最終更新日:2025/11/10

〈U〉推量, 推論, 推測, 推理 / 〈C〉推量の結果,結論

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元となった辞書の項目

inference

名詞

〈U〉推量, 推論, 推測, 推理 / 〈C〉推量の結果,結論

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犯行現場の手がかりを観察して、刑事は容疑者の身元を論理的に推理した。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: inference

品詞: 名詞 (noun)

意味(英語): A conclusion or deduction reached on the basis of evidence and reasoning.

意味(日本語): 証拠や論理的思考をもとに導き出される結論や推論。「結論づけること」「推測すること」を指します。学術的な文脈や論理的思考を扱う場面でよく使われる単語です。


  • CEFRレベル目安: B2 (中上級)


    • B2レベルは、日常会話はもちろん、ある程度の専門的な話題に関してもしっかり意見を述べられる段階です。学術的な文章などでよく登場するこの単語を理解すると、読解力がさらに向上します。


活用形


  • 名詞のため、複数形は inferences になります。

他の品詞になったときの例


  • 動詞形「infer」(推論する)


    • 例: to infer something from evidence (証拠から何かを推論する)



2. 語構成と詳細な意味

語構成:


  • 接頭語: 特になし

  • 語幹: infer (「推測する、推論する」)

  • 接尾語: -ence (名詞を作る接尾語)

詳細な意味


  1. 理由や証拠、データに基づいて結論を導き出すこと

  2. 上記の過程で生じた推測内容そのもの

派生語や類縁語


  • infer (動詞): 推測する、推論する

  • inferable (形容詞): 推論できる

  • inference engine (名詞): (人工知能などにおいて) 推論エンジン

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)


  1. draw an inference (推論を導き出す)

  2. logical inference (論理的推論)

  3. make an inference (推論する)

  4. statistical inference (統計的推論)

  5. reach an inference (推論に達する)

  6. inference from context (文脈からの推論)

  7. subtle inference (微妙な推論)

  8. inference process (推論過程)

  9. strong/weak inference (強い/弱い推論)

  10. inferential reasoning (推論的思考)


3. 語源とニュアンス

語源


  • ラテン語の “inferre” (持ち込む、推し進める) から来ています。

  • “infer” (推測する) に名詞化の接尾語 “-ence” がついた形が “inference” です。

ニュアンス


  • inference は、あくまで証拠に基づいて導き出される結論を指すため、感覚的な「当てずっぽう」よりも、論理的で客観的な印象を伴います。

  • 学術論文やレポートなど、少しフォーマルな文脈でよく使われます。日常会話で使う場合は、やや固めの響きになります。

使用のシーン・注意点


  • 口語か文章か: 比較的フォーマルな語で、論文や学術的な場面で頻出。日常会話では「推測」「推論」を伝えたい場合にあえて使うときなどに登場します。

  • 感情的な響き: あまり感情のこもった単語ではなく、客観的・論理的なイメージです。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 可算 / 不可算: 場合によっては可算名詞として「複数の推論 (inferences)」を指すことができますが、概念として用いる場合は不可算的にも使えます。

  2. 使用される一般的な構文:


    • “draw an inference from ~” (~から結論を導く)

    • “by inference” (推論によって)


イディオム:


  • “by inference” : 「推論によって」 → “He concluded, by inference, that the data had been falsified.”

フォーマル / カジュアル:


  • 一般的にはフォーマル寄り。カジュアルな口語では “guess”、”assumption” など、より簡単な語を使う場合が多いです。


5. 実例と例文

(A) 日常会話での例文


  1. “I made an inference based on what she said, but I might be wrong.”


    • 彼女が言ったことから推論をしたけれど、もしかしたら間違っているかも。


  2. “From your tone, my inference is that you’re upset about something.”


    • あなたの口調からすると、何かに腹を立てているのではと推測しました。


  3. “My inference is that he’s not coming to the party.”


    • 彼はパーティーに来ないだろうと推論しています。


(B) ビジネスシーンでの例文


  1. “We need to draw an inference from the sales data to improve next quarter’s performance.”


    • 来期の業績を向上するために、販売データから推論する必要があります。


  2. “Based on my inference, the new marketing strategy should target a younger demographic.”


    • 私の推論によると、新しいマーケティング戦略は若い層を狙うべきです。


  3. “The manager’s inference was that the project could be completed two weeks early.”


    • マネージャーの推論では、プロジェクトは2週間早く完了できるとのことでした。


(C) 学術的な文脈での例文


  1. “Statistical inference allows us to make predictions about a population from a sample.”


    • 統計的推論によって、サンプルから母集団について予測することができます。


  2. “The paper discusses the inference of causal relationships using observational data.”


    • その論文は、観察データを用いた因果関係の推論について論じています。


  3. “Their inference relies heavily on Bayesian analysis.”


    • 彼らの推論はベイズ解析に大きく依存しています。



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. deduction (推論、演繹)


    • deduction は論理的ステップを踏んで結論を導く、さらに厳密な印象。


  2. conclusion (結論)


    • 結末や最終的な判断。inference よりも結果をストレートに指す。


  3. reasoning (推論、論証)


    • プロセスそのものに焦点があり、論理的思考過程を強調する。


  4. implication (暗示、含意)


    • 必ずしも明示的な何かを導くわけではなく、「含意」のニュアンスが強い。


反意語 (Antonyms)


  • fact (事実): 証拠なしでものを言う推測に対して、事実は実際に確立された情報。

  • observation (観察/事実認識): 推論ではなく実際に見たり測定したりした結果。


7. 発音とアクセントの特徴

発音記号 (IPA):


  • アメリカ英語: /ˈɪn.fɚ.əns/

  • イギリス英語: /ˈɪn.fər.əns/ または /ˈɪn.fə.rəns/

強勢 (アクセント):


  • 最初の音節 “IN” が強く発音されます: IN-fuh-rens

よくある発音の間違い


  • “in-fer-ence” と区切って中途半端に強調するなど。

  • 第2音節を強調しすぎると不自然になります。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス


    • “inferance” と書いてしまうミスがよくあります。

    • “-ence” の部分は “a” ではなく “e” なので注意。


  2. 同音異義語との混同


    • 同音異義語は特にありませんが、見た目の似ている “references” (参考文献) などと混同しないようにしましょう。


  3. 試験対策や資格試験での出題傾向


    • TOEIC や英検では、読解問題で “inference questions” (推測問題) として出題されることがあります。

    • “Based on the passage, it can be inferred that ~” といった問題文で目にする機会が多いです。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 覚え方のイメージ: “infer” は “推測する” という動詞。それに “-ence” が付いて名詞になった、と覚えると簡単です。

  • スペリングのポイント: “in” + “fer” + “ence” の3つに分解してイメージすると覚えやすいです。

  • 勉強テクニック:


    • “infer” → “inference” の流れをしっかり押さえる。

    • 統計や科学の文脈でよく使うため、関連した論文や教材を読んで「推論」について学習すると記憶に定着しやすいです。



「inference」は、学術論文や論理的な議論で特に頻出の単語です。証拠や根拠をもとに“何らかの結論を導き出す”言葉なので、会話や文章で使えれば、表現力や説得力がアップします。ぜひ積極的に活用してみてください。

意味のイメージ
inference
意味(1)

〈U〉推量,推論,推測

意味(2)

〈C〉推量の結果,結論

学術英単語(NAWL) / 英訳 / 4択問題

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