see/hear/etc.+目的語+過去分詞
「目的語が~されるのを見る/聞く」
以下では、知覚動詞「see」「hear」「feel」などと「目的語+過去分詞」を組み合わせる文型について、できるだけ詳しく、わかりやすく解説をします。
1. 知覚動詞とは?
英語の文法において「知覚動詞 (verbs of perception)」とは、「見る」「聞く」「感じる」など、感覚によって何かを知覚する動作を表す動詞を指します。代表的なものには以下があります。
- see(見る)
- watch(見る)
- hear(聞く)
- listen to(聞く)
- feel(感じる)
- notice(気づく)
ここでは特に「see」「hear」「feel」を中心に解説します。
2. 基本形:see/hear/feel + 目的語 + 過去分詞
知覚動詞の後に「目的語 (object) + 過去分詞 (past participle)」を置くと、「目的語が〜されるのを(見る・聞く・感じる)」という受動的な意味を表します。
例文
- I saw the door opened.
→「そのドアが開けられるのを見た」 - I heard my name called.
→「自分の名前が呼ばれるのを聞いた」 - I felt my chair pushed.
→「自分のイスが押されるのを感じた」
これらの文では、目的語(the door, my name, my chair)は過去分詞(opened, called, pushed)によって「~される」という動作の受け手になっています。知覚動詞が受動的な動作を知覚したことを表している点がポイントです。
3. 「see/hear + 目的語 + 原形不定詞」との違い
知覚動詞を用いた文には、以下のように「目的語 + 原形不定詞」をとるパターンもあります。
- see/hear + 目的語 + 原形不定詞
例)I saw him open the door. / I heard someone call my name.
この形では「目的語がその動作を行う様子を知覚した」ことを表し、動作自体が能動的・直接的に行われるイメージがあります。一方、「目的語 + 過去分詞」の形は「目的語が動作を受ける側」であることを示し、受動的に「〜される様子を知覚した」意味になります。
4. よくある間違い
- 「see/hear + 目的語 + opened」のような形を「see/hear + 目的語 + open」にしてしまう。
- 過去分詞を使わずに原形不定詞を使うと、「開けられる様子」ではなく「目的語が開ける様子」を見た/聞いたという意味になってしまいます。
- 過去分詞を使わずに原形不定詞を使うと、「開けられる様子」ではなく「目的語が開ける様子」を見た/聞いたという意味になってしまいます。
- 「see/hear + 目的語 + opened」の代わりに、「目的語 + was + opened」のように書きかえてしまう。
- 実際に文を分けて表現(例:I saw that the door was opened.)にすることは可能ですが、知覚動詞を用いた簡潔な構文とは少しニュアンスが異なります。
5. まとめ
- 知覚動詞「see」「hear」「feel」+目的語+過去分詞は「目的語が〜されるのを(見る・聞く・感じる)」という受動的な意味を表す。
- 「目的語+原形不定詞」の形は、目的語が能動的に何かをする様子を知覚したことを表す。
- 過去分詞を使うことで「動作の受け手」を強調できる。
このように、知覚動詞に続く形が「原形不定詞」か「過去分詞」かで、能動的な動作の様子を表すか、受動的に動作を受ける様子を表すかが変わります。文の意味合いを正しく伝えるために、どちらの形を使うかを注意して選びましょう。
Grammatical item (English)(編集にあたっての捕捉情報)
FEEL/HEAR/SEE+NP+PAST PARTICIPLE