to+動詞の原形 (不定詞)
to不定詞の後は、必ず原形で
以下では、「to + 動詞の原形(不定詞)」がどのように使われるかを、なるべく詳しく解説します。
1. 不定詞(to + 動詞の原形)とは?
不定詞は、動詞の前に “to” を付けて「to + 動詞の原形」の形で用いられます。文中で名詞のように使われたり、形容詞的・副詞的に使われたりと、さまざまな役割を果たします。
2. 基本的な訳し方
不定詞の代表的な訳し方として、以下の3つがよく挙げられます。
名詞的用法:「~すること」
例:To study English is important.
(英語を勉強することは大切だ)形容詞的用法:「~するための」
例:I have something to say.
(私には言うべきことがあります)
→ 「something」に対して「言うための」と説明を加えている副詞的用法:「~するために」
例:I went to the library to study.
(勉強するために図書館へ行きました)
→ 「行った理由・目的」を表す
3. 文中での位置と役割
(1) 主語になる場合(名詞的用法)
不定詞が文の主語として使われるときは、文頭に置かれることが多いです。
例:To travel abroad was her dream.
(海外旅行をすることが彼女の夢でした)
ただし、不定詞を主語として使うと文頭が長くなるため、形式主語構文(It~ to不定詞)を用いることもよくあります。
例:It was her dream to travel abroad.
(海外旅行をすることが彼女の夢でした)
(2) 目的語になる場合(名詞的用法)
主語だけでなく、「~すること」が動詞の目的語になることもあります。
例:She decided to study harder.
(彼女はもっと一生懸命勉強することを決めた)
ここでも、「decide」のあとに「~すること」という内容を補う働きをしています。
4. 不定詞が形容詞や副詞の役割をする場合
(1) 形容詞的用法
名詞を詳しく説明するときに不定詞が使われます。
例:I have a lot of homework to do.
(やるべき宿題がたくさんある)
→ 「a lot of homework」に対して「to do(やるべき)」と言うことで、どんな宿題なのかを説明している
(2) 副詞的用法
目的・原因・結果などを説明するときに不定詞が使われます。
- 目的を表す場合
例:I worked hard to save money.
(お金を貯めるために熱心に働いた) - 感情の原因を表す場合
例:I was surprised to hear the news.
(その知らせを聞いて驚いた) - 結果を表す場合
例:He grew up to be a great artist.
(彼は成長してすばらしい芸術家になった)
副詞的用法は文全体に「どうしてその行為をしたのか」「結果的にどうなったのか」という意味を付け加える点が特徴です。
5. まとめ
- 不定詞(to + 動詞の原形)は、名詞の役割(~すること)、形容詞の役割(~するための)、副詞の役割(~するために)を担うことができます。
- 文の主語や目的語にもなり、英語の文を構成する上で非常に重要な要素です。
- 形容詞的用法なら名詞を修飾し、副詞的用法なら目的や理由、結果などを表す際に使われます。
これらを押さえておくと、不定詞が出るたびに「どんな働きをしているのかな?」と考えながら読み書きできるようになり、英文の理解が深まります。
Grammatical item (English)(編集にあたっての捕捉情報)
TO-INFINITIVE: to DO (not preceded by 'not')