最終更新日:2025/11/23

隠喩,暗喩(like, asなどを用いない比喩;たとえばLife is as long and hard as a journey.(人生は旅のように長くつらいものだ)といえば直喩で,Life is a journey.(人生は旅だ)といえば隠喩)

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元となった辞書の項目

metaphor

名詞

隠喩,暗喩(like, asなどを用いない比喩;たとえばLife is as long and hard as a journey.(人生は旅のように長くつらいものだ)といえば直喩で,Life is a journey.(人生は旅だ)といえば隠喩)

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解説

以下では、英単語 “metaphor” について、できるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

単語: metaphor

品詞: 名詞 (countable noun)

意味(英語): A figure of speech in which a word or phrase is applied to an object or action to which it is not literally applicable.

意味(日本語): 本来の意味とは異なる言葉を、比喩的に別の対象に重ね合わせて使う表現(暗喩)。

「metaphor(メタファー)」は、比喩を使って物事や概念をわかりやすく表現したり、文章表現を豊かにするためによく使われる単語です。「隠喩」や「暗喩」と呼ばれ、直接「like」「as」などを使わずに、抽象的なものを具体的に例えることで、イメージを強く伝えます。


  • 活用形:


    • 単数形: metaphor

    • 複数形: metaphors


  • 他の品詞形:


    • 形容詞: metaphorical (比喩的な)

    • 副詞: metaphorically (比喩的に)


  • CEFR レベル目安: B2(中上級)


    • 日常的な英語表現ではなく、少しアカデミックなニュアンスがあり、文章で使われる機会が多い表現です。



2. 語構成と詳細な意味

語構成: 「meta-」(「…を越えて」というギリシャ語由来の接頭語) + 「phor」(ギリシャ語 “phora” 「運ぶ」を語源とする部分)


  • 「meta-」には「超えて」「変化して」といった意味合いがあります。

  • 「phor」も「運ぶ」「伝える」というニュアンスを持ちます。

“metaphor” は文字通り「(言葉で)何かを超えて運んでくる」というイメージで、ある事柄を別の事柄になぞらえて(運んできて)本来の意味を拡張して伝える、という意味があります。

派生語・類縁語


  • metaphorical (形容詞): 比喩的な

  • metaphorically (副詞): 比喩的に

  • metaphoric (形容詞): metaphorical のやや硬い/文語的な言い方

よく使われるコロケーション(共起表現)10 個


  1. “extended metaphor”


    • 日本語訳: 拡張された隠喩 (長い文脈で展開される比喩)


  2. “powerful metaphor”


    • 日本語訳: 強力な比喩 (非常に印象的・説得力のある比喩)


  3. “common metaphor”


    • 日本語訳: よく使われる比喩


  4. “visual metaphor”


    • 日本語訳: 視覚的な比喩 (画像や視覚表現での比喩)


  5. “mixed metaphor”


    • 日本語訳: 混在した比喩 (複数の比喩を混ぜてしまい意味が混乱する表現)


  6. “apt metaphor”


    • 日本語訳: 適切な比喩 (内容を的確に表す比喩)


  7. “fresh metaphor”


    • 日本語訳: 斬新な比喩 (ありふれていない新しい比喩)


  8. “tired metaphor”


    • 日本語訳: 陳腐化した比喩 (使い古されて新鮮味を失った比喩)


  9. “crucial metaphor”


    • 日本語訳: 重要な比喩 (議論や説明のキーポイントとなる比喩)


  10. “to employ a metaphor”


    • 日本語訳: 比喩を用いる (使う)



3. 語源とニュアンス

語源:

ギリシャ語 “metaphora” (meta: 「超える」+ pherein: 「運ぶ」) がラテン語を通じて英語に入ったものです。何かを「運んできて」例える、という発想から「ある事柄を他の事柄になぞらえる」という意味になりました。

ニュアンス:


  • カジュアルな会話でも使われることがありますが、特に文学的、学術的な文脈で頻繁に目にします。

  • 直接「〜のような」「〜に似ている」と明示しないため、表面的には違う二つのものを同じだとすることで、強いイメージを与えます。

  • 文学的、クリエイティブなシーンで使われると響きが鮮やかで表現豊かです。


4. 文法的な特徴と構文

文法的ポイント:


  • 可算名詞 (countable noun) なので、a metaphor / two metaphors のように数えられます。

  • たとえば “He used a beautiful metaphor.” といった形で文章中に組み込まれます。

一般的な構文:


  1. “(subject) + use + (adjective) metaphor to (describe/explain) …”


    • 例: “He used a powerful metaphor to explain his philosophy.”


  2. “(something) is a metaphor for (something else).”


    • 例: “The journey is a metaphor for life.”


イディオムや関連表現:


  • “Mixed metaphor”: 意味が混乱する複数の比喩を無理に組み合わせた表現

  • “Metaphorically speaking”: 比喩的に言うと


5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文 (カジュアルな場面)


  1. “That movie was a metaphor for growing up; it was really touching.”


    • 「あの映画は成長を比喩的に表していて、本当に感動したよ。」


  2. “Don’t take it literally, it’s just a metaphor.”


    • 「文字通り受け取らないで、ただの比喩表現だから。」


  3. “‘Time is a thief’ is a common metaphor you’ll hear.”


    • 「“時間は泥棒だ”は、よく耳にする比喩表現だよ。」


(2) ビジネスでの例文 (会議やプレゼンなどフォーマル寄り)


  1. “He used a compelling metaphor to illustrate our company’s growth strategy.”


    • 「彼は会社の成長戦略を説明するために、説得力のある比喩を用いました。」


  2. “The metaphor of a ‘journey’ helped clarify the phases of product development.”


    • 「“旅”という比喩は、製品開発の各段階を明確にするのに役立ちました。」


  3. “Please avoid mixing metaphors in the presentation to keep the message clear.”


    • 「プレゼンで混在した比喩を使わないようにして、メッセージを明確に保ってください。」


(3) 学術的/文学的な文脈での例文


  1. “In poetic analysis, the metaphor serves as a pivotal tool for expanding meaning.”


    • 「詩の分析において、比喩は意味を拡張するための重要な手段です。」


  2. “The author employs an extended metaphor to convey the protagonist’s internal conflict.”


    • 「著者は登場人物の内面的葛藤を伝えるために、拡張された比喩を用いています。」


  3. “Exploring conceptual metaphors can deepen our understanding of abstract ideas.”


    • 「概念的比喩を探究することで、抽象的な概念への理解が深まります。」



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. “simile” (直喩)


    • 日本語訳: 「〜のように」という単語で直接的に比喩を表す。

    • 例: “Life is like a box of chocolates.” は simile で、metaphor の場合は “Life is a box of chocolates.”


  2. “analogy” (類推)


    • 日本語訳: 二つの異なるものの性質を対応させて論じる。比喩表現というより、類推・並列が中心。


  3. “figure of speech” (比喩表現)


    • 日本語訳: 比喩や誇張など広い文脈での修辞的表現。


反意語 (Antonyms)


  • “literal expression” (文字どおりの表現)


    • 日本語訳: 比喩を用いない直接的な表現。


metaphor は「暗喩」や「比喩的」なニュアンスが強いのに対し、literal は「文字通り」の意味です。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /ˈmɛt̬.ə.fɔːr/ (米), /ˈmet.ə.fɔː/ (英)

  • アクセントは「me」の部分に強勢を置きます (ME-ta-phor)。

  • イギリス英語では語尾の “r” 音が弱め (fɔː)、アメリカ英語では “fɔːr” としっかり発音される場合が多いです。

  • スペルミス “metaphore” と書かないよう注意してください (フランス語のスペルに似ているため混同しやすいです)。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • “metaphor” と “simile” の混同: “metaphor” は「〜は…である」と直接例える。 “simile” は “like” や “as” を用いて比喩を明示する。

  • “metaphor” のスペリングの間違い: “metaphor” を “metafor” と書いてしまったり、途中で “phor” を “for” とするミスはよく起こります。

  • 試験対策: TOEIC や英検などの読解問題や文章要約問題で、文章表現を読み解く際に「暗喩」が使われているかどうかに気づく力が問われることがあります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「meta-」= 「超える、変化する」+「phor」= 「運ぶ」というイメージで、「言葉を使って何かを越えて運んでくる」→「ある概念を別のものとして表す」と覚えるとスムーズです。

  • 音の響きから「め・た・ふぉー」と区切り、「め=目、た=他、フォー=4?」など遊びながら関連付けても面白いかもしれません。

  • ポイントは “like” や “as” を使わないで直接例える表現であることをイメージすると理解が深まります。


以上が “metaphor” の詳細解説です。文章力を上げたいときや、効果的な表現をしたいときにぜひ使ってみてください。

意味のイメージ
metaphor
意味(1)

隠喩,暗喩(like, asなどを用いない比喩;たとえばLife is as long and hard as a journey.(人生は旅のように長くつらいものだ)といえば直喩で,Life is a journey.(人生は旅だ)といえば隠喩)

学術英単語(NAWL) / 英訳 / 4択問題

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