did+動詞原形
強調のdid
以下では「did + 動詞の原形」の使い方について、なるべく詳しく解説します。
1. 「did + 動詞の原形」の基本的な役割
英語の過去形を表すとき、以下のルールで助動詞としての did を使うことがあります。
肯定文の強調
「I did study yesterday.」(昨日、ちゃんと勉強しましたよ)
上記のように did を用いると、単に「勉強した(I studied)」というだけでなく、「本当に勉強したんだ」という強調のニュアンスが加わります。否定文
「I did not (didn’t) study yesterday.」(昨日は勉強しませんでした)
過去の否定文を作るときは did not (didn’t) と動詞の原形を使います。疑問文
「Did you study yesterday?」(昨日勉強しましたか?)
過去形の疑問文では did を最初に置き、その後に 動詞の原形 を続けます。
このように、「過去形」かつ「助動詞としての did」が使われる場合は、動詞を原形に戻すという点がポイントです。
2. 過去形と現在形の助動詞の使い分け
「did + 動詞の原形」は過去形における助動詞表現ですが、現在形でも似た仕組みが存在します。
現在形(主語が I / you / we / they の場合)
「do + 動詞の原形」
例)I do study English every day.(私は毎日ちゃんと英語を勉強しています)
※強調したいとき「I do study...」と表現することがあり、「勉強してるってば!」というニュアンスです。現在形(主語が he / she / it の場合)
「does + 動詞の原形」
例)He does study English every day.(彼はちゃんと毎日英語を勉強しています)
このように、現在形の助動詞は主語によって do と does を使い分けます。一方、過去形では主語が何であっても did を使います。
3. 「did」の強調用法
単に 過去形の肯定文 であれば「I studied yesterday.」のように 動詞を過去形にすればOK です。しかし did を用いて「I did study yesterday.」とすると、「ほんとに勉強したんだよ!」と言いたいときのように、ニュアンスを強めます。
普通の過去形:
I studied yesterday.(昨日勉強した)強調を伴う過去形:
I did study yesterday.(昨日はちゃんと勉強したよ!)
この強調用法は、話し手が相手に「信じてもらいたい」「疑いを払拭したい」といったときに使われます。
4. 例文まとめ
強調(肯定文):
- I did finish my homework.(私は本当に宿題を終わらせたんですよ)
否定文:
- I did not finish my homework.(私は宿題を終わらせませんでした)
疑問文:
- Did you finish your homework?(宿題は終わらせましたか?)
現在形の強調(do / does):
- I do like this movie.(私は本当にこの映画が好きなんです)
- He does like this movie.(彼は本当にこの映画が好きなんです)
- I do like this movie.(私は本当にこの映画が好きなんです)
上記の例文を見比べると、過去形はすべて主語にかかわらず did を使い、現在形は主語に合わせて do / does を使っているのがわかります。
5. まとめ
- did は過去形の助動詞として用いられ、動詞を 原形 に戻す。
- 過去形の強調をしたいときや、疑問文・否定文で過去の内容を表現するときに使う。
- 現在形の場合は、主語が (I / you / we / they) なら do、(he / she / it) なら does と動詞の原形を組み合わせて使う。
- 「did / do / does」の後に置かれる動詞は 必ず原形 になる。
「did + 動詞の原形」を正しく使うことで、過去の出来事を明確に表したり、相手に強調したりできるようになります。疑問文や否定文も作りやすくなるので、しっかり活用していきましょう。
Grammatical item (English)(編集にあたっての捕捉情報)
did DO