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worthy
解説
1. 基本情報と概要
単語: worthy
品詞: 形容詞 (adjective)
意味(英語): deserving respect or admiration; having worth or value.
意味(日本語): 尊敬や称賛に値する、価値のある。
「worthy」は「尊敬や称賛を受けるに値する」「(何かをするのに)十分な価値や資格がある」というニュアンスを持ちます。日常的には「~に値する」という表現として使われることが多いです。
- 活用形: 形容詞なので、直接的な活用の変化はありません。用法としては「be worthy of ~」などの構文で使われます。
- 他の品詞形:
- 「worth」(前置詞・形容詞的に): “This book is worth reading.” のような形で用いられ、価値を示す。
- 「worthiness」(名詞): 価値がある状態、ふさわしさ。
- 「worth」(前置詞・形容詞的に): “This book is worth reading.” のような形で用いられ、価値を示す。
CEFRレベルの目安: B2(中上級)
- B2(中上級)レベルの方は日常会話や文章中で価値判断を表す形容詞をある程度使いこなせるようになります。
2. 語構成と詳細な意味
- 語幹: “worth”
- 「価値」のニュアンスを持つ語幹です。
- 「価値」のニュアンスを持つ語幹です。
- 接尾語: “-y”
- 形容詞を形成する接尾語の一つで、「~の状態である」「~な性質をもっている」を表します。
関連語・派生語
- worth (前置詞/形容詞的に使われることもある)
- worthiness (名詞)
- worthwhile (形容詞)
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- worthy cause
- 日本語訳: 価値ある大義、立派な目的
- 日本語訳: 価値ある大義、立派な目的
- worthy opponent
- 日本語訳: 値する(手強い)相手
- 日本語訳: 値する(手強い)相手
- worthy successor
- 日本語訳: ふさわしい後継者
- 日本語訳: ふさわしい後継者
- worthy contribution
- 日本語訳: 意義ある貢献
- 日本語訳: 意義ある貢献
- be worthy of praise
- 日本語訳: 称賛に値する
- 日本語訳: 称賛に値する
- worthy of recognition
- 日本語訳: 評価に値する
- 日本語訳: 評価に値する
- equally worthy
- 日本語訳: 同様に価値がある
- 日本語訳: 同様に価値がある
- deem worthy
- 日本語訳: 価値があるとみなす
- 日本語訳: 価値があるとみなす
- honor-worthy
- 日本語訳: 敬意を払うに値する(※造語的な言い方だが、意図が伝わる表現)
- 日本語訳: 敬意を払うに値する(※造語的な言い方だが、意図が伝わる表現)
- prove oneself worthy
- 日本語訳: 自分がふさわしいことを証明する
- 日本語訳: 自分がふさわしいことを証明する
3. 語源とニュアンス
- 語源: 古英語の “weorþ”(価値のある)に由来し、そこから “worth” という語が発展し、“-y” が付いて形容詞になった形です。
- 歴史的使用: 中世から価値判断や誉れ(honor)を表す文脈で用いられました。
- 使用時の注意点・ニュアンス: 「worthy」はポジティブなニュアンスを含むため、相手を肯定的に評価するときに用います。フォーマルな文脈でも、カジュアルな文脈でも、“be worthy of ...” は比較的広く使われますが、やや改まった響きになる場合があります。
4. 文法的な特徴と構文
- 基本構文: 主に「be worthy of + 名詞(/動名詞)」の形で多用されます。
- 例: “He is worthy of respect.” / “This idea is worthy of consideration.”
- 例: “He is worthy of respect.” / “This idea is worthy of consideration.”
- 他の形容詞的表現:
- 「worthy to + 動詞の原形」も見られますが、「be worthy of ~」の方が一般的です。
- 「worthy to + 動詞の原形」も見られますが、「be worthy of ~」の方が一般的です。
- 可算/不可算の区別: 形容詞のため、この問題はありません。
- フォーマル/カジュアル: どちらの文脈でも使えますが、フォーマルな文章のほうがより自然に感じられることが多いです。
5. 実例と例文
1) 日常会話での例文 (3つ)
- “I think this movie is worthy of a second watch.”
- (この映画はもう一度見る価値があると思うよ。)
- (この映画はもう一度見る価値があると思うよ。)
- “That new café is definitely worthy of a try.”
- (あの新しいカフェは確かに行ってみる価値があるよ。)
- (あの新しいカフェは確かに行ってみる価値があるよ。)
- “She is a worthy companion on any adventure.”
- (どんな冒険でも、彼女は頼もしい仲間だよ。)
2) ビジネスでの例文 (3つ)
- “Your proposal is worthy of serious consideration by the board.”
- (あなたの提案は取締役会で真剣に検討に値します。)
- (あなたの提案は取締役会で真剣に検討に値します。)
- “We believe this investment is worthy of our resources.”
- (私たちはこの投資が、私たちの資源を投入する価値があると考えています。)
- (私たちはこの投資が、私たちの資源を投入する価値があると考えています。)
- “Her achievements are worthy of recognition at the annual ceremony.”
- (彼女の業績は、年次式典で表彰に値します。)
3) 学術的な文脈での例文 (3つ)
- “The findings in this research are worthy of further study.”
- (この研究の所見はさらなる研究に値します。)
- (この研究の所見はさらなる研究に値します。)
- “His theory is worthy of debate among scholars.”
- (彼の理論は学者間で議論される価値があります。)
- (彼の理論は学者間で議論される価値があります。)
- “This ancient text is worthy of preservation for future generations.”
- (この古代の文献は、将来の世代に向けて保存する価値があります。)
- (この古代の文献は、将来の世代に向けて保存する価値があります。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- deserving (ふさわしい、値する)
- 「~を受けるに値する」という点でやや似ていますが、「worthy」はよりポジティブで尊さを含む場合が多いです。
- 「~を受けるに値する」という点でやや似ていますが、「worthy」はよりポジティブで尊さを含む場合が多いです。
- meritorious (称賛に値する)
- フォーマルな文脈で使われやすいです。
- フォーマルな文脈で使われやすいです。
- commendable (称賛に値する、立派な)
- 結果や行為が称賛される場合によく使われます。
反意語
- unworthy (価値がない、ふさわしくない)
- 「worthy」の反意語として最も直接的。
- 「worthy」の反意語として最も直接的。
- undeserving (値しない)
- 「~を受けるに値しない」。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /ˈwɜːrði/ (アメリカ英語およびイギリス英語共通でほぼ同じ)
- アメリカ英語: 少し「ウォーシー」に近い響き。
- イギリス英語: “r” の巻き舌が弱めで、母音が長めになる傾向あり。
- アメリカ英語: 少し「ウォーシー」に近い響き。
- 強勢 (アクセント): “wor” の部分が強く発音されます。
- よくある発音の間違い: “-thy” の部分を “シー” ではなく、正しく /ði/ のように歯に舌を当てる発音(摩擦音)で行うのがポイントです。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “worth” と “worthy” を混同して、語末を “-y” と書き忘れるケースがあります。
- 同音異義語との混同: とくに大きな同音異義語はありませんが、「worth」との使い分けに注意。
- 試験対策: TOEICや英検などでは「be worthy of + 名詞」構文が頻出しがちなので注意して覚えておきましょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “worth” + “-y” → 「価値に + 性質」のイメージをもつと記憶しやすいです。
- “worthy” → “worth it?” というフレーズを思い出すと「~の価値がある」イメージが湧きます。
- 語源や意味的に「価値 (worth) のある状態」と結びつけて覚えると、使う場面も理解しやすくなります。
以上が「worthy」の詳細な解説です。ぜひ、例文やコロケーションを活用して実践的に使いこなしてみてください。
意味のイメージ
意味(1)
価値のある,尊敬するべき