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directive
解説
「directive」の詳細解説
1. 基本情報と概要
単語: directive
品詞: 名詞 / 形容詞
CEFRレベルの目安: B2(中上級)
B2:語彙もある程度豊富で、抽象的な議論や専門的な内容に逐次対応し始めるレベル
意味(英語・日本語)
- 【英語】: A directive is an official or authoritative instruction; or something related to giving instructions or guidance.
- 【日本語】: 「正式な指示」「権限に基づいた指令」を指し、または「指示に関する・指示的な」というニュアンスを持ちます。主に公的・組織的な場面で使用される格調高い言葉です。上司からの指示や政府の通達など、大きな権威に基づき、従うことが求められる場合に使われます。
活用形
- 名詞(可算名詞): a directive / directives
- 形容詞: directive (例: directive approach)
他品詞の例
- 動詞形はありませんが、「direct (動詞: 〜を指示する/向ける)」と関連があります。
2. 語構成と詳細な意味
- 接頭語: 特になし
- 語幹: direct (「指導する」「導く」)
- 接尾語: -ive (形容詞化を表す要素)
この -ive は動作や状態に関する性質を示す形容詞を作る接尾語ですが、英語では形容詞的意味合いから名詞としても機能することがあります(例: “initiative” など)。
派生語や関連性
- direct (動詞/形容詞): 指示する、導く/直接の
- direction (名詞): 方向、指示
- director (名詞): 監督、指揮者、重役
- indirect (形容詞): 間接的な
コロケーション(10個)
- government directive
- 政府指令
- 政府指令
- official directive
- 公式な指令
- 公式な指令
- strict directive
- 厳格な指示
- 厳格な指示
- management directive
- 経営陣からの指示
- 経営陣からの指示
- follow a directive
- 指令に従う
- 指令に従う
- issue a directive
- 指示を出す
- 指示を出す
- comply with a directive
- 指令を順守する
- 指令を順守する
- enforcement directive
- 執行指令
- 執行指令
- EU directive
- EU指令(欧州連合が発行する指令)
- EU指令(欧州連合が発行する指令)
- policy directive
- 方針に関する指示
3. 語源とニュアンス
- 語源: ラテン語 “dīrectus” (まっすぐ導く、指示する) + 形容詞化の接尾辞 “-ive”
- 歴史的背景: 権力・権威をもつ側からの正式な指示を表す語として発展してきました。特に官庁や業務上の通達など、フォーマルな状況で使われるようになっています。
- ニュアンス・使用時の注意:
- かなりフォーマルかつ公的な響きがあり、カジュアルな場面で使うと堅苦しい印象を与えることが多いです。
- 「指令」という訳が示すように、単なる提案ではなく“従うべき”強制力のある指示を表すことが多いです。
- かなりフォーマルかつ公的な響きがあり、カジュアルな場面で使うと堅苦しい印象を与えることが多いです。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞 (可算名詞)
- 一つ一つの指令としてカウントされるので、a directive / directives という形で使います。
- 一つ一つの指令としてカウントされるので、a directive / directives という形で使います。
- 形容詞 (限定用法)
- “directive measures” (指示的措置) のように、名詞を修飾して「指示に関する」「誘導するような」という意味を添えます。
- “directive measures” (指示的措置) のように、名詞を修飾して「指示に関する」「誘導するような」という意味を添えます。
- よく使われる構文
- “issue a directive” : 「指示を発令する」
- “act under a directive” : 「指令のもと行動する」
- “a directive from [上位機関]” : 「〜からの指令」
- “issue a directive” : 「指示を発令する」
5. 実例と例文
日常会話での例文(カジュアルというよりは少しフォーマル寄り)
- “I received a directive from my supervisor to change the layout.”
- (上司からレイアウトを変更するよう指示がありました。)
- (上司からレイアウトを変更するよう指示がありました。)
- “The committee’s directive must be followed, even if it’s inconvenient.”
- (委員会の指令はたとえ不都合でも従わなければなりません。)
- (委員会の指令はたとえ不都合でも従わなければなりません。)
- “Under the new directive, we have to report our progress daily.”
- (新しい指示のもとで、進捗を毎日報告しなければならなくなりました。)
ビジネスシーンでの例文
- “The CEO issued a directive to cut costs by 10% across all departments.”
- (CEOは全部署でコストを10%削減するよう指示を出しました。)
- (CEOは全部署でコストを10%削減するよう指示を出しました。)
- “We must comply with the company’s latest directive on data security.”
- (私たちはデータセキュリティに関する会社の最新の指令を順守しなければなりません。)
- (私たちはデータセキュリティに関する会社の最新の指令を順守しなければなりません。)
- “A directive from headquarters instructed us to postpone the product launch.”
- (本社からの指令で、製品の発売を延期するように指示がありました。)
学術的・公的な文脈での例文
- “The government issued a directive banning single-use plastics.”
- (政府は使い捨てプラスチックを禁止する指令を出しました。)
- (政府は使い捨てプラスチックを禁止する指令を出しました。)
- “An EU directive on environmental standards will affect production processes.”
- (環境基準に関するEU指令は、製造工程に影響を及ぼします。)
- (環境基準に関するEU指令は、製造工程に影響を及ぼします。)
- “Researchers must follow the directive on ethical guidelines when conducting experiments.”
- (研究者は実験を行う際、倫理規約に関する指令に従わなければなりません。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語(Synonyms)
- command(命令)
- より直接的、強い口調の命令を指す。
- より直接的、強い口調の命令を指す。
- order(命令、指令)
- 公的・私的問わず使われるが、やや一般的。
- 公的・私的問わず使われるが、やや一般的。
- instruction(指示)
- 作業手順や手引きなど、具体的な説明としても使われる。directiveよりカジュアルにも使われる。
- 作業手順や手引きなど、具体的な説明としても使われる。directiveよりカジュアルにも使われる。
- mandate(権限委託、命令)
- 法的権限の委任や公的な命令に近い。
- 法的権限の委任や公的な命令に近い。
- edict(布告)
- 王や政府など権力者が出す公の布告(歴史的・文学的に使われることも多い)。
反意語(Antonyms)
- suggestion(提案)
- 強制力がなく気軽に示す場合に用いられる。
- 強制力がなく気軽に示す場合に用いられる。
- recommendation(勧告)
- 法的強制力がないアドバイス的要素を含む。
- 法的強制力がないアドバイス的要素を含む。
- request(依頼)
- 控えめに要望するニュアンス。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA表記:
- イギリス英語: /dɪˈrɛk.tɪv/
- アメリカ英語: /dɪˈrɛk.tɪv/ または /daɪˈrɛk.tɪv/
- イギリス英語: /dɪˈrɛk.tɪv/
- アクセント: “di-REC-tive” の “REC” の部分に強勢があります。
- よくある間違い: 単語の区切りを “dire” + “ctive” で分けてしまったり、“directly” と混同したりするケースがみられます。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “derective” や “directeve” などとつづりを誤ることがあるので注意しましょう。
- 同音異義語との混同: “direct” と区別をきちんとする必要があります。
- 試験対策: TOEICや英検などで出題される場合、公的・ビジネス文書中の正式な指示や通達に関する文脈で登場する可能性があります。文脈から「強い指示」が求められているかどうかを判断しましょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 語根 “direct” が「方向づける、導く」のイメージを持っているため、「強く方向づけるもの=公式の指令」と関連づけると覚えやすいです。
- 短い例文 “The directive directs us to 〜” などと唱えると、「directive」と「direct」の関係性を意識できます。
- 発音のアクセントに気をつけて、
di-REC-tive
と強調して練習しましょう。
以上が「directive」の詳細解説です。特にビジネスや公的機関で正式な指示や権威ある命令が話題になる文脈でよく使われる語なので、覚えておくと役立ちます。
意味のイメージ
意味(1)
《...に関する》指令,命令,訓令 《on ...》
意味(2)
指導的な,指示的な
意味(3)
《...を》指令する《of ...》