not+ -ing (be going to は除く)
進行形の否定文
以下では、進行形で「not + -ing」の形を使う際のポイントを、より詳しく、わかりやすく解説します。なお、「be going to」のように未来を表す表現はここでは除いています。
1. 進行形の否定文の形
進行形の否定文は、
[ be動詞 + not + 動詞の -ing形 ]
という並びになります。たとえば、以下の例が挙げられます。
I am not writing a letter.
(私は手紙を書いているところではありません。)You are not studying English now.
(あなたは今、英語を勉強しているところではありません。)They are not watching TV.
(彼らはテレビを見ているところではありません。)
ここで使われるbe動詞には、主語の人称や数、時制に応じて「am, are, is」や過去形の「was, were」が用いられます。
2. なぜbe動詞が必要なのか
進行形では、主動詞に -ing をつけて「現在分詞(progressive participle)」という形に変えます。現在分詞自体は「動詞から派生した形」ですが、単独では「時制(現在・過去など)」や「主語との人称・数の一致」を表せません。そこで、時制を示すために「be動詞(am, are, is, was, wereなど)」を使い、主語との対応も同時に示すのです。
例として、
- write → writing
現在分詞のwriting
は、動作そのものを表す形ですが、「いつ」「誰が」行っているかは分かりません。 - 「am, are, is」などのbe動詞と組み合わせて、文の中で「~しているところだ」という進行形を表します。
3. 否定文にするときの位置
基本の形が「[be動詞] + [動詞-ing]」となっているため、否定文にする際はbe動詞の直後に「not」を入れます。
- 肯定文: I am writing a letter.(私は手紙を書いています。)
- 否定文: I am not writing a letter.(私は手紙を書いているところではありません。)
もし短縮形を使う場合は、以下のように書くこともできます。
- I’m not writing a letter.
- You aren’t studying English now.
- He isn’t playing the piano.
4. 「be going to」との違い
「be going to」は「~するつもりだ」「~しそうだ」といった未来を表す表現ですが、構造上は[be動詞 + going to + 動詞の原形]の形をとります。したがって、「be動詞 + not + -ing」の形とは異なり、 -ing形を用いる進行形ではありません。ここでは除外して考えてください。
5. まとめ
- 進行形の基本形は「be動詞 + 動詞の -ing形」。
- 否定文にするときは「be動詞の直後」に「not」を置く。
- 「-ing形」は時制や主語との一致を表せないため、常に「be動詞」とセットで使う。
- 「be going to」は未来表現のため、ここで扱う進行形の「not + -ing」とは別物。
「not + -ing」をマスターすれば、今まさに行っていない動作を明確に表せるようになります。動作に焦点を当てたいとき、ぜひ活用してみてください。
Grammatical item (English)(編集にあたっての捕捉情報)
not+V-ING