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B2.2

having been+過去分詞

完了形・受動態の分詞構文

私の父はアメリカで育ったので、英語を流暢に話す。

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説明

以下では、「having been + 過去分詞」を使った分詞構文のポイントを、なるべく詳しく、わかりやすく解説します。


分詞構文とは

分詞構文とは、主節(メインの文)と同じ主語に関する補足説明を、分詞(現在分詞や過去分詞)を使って表す構文です。通常は「接続詞 + S + V」で書かれる副詞節(理由・時・条件などを表す節)を、より短く端的にまとめて表すことができます。

たとえば、


  • “As I was walking down the street, I met an old friend.”

    ↓ 分詞構文に書き換え:

    “Walking down the street, I met an old friend.”

のように、接続詞 as と主語 I を省略し、動詞を現在分詞 (walking) にした形が分詞構文です。


完了形の分詞構文

分詞構文の時制

分詞構文の時制は、主節の動作と「同時」なのか「主節より前」なのかなど、時間関係をもとに決まります。


  • 主節と同時:

    動詞を現在分詞 (〜ing) や過去分詞 (〜ed) の形で用いる

    例: “Seeing him, I waved my hand.”

    (彼を見たのと同時に、私は手を振った)

  • 主節より前(すでに完了している場合):

    完了形の分詞構文 “having + 過去分詞” を使う

    例: “Having finished my homework, I went out for a walk.”

    (宿題を終えたあとで、私は散歩に出かけた)

完了形の受動態: “having been + 過去分詞”

分詞構文を受動態で表したいときは、

“having + been + 過去分詞”

の形を使います。これは「すでに〜された状態」を表すときに便利な表現です。たとえば、「過去に書かれていたものが今もそのままの状態である」というようなニュアンスを示します。


具体例

次の文を比較してみましょう:


  • As this letter was written in a hurry, it has many mistakes in it.

    (この手紙は急いで書かれたので、中に誤りが多い)

この文を分詞構文に書き換えると、次のようになります:


  • Having been written in a hurry, this letter has many mistakes in it.

なぜ “having been written” になるのか


  1. 主語と動作の関係

    分詞構文では、主節の主語(this letter)と分詞句の主語が同じである必要があります。ここでは “this letter” が「書かれる(writeの受身)」という動作を受けています。


  2. 主節より前に起こった動作

    手紙が「書かれたこと」は、手紙が「誤りを多く含んでいる」現状より前に起こっています。このため、分詞構文では「完了形」の形を使い、“having + 過去分詞” として時制を明確にします。


  3. 受動態

    手紙は「書かれた(書くの受け手)」なので、受動態を表す “been + 過去分詞 (written)” を用います。完了形 “having” と組み合わさって “having been written” となります。



まとめ


  • 分詞構文は「主節と同じ主語で、補足を簡潔に書く」ための表現。

  • 過去に起こった動作が主節にも影響している場合は “having + 過去分詞” の完了形を使用する。

  • さらにそれが受け身の場合は “having been + 過去分詞” として表す。

こうしたポイントを押さえると、文章をスリムにしつつ、時制や受動態の情報を正確に含むことができます。ぜひ、いろいろな文を分詞構文に書き換えて練習してみてください。

Grammatical item (English)(編集にあたっての捕捉情報)

having been+PAST PARTICIPLE

英語 - 日本語

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