最終更新日:2025/11/28

〈U〉〈C〉(物質的・社会的・科学的・政治的に高度な)文明;(特定の地域・国民・時代に発達した)文明[様式]/《集合的に》文明世界;文明人/〈U〉(…の)文明化,開化《+of+名》

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元となった辞書の項目

civilization

名詞

〈U〉〈C〉(物質的・社会的・科学的・政治的に高度な)文明;(特定の地域・国民・時代に発達した)文明[様式]/《集合的に》文明世界;文明人/〈U〉(…の)文明化,開化《+of+名》

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古代エジプトの文明は印象的なピラミッドを建設しました。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: civilization

品詞: 名詞 (noun)

意味(英語)


  • Civilization: The stage of human social development and organization that is considered advanced.

意味(日本語)


  • 文明:人間の社会が高度に組織され、発展した状態を指します。

    例としては、古代エジプト文明やマヤ文明など、特定の地域や時代における社会的・文化的な発展レベルを表します。

    「人々が社会をつくり、文化や技術、制度などを発達させた状態」というイメージです。歴史や文化、学術分野でよく使われる単語です。

活用形


  • 単数形: civilization

  • 複数形: civilizations (特定の文明を列挙するときに使います)

他の品詞形


  • civilize (動詞): 文明化する、教化する

  • civilized (形容詞): 文明化した、洗練された

CEFRレベルの目安


  • B2 (中上級)

    歴史や文化について議論できるレベルで使われる単語です。教養的な文脈でよく出てきますが、比較的頻繁に目にするため、上級レベルに近い語彙といえます。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • civil: 「市民の」「民間の」「文明の」というニュアンスを持つ語幹(ラテン語で「市民」を意味する “civis” に由来)。

  • -ization: 「~にすること」「~化」を表す名詞化の接尾語。

「civilization」は「市民社会や文明化された状態」というイメージを持ち、「ある社会が高い文化や社会制度、技術などを備えている状態」を指します。

派生語や類縁語


  • civil (形容詞): 市民の、民間の

  • civilian (名詞): 民間人

  • civility (名詞): 礼儀正しさ、丁重さ

  • civilize (動詞): 文明化する、洗練させる

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)


  1. ancient civilization


    • 古代文明


  2. modern civilization


    • 現代文明


  3. Western civilization


    • 西洋文明


  4. Eastern civilization


    • 東洋文明


  5. cradle of civilization


    • 文明の揺籃(文明発祥の地)


  6. decline of a civilization


    • 文明の衰退


  7. advanced civilization


    • 先進文明


  8. lost civilization


    • 失われた文明


  9. spread of civilization


    • 文明の拡散


  10. preserve civilization


    • 文明を守る・保存する



3. 語源とニュアンス

語源


  • ラテン語の「civis(市民)」から派生し、「civil(市民の、文明の)」と「-ization(~化すること)」が組み合わさったものです。

  • 歴史的には「野蛮な状態」と対比して使われるようになり、「より洗練された状態」を示すことが多いです。

ニュアンス・使用時の注意


  • 学問的・歴史的文脈で頻繁に使われます。

  • 「洗練された状態」「高度な文化や制度が整った状態」というニュアンスがあり、逆に「barbarism(野蛮)」と対立する概念としても使われます。

  • カジュアルな会話で使うこともありますが、ややフォーマルまたは学術的な響きがある単語です。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 可算 / 不可算


    • 紀元前の文明、特定の地域の文明など「特定の文明」を指すときは可算名詞として複数形 (civilizations) も可能です。

    • 概念としての「文明」は不可算として扱う場合もあります。文脈に応じて使い分けます。


  2. 構文例


    • “The civilization of ancient Egypt was remarkable.”

      (古代エジプト文明は驚くべきものでした)

    • “Civilization has changed the way humans live over centuries.”

      (文明は何世紀にもわたって人間の生活様式を変えてきました)


  3. イディオムや定型表現


    • “the dawn of civilization” (文明の夜明け)

    • “one of the greatest civilizations in history” (歴史上最も偉大な文明の一つ)



5. 実例と例文

日常会話での例文 (3つ)


  1. “I love learning about ancient civilizations like the Greeks and the Romans.”


    • 私は古代ギリシャや古代ローマのような古い文明について学ぶのが大好きなんです。


  2. “Modern civilization relies so much on technology these days.”


    • 現代文明は今、テクノロジーに大いに依存しています。


  3. “Some people dream of escaping civilization and living off the grid.”


    • 中には文明社会から逃れて、電気ガスなどに頼らない生活をすることを夢見る人もいます。


ビジネスでの例文 (3つ)


  1. “Our company aims to preserve elements of local civilization while developing infrastructure.”


    • わが社はインフラを開発する一方で、地域の文明要素を保護することを目指しています。


  2. “Globalization affects many aspects of civilization and culture in modern business.”


    • グローバリゼーションは、現代のビジネスにおける文明や文化のさまざまな側面に影響を及ぼします。


  3. “Understanding the civilization of a region can be crucial when entering new markets.”


    • 新しい市場に参入する際には、その地域の文明を理解することがとても重要です。


学術的な文脈での例文 (3つ)


  1. “Scholars debate the factors that led to the collapse of the Mayan civilization.”


    • 学者たちはマヤ文明崩壊の原因について議論しています。


  2. “Trade routes have played a significant role in the growth of many ancient civilizations.”


    • 交易路は多くの古代文明の発展に大きな役割を果たしてきました。


  3. “The concept of civilization can vary between different anthropological studies.”


    • 文明という概念は、人類学の研究分野によって異なることがあります。



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. culture (文化)


    • 「人々の生活様式や芸術、慣習」の意味合いが強く、文明よりも個々の習慣・芸術面に焦点が当たる。


  2. society (社会)


    • 「人間の集団」を指す言葉。文明よりも広く、制度だけでなく人々の相互関係に主眼がある。


  3. heritage (遺産)


    • 歴史的に受け継がれてきた文化や伝統に焦点がある。文明全体というよりは、文化的・歴史的資産。


反意語


  • barbarism (野蛮、未開)


    • 文明化されていない状態や、残虐さを含む未開社会の概念を表す言葉。



7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA(米国英語): /ˌsɪvələˈzeɪʃən/

  • IPA(英国英語): /ˌsɪvɪlaɪˈzeɪʃən/

  • 強勢は「-za-」の部分 (zeɪ) に置かれます。

  • アメリカ英語では 「-luh-」と曖昧母音の発音になる傾向があり、イギリス英語では 「-li-」とややはっきり /ɪ/ を発音する傾向があります。

  • スペルが長いため、つづりを間違えやすいので注意しましょう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス


    • “civilization” は “z” を使うアメリカ英語綴りが一般的ですが、イギリス英語では “civilisation” と “s” を使うこともあります。


  2. 同音異義語との混同


    • 特にありませんが、“civilize” (動詞) と混同しないように気をつけましょう。


  3. 試験対策


    • TOEICや英検などのリーディングセクションで歴史や文化の文脈で出題されやすい単語です。意味がわかれば読解力が高まります。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “civil” (市民) + “-ization” (~化) → 「都市化」や「市民としての生活が発達すること」のイメージをもつと覚えやすいです。

  • “civics (公民)”、“civil (市民の)”、“civilization (文明)” は同じ語源(civis)を共有するため、一緒に覚えると連想がつながって記憶しやすくなります。

  • 歴史的に興味がある文明(古代ギリシャ、古代エジプトなど)の映像や写真を見ながら単語をイメージすると、頭に残りやすいでしょう。


以上が civilization の詳細な解説です。学習や実践の際にお役立てください。

意味のイメージ
civilization
意味(1)

〈U〉〈C〉(物質的・社会的・科学的・政治的に高度な)文明;(特定の地域・国民・時代に発達した)文明[様式]/《集合的に》文明世界;文明人/〈U〉(…の)文明化,開化《+of+

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