最終更新日:2024/06/13
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withhold

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元となった辞書の項目

withhold

動詞

《...に》 (承認・真相など)を与えないでおく,を差し控える《from ...》 / 《...から》 を抑える, を制する 《from ...》

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彼は同僚たちに情報を与えないことを決めた。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: withhold

品詞: 動詞 (他動詞)

意味 (英語): to refuse to give or provide something

意味 (日本語): 何かを与えることを拒む、あるいは保留すること

「withhold」は、人に渡すべき情報や支払いなどをあえて与えずに留めておく、というときに使われます。日本語では「差し控える」「保留する」といったニュアンスです。


  • 主な活用形:


    • 原形: withhold

    • 過去形: withheld

    • 過去分詞: withheld

    • 現在分詞 / 動名詞: withholding


  • 他の品詞形:


    • 形容詞形などはありませんが、「withholding(名詞形)」として「源泉徴収」「 withheld amount(差し引かれた額)」という具合に、名詞として使われることがあります。


  • CEFRレベルの目安: B2(中上級)


    • B2: 日常会話だけでなく、抽象的・学術的内容や交渉場面で頻繁に登場する単語を理解し、適切に使えるレベルです。



2. 語構成と詳細な意味


  • 語根・接頭語・接尾語:


    • 「with-」(元々「~と共に」や「離れて」というニュアンスも持ちうる接頭語ですが、現在はあまり独立した機能を意識されません)

    • 「hold」(持つ、保つ)


  • 関連語・派生語:


    • withholding (名詞/形容詞): 多くは税金を「源泉徴収」するという用法で使われる。

    • withheld (形容詞): 「差し控えられた」「隠された」の意味として用いられることがある。


  • よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個):


    1. withhold consent (同意を差し控える)

    2. withhold information (情報を差し控える)

    3. withhold payment (支払いを保留する)

    4. withhold evidence (証拠を差し出さない)

    5. withhold judgment (判断を保留する)

    6. withhold support (支援を与えない/保留する)

    7. withhold tax (税金を源泉徴収する)

    8. withhold approval (承認を差し控える)

    9. withhold one’s opinion (意見を言わずにとっておく)

    10. withhold resources (資源/リソースを与えない)



3. 語源とニュアンス


  • 語源:

    「withhold」は中英語の “withhouden” からきており、「with (離れる) + hold (保持する)」という構成です。元々は「一緒に」というよりも、「引き留めて与えない」というニュアンスが強い形で使われてきました。


  • ニュアンスや使用時の注意点:


    • 「必要なものを意図的に渡さない・留める」という意味合いが強いので、どちらかと言えばネガティブな文脈で使われることが多いです。

    • 会話でも文章でも使われますが、ビジネス文書や公的な場面(税金や支払い、法的手続きなど)でよく見られます。

    • また、個人的な意見を「まだ言わない」という「差し控える・留保する」ニュアンスにも使われます。



4. 文法的な特徴と構文


  • 文法上のポイント:


    • 「withhold」はほぼ常に他動詞として使われ、「withhold + 目的語(モノ・情報など)」の形を取ります。

      例: withhold information, withhold payment

    • 「withhold (something) from (someone)」という形で「(誰か)に何かを与えない」という構文もよく使われます。

      例: She withheld the information from her colleagues.


  • 一般的な構文:


    1. withhold + 目的語: “They decided to withhold the payment.”

    2. withhold + 目的語 + from + 人: “He withheld crucial details from the client.”


  • フォーマル/カジュアルの使い分け:


    • 「withhold」はややフォーマルな響きがあります。日常会話でも使えますが、特に公式文書やビジネス文脈での使用が多いです。



5. 実例と例文

① 日常会話での例文 (3つ)


  1. “I decided to withhold my opinion until I heard everyone else's ideas.”

    (みんなの意見を聞くまで自分の考えは言わないことにした。)


  2. “Don’t withhold information that could help us plan the trip better.”

    (旅行の計画に役立つ情報を差し控えないでよ。)


  3. “She sometimes withholds her emotions and doesn’t say what she really feels.”

    (彼女はときどき感情を押し隠して、本当の気持ちを言わない。)


② ビジネスでの例文 (3つ)


  1. “The company decided to withhold the bonus payments until the project is completed.”

    (会社はプロジェクトが完了するまでボーナス支給を保留することに決めた。)


  2. “If you withhold key data, it could hinder our decision-making process.”

    (重要なデータを差し控えると、意思決定プロセスの妨げになりますよ。)


  3. “We must not withhold critical information from shareholders.”

    (株主に対して重要な情報を隠すべきではありません。)


③ 学術的な/フォーマルな文脈 (3つ)


  1. “Researchers must not withhold any significant findings from their publications.”

    (研究者は重要な研究結果を公表から差し控えてはならない。)


  2. “The committee reserves the right to withhold funding if the applicant does not meet the criteria.”

    (委員会は、申請者が基準を満たさない場合には資金提供を差し控える権利を有する。)


  3. “In some cases, legal regulations permit authorities to withhold documents deemed confidential.”

    (場合によっては、法的に機密扱いの文書を当局が公開しないことが認められている。)



6. 類義語・反意語と比較


  • 類義語:


    1. retain (保持する、とどめておく)


      • 「持ち続ける」という意味合いが強く、特に「契約などを保持する」「知識を維持する」といった文脈で使われる。

      • 例: “I try to retain as much information as possible.”




  1. keep back (隠す、教えない)


    • 「自分のところにとどめて他人に知らせない」という、ややカジュアルな言い方。

    • 例: “He kept back some details about his past.”


  2. hold back (控える、我慢する)


    • 感情や行動を抑えるイメージ。情報や支払いを意図的に保留する意味でも使われる。

    • 例: “She held back her tears.”



  • 反意語:


    1. provide (提供する)

    2. release (解放する、公開する)

    3. disclose (開示する)


「withhold」の「差し控える、あえて出さない」と正反対の意味を持つ。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /wɪðˈhoʊld/ または /wɪθˈhoʊld/


  • アクセント: “with-HOLD” のように、後半の “hold” に強勢があります。


  • アメリカ英語とイギリス英語:


    • アメリカ英語: /wɪðˈhoʊld/ (th の音は有声と無声の場合あり)

    • イギリス英語: /wɪθˈhəʊld/ (「həʊ」の部分がイギリス英語特有の「ou」っぽい音になる)


  • よくある発音の間違い:


    • 「with」と「hold」の間で一息で発音しがちですが、/wɪð/ と /hoʊld/ のつなぎ目をしっかり意識すると自然になります。

    • 有声の ð と無声の θ が混同されがちです。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “withhold” を “withold” のように「h」が抜けるミスに注意。

  • 同音異義語との混同: 特に “withhold” とそっくりの同音異義語はありませんが、「withstand (耐える)」など似た綴りの単語と混同しないようにしましょう。

  • 試験対策: TOEICや英検などでも「支払い保留」「情報を開示しない」などの文脈で出題される可能性があり、ややフォーマルなニュアンスを問われます。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「with+hold」と見ると、「持ちながら相手に与えない」というイメージを持つと覚えやすいでしょう。

  • 「withstand (耐える)」「uphold (支える)」「hold on (持ちこたえる)」など、他の “hold” を含む単語と整理しておくと記憶に残りやすいです。

  • 缶を手でしっかり掴んで渡さないイメージを思い浮かべると、“withhold” のニュアンスがイメージしやすくなります。

意味のイメージ
withhold
意味(1)

(…に)〈承認・真相など〉‘を'与えないでおく,差し控える《+名+from+名》

意味(2)

(…から)…‘を'抑える,制する《+名+from+名(doing)》

ビジネス英単語(BSL) / 発音問題

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