元となった辞書の項目
selective
解説
1. 基本情報と概要
単語: selective
品詞: 形容詞 (adjective)
意味(英語): Tending to choose carefully or to be very particular in choosing.
意味(日本語): 注意深く選択する、または選り好みする性質を表す形容詞です。
- 「何かを選ぶときに厳しく条件を設ける/えり抜きにする」といったニュアンスで使われます。
- たとえば「自分の仲間を厳選したがる」「食べ物にこだわりがある」といった状況で使われる言葉です。
活用形:
- 原級: selective
- 比較級: more selective
- 最上級: most selective
他の品詞への変化例:
- 名詞形: selection (選択)
- 動詞形: select (選ぶ)
CEFRレベル: B2(中上級)
- 発話や文章の中で「慎重に選ぶ」「選り好みする」という概念を理解し、使いこなす必要があるため、比較的高めのレベルと言えます。
2. 語構成と詳細な意味
- 接頭語: 特になし
- 語幹:
select
(「選ぶ」という意味) - 接尾語:
-ive
(形容詞を作るための接尾語で、「〜の性質を持つ」というニュアンス)
派生語や類縁語
- select (動詞): 選ぶ
- selection (名詞): 選択、品揃え
- selectively (副詞): 選択的に
よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)
- selective breeding(選択育種)
- selective service(選抜的徴用制度、または選抜制のサービス)
- be selective about food(食べ物にこだわる)
- selective school(選抜校、入学が厳しい学校)
- selective memory(都合のいい思い出のみ覚えているような「選択的記憶」)
- to be very selective in hiring(採用を厳選する)
- selective approach(選り好みする方法/アプローチ)
- selective attention(選択的注意)
- highly selective standards(非常に厳しい選抜基準)
- selective reading(読みたい部分だけを選んで読むこと)
3. 語源とニュアンス
- 語源: ラテン語の「selectus」(=選ばれた) に由来する
select
に、形容詞化の接尾辞-ive
がついたものです。 - 歴史的経緯: 中世以降、選び抜かれたものを表す形容詞として発展しました。
- ニュアンス・使用時の注意点:
- 「全部は要らない、必要なものだけに焦点を当てる」といった前向き、あるいは「えり好みしている」というニュアンスが含まれます。
- 場合によっては「こだわりが強すぎる」印象につながることもあるため、場面に応じて使い分けが必要です。
- 「全部は要らない、必要なものだけに焦点を当てる」といった前向き、あるいは「えり好みしている」というニュアンスが含まれます。
- フォーマルかカジュアルか:
- 日常会話でも使われますが、ビジネスやアカデミックな文脈でも多用される語です。
- 「えり好み」感を強調したい場合はカジュアルにも使われます。
- 日常会話でも使われますが、ビジネスやアカデミックな文脈でも多用される語です。
4. 文法的な特徴と構文
- 形容詞的用法: 名詞を修飾する。
- 例:
He is very selective about his friends.
- 例:
- フォーマル/カジュアル: いずれも通用しますが、ややフォーマルな響きで使われる傾向があります。
- 注意点: 名詞としては使われませんので、間違えて「a selective」にはしないようにしてください。
5. 実例と例文
(1) 日常会話 (カジュアル)
I'm pretty selective about what I eat.
(私は食べるものにけっこうこだわります。)He’s so selective when it comes to clothes.
(彼は服に関してとても選り好みをするよ。)My sister is selective about her friends, so she doesn’t hang out with just anyone.
(私の姉は友達を厳選しているので、誰とでも遊んだりはしません。)
(2) ビジネス
Our company is very selective in hiring new employees.
(当社は新入社員の採用を厳選しています。)We apply a selective approach when forming our partnerships.
(当社はパートナーシップを組む際に厳選したアプローチを取ります。)Being selective about clients can help maintain our brand image.
(顧客を選ぶことは、我々のブランドイメージを維持するのに役立ちます。)
(3) 学術的
The researchers were selective in their data collection methods.
(研究者たちはデータ収集方法を選択的に行いました。)Selective attention is a key concept in cognitive psychology.
(選択的注意は認知心理学において重要な概念です。)Selective breeding has been practiced for centuries in agriculture.
(選択育種は何世紀にもわたって農業で行われてきました。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- choosy(選り好みする)
- 日常会話では「気難しい」「えり好みが激しい」イメージが強い。
- 日常会話では「気難しい」「えり好みが激しい」イメージが強い。
- particular(気むずかしい、神経質なほどこだわる)
- 「細かいところまでうるさい」というやや否定的なニュアンスも。
- 「細かいところまでうるさい」というやや否定的なニュアンスも。
- discriminating(識別眼のある、目が肥えた)
- どちらかと言えば褒め言葉として「鑑識眼がある」感じ。
- どちらかと言えば褒め言葉として「鑑識眼がある」感じ。
反意語 (Antonyms)
- indiscriminate(無差別の、無分別の)
- 特に何も考えずに選ぶこと。
- 特に何も考えずに選ぶこと。
- unselective(選び分けをしない)
- 明確にセレクションしないという意味で、ややフォーマルな印象。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /sɪˈlɛk.tɪv/
- アクセント位置: 「lec」に強勢が置かれ、第2音節が強く発音されます。(si-LEC-tive)
- アメリカ英語 / イギリス英語: 大きな違いはありませんが、アメリカ英語のほうが「シレクティヴ」のようにややダイナミックなアクセントになることがあります。
- よくある間違い: 「selective」の「c」「t」「i」の連なりを混同し、「selec・tive(セレクティブ)」と誤読しやすいです。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “selektiv”, “selecteve” などと書き間違えないように注意。
- 同音異義語との混同: とくに該当する有名な同音異義語はありませんが、「selective」と「select」は混同されやすいです。
- 試験対策: TOEICや英検などのリーディングパートで、ビジネス文脈(採用・戦略など)や学術文脈(研究・心理学など)で登場することがありますので、熟語やコロケーションと合わせて理解しておくと有利です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「select (選ぶ)」から広がるイメージで、「厳選する・選り好みする」性質を持つ形容詞だと理解すると覚えやすいです。
- スペリングのポイントは「select + ive」で「selective」です。
- 「セレクションをする人/物っぽい性質を表す」と連想して覚えると、忘れにくくなります。
学習者の皆さんは、日常的にもビジネスの場面でも使える便利な形容詞ですので、「えり好みする/慎重に選択する」という場面でぜひ使ってみてください。
意味のイメージ
意味(1)
選択の,染択する
意味(2)
注意して選ばれた
意味(3)
淘汰(とうた)の
意味(4)
(無線が)選択度の高い