルの目安: B2(中上級)


  • B2 (中上級): 医療関連の専門的な場面やフォーマルなテキストにおいて、正確な言い回しを理解・使用できるレベル。

派生形・活用

名詞なので時制変化はありませんが、複数形はphysiciansです。

他の品詞への派生としては、「physician」という形容詞はありませんが、「physician assistant (医師助手)」のように複合名詞として用いられることがあります。


2. 語構成と詳細な意味


  • 語幹: physic- (もともと「医学」「薬」「自然の学問」を表す要素)

  • 接尾語: -ian (「~に従事している人」を意味する接尾語)

「physician」は由来としては「physic + -ian」という形で、自然科学や医学を扱う人という意味合いがあります。

関連語や派生語


  • physic: (古い表現で) 薬・医薬

  • physical: 形容詞「身体の、物質的な」

  • physicist: 物理学者 (発音やスペルが似ていますが意味は全く異なります)

よく使われるコロケーション・フレーズ10選


  1. primary care physician → プライマリ・ケア医(かかりつけ医)

  2. attending physician → 主治医

  3. family physician → 家族(総合)医

  4. consulting physician → コンサルティング医

  5. physician’s diagnosis → 医師の診断

  6. physician assistant → 医師助手

  7. physician referral → 医師による紹介

  8. board-certified physician → ボード認定医

  9. licensed physician → 有資格医師

  10. resident physician → 研修医


3. 語源とニュアンス


  • 語源:


    • 古フランス語の “fisicien” (医師)

    • それはラテン語の “physicus” (自然学者、自然の) にさかのぼり、さらにギリシア語の “physis” (自然) に由来します。


  • 歴史的使用:


    • 古くは「自然科学の専門家」という意味合いも含まれていましたが、近代以降は「内科系を中心とした医師」の意味で定着しました。


  • ニュアンス:


    • 「physician」はよりフォーマルで、専門性を強調する響きがあります。

    • 「doctor」は一般的かつカジュアルに「医者」を指す広い言葉で、外科医を含めあらゆる領域の医師に使えます。

    • 文書や公式な場面では「physician」がしばしば使われます。日常会話では「doctor」の方が圧倒的に一般的です。



4. 文法的な特徴と構文


  • 可算名詞: a physician (単数) / physicians (複数)

  • 一般的な構文・イディオム:


    • “consult a physician” → 医師に相談する

    • “physician’s recommendation” → 医師の勧め


  • フォーマル/カジュアル:


    • フォーマルな文章・ビジネス文書・医療文書でよく用いられる

    • カジュアルな会話では“doctor”の方が使われやすい



5. 実例と例文

日常会話の例文


  1. “I need to find a good physician for my annual check-up.”

    (年に一度の健康診断を受けるのに、いい内科医を探さなきゃ。)


  2. “I’m meeting my family physician tomorrow for a follow-up.”

    (明日、かかりつけの医師に経過観察の診察を受ける予定です。)


  3. “Have you consulted a physician about that persistent cough?”

    (その長引く咳について、医師の診察を受けましたか?)


ビジネス上の例文


  1. “Our company’s health insurance plan allows you to choose your own physician.”

    (当社の健康保険プランでは、自由に医師を選ぶことができます。)


  2. “Please submit a physician’s note if you miss work due to illness.”

    (病気で欠勤する場合は、医師の診断書を提出してください。)


  3. “We’ll need confirmation from your attending physician for your medical leave.”

    (あなたの病気休暇には、担当の医師からの証明が必要です。)


学術的・専門的な文脈の例文


  1. “Many physicians emphasize the importance of preventive care.”

    (多くの医師は予防的なケアの重要性を強調しています。)


  2. “The symposium included presentations from leading physicians in oncology.”

    (そのシンポジウムでは、腫瘍学の第一線で活躍する医師たちによる発表が含まれていました。)


  3. “A physician’s clinical judgment is crucial in making fast and accurate diagnoses.”

    (迅速かつ正確な診断を下すには、医師の臨床的判断が非常に重要です。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. doctor (医者)


    • 「医師」を指す最も一般的な単語。あらゆる専門分野の医者に幅広く使われる。


  2. medical practitioner (医療従事者/医師)


    • フォーマルで広い意味合い。「医行為を行う人」を広く指す。


  3. clinician (臨床医)


    • 病院などで直接治療を行う臨床医。実際に患者を診る専門家を強調した言い方。


反意語

厳密な反意語はありませんが、対置される可能性があるものとしては


  • patient (患者): 立場としての対比。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /fɪˈzɪʃ.ən/


    • アメリカ英語: [フィズィシャン] のように発音

    • イギリス英語もほぼ同じ発音


  • アクセント: 第二音節 “-zi-” にアクセントがあります。

  • 発音の間違い例:


    • “physicist” (物理学者) と混同してしまう

    • “phy”の部分を [fi-] ではなく「ファイ」「フェイ」と誤って発音しないよう注意



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス:


    • “phycisian”や“physican”など、文字抜けが起こりやすい。


  • 同音異義語との混同:


    • “physicist” (物理学者) とは綴りと意味が異なるので注意。


  • 試験対策:


    • TOEICや英検などのリーディングセクションで、フォーマルな文書や医学関連の記事に登場することがあります。

    • “doctor”が先に思い浮かんでしまいがちですが、文章中で“physician”が使われる時はフォーマル・専門性を意識している場合が多いため、ニュアンスを捉えておくとよいでしょう。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「physic = 医学・薬」+「-ian = 人」で、「医学をする人」という具合に構成をイメージすると覚えやすいです。

  • “ph” が [f] の音になる単語に慣れる:例えば “phone”, “phrase” などと同じ仲間だと理解する。

  • “physician” と “physicist” はスペルも発音も似ているが意味は全く違うので、「医師(physician)」と「物理学者(physicist)」の区別を頭の中でしっかりイメージづけておくと間違いにくいです。


以上が「physician」の詳細解説です。「医師」としてのフォーマルな言い方である点、そして綴りや発音が混乱しやすい点などを押さえておくと、理解も深まり、学習に役立ちます。

意味のイメージ
physician
意味(1)

医者;(特に)内科医

学術英単語(NAWL) / 英訳 / 4択問題

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