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B2.1
to have+過去分詞
不定詞の完了形は過去を表す
説明
以下に、元の文章をより詳しく、わかりやすく修正した解説を示します。
不定詞の完了形(to have + 過去分詞)とは?
不定詞は一般に「~すること」と訳されますが、これが完了形(to have + 過去分詞)になると、主に「(すでに)~したこと」「(あの時)~だったこと」というように、過去の内容を表す形として使われます。
例文
- I’m glad to have met you.
(あなたに会えてうれしいです / あなたに会ったことがうれしいです) - She seems to have finished the report.
(彼女はそのレポートをすでに終えたようです)
上の例文では「to have met」や「to have finished」によって、「会ったこと(もう会っています)」「終えたこと(もう終えています)」という、すでに完了している内容を表しています。
使われるタイミング・ニュアンス
過去に起きた動作や状態への言及
- すでに起きたことを振り返って言及する際に用います。
- 例:I’m lucky to have survived the accident.
- 「その事故から生き延びたことは幸運だ」と過去の事柄について語っている。
- すでに起きたことを振り返って言及する際に用います。
主観的な評価や感想を表す際
- 自分の経験(すでに終わったこと)を振り返って、感想や評価を述べるときに使われます。
- 例:I’m proud to have worked on such an important project.
- 「そんな大事なプロジェクトに携われて誇りに思う」と、終わった仕事を誇りに思う気持ちを示している。
- 自分の経験(すでに終わったこと)を振り返って、感想や評価を述べるときに使われます。
「予想・推量」を表す表現との組み合わせ
- 「seem」「appear」「seem likely」などと一緒に使い、過去に起きたであろうことを推量・推測する表現にも使われます。
- 例:He seems to have lost his wallet yesterday.
- 「彼は昨日、財布をなくしたようだ」という推測を表す。
- 「seem」「appear」「seem likely」などと一緒に使い、過去に起きたであろうことを推量・推測する表現にも使われます。
「to + 動詞の原形」との違い
- to + 動詞の原形
- これから行うこと、または現在の状態に焦点を当てる場合が多い。
- 例:I’m happy to meet you.
- (まだ会っていないが、会えてうれしい・会うのがうれしい)
- これから行うこと、または現在の状態に焦点を当てる場合が多い。
- to have + 過去分詞
- すでに完了している過去の行為や状態が対象。
- 例:I’m happy to have met you.
- (もう会ったことがあるので、その経験を指してうれしい)
- すでに完了している過去の行為や状態が対象。
まとめ
「to have + 過去分詞」は、不定詞に「完了した」「過去の」という意味を付与するための形です。主に、以下のポイントを押さえておきましょう。
- すでに起きた事柄や状態を振り返る表現として使う。
- 主観的な評価(うれしい、誇りに思うなど)や推量(~のようだ)と組み合わせて使われることが多い。
- 通常の不定詞(to + 動詞の原形)との違いは、時制(すでに完了したかどうか)にある。
これらを意識して英文を読む・書くと、より自然な表現ができるようになります。
Grammatical item (English)(編集にあたっての捕捉情報)
TO-INFINITIVE: to have DONE