最終更新日:2025/11/21
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treasury

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元となった辞書の項目

treasury

名詞

〈C〉国庫 / (政府・公共団体・会社などの) 基金,資金 / 《...の》貴重な収集, 宝庫 《of ...》 / 《the ~》 《米》 財務省

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財務省は国の財政を管理する責任があります。

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解説

以下では、名詞「treasury」を、学習者にもわかりやすい形で、できるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

単語: treasury

品詞: 名詞 (countable noun)

意味 (英): A place where money or valuables are kept; also refers to a government department responsible for managing a nation’s finances.

意味 (日): 宝物や資金を保管する場所、または国の財政を管理する政府部門を指す言葉です。国庫や財務省を示す場合もあります。「財務管理の中心的な部門」といったニュアンスで、主にフォーマルな文脈で用いられることが多いです。

活用形:


  • 単数形: treasury

  • 複数形: treasuries

「treasury」は基本的に名詞として使われますが、形容詞的表現としては “treasury-related” のようにハイフンでつないで使われることがあります (例: “treasury-related matters” = 「財務関連の事項」)。

ほかの品詞にはあまり派生しませんが、関連として「treasure (宝物)」は名詞/動詞(「大切にする」という意味)として用いられます。

CEFRレベル: B2 (中上級)


  • 日常会話というよりは少し専門的な財政・経済の文脈で用いられるため、やや難易度が上がります。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 「treasury」は、もともと「treasure (宝物)」という語に、名詞を表す接尾辞 -y が加わった形です。

  • 「treasure (宝物)」+ 「-y (名詞化・形容詞化を示す接尾辞)」

派生語・類縁語


  • treasure (動詞/名詞): 「宝物/大切にする」

  • treasurable (形容詞): ほとんど使われませんが「宝物として価値ある」という意味

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. Treasury Department(財務省)

  2. Treasury bonds(国債)

  3. Treasury bills(短期国債)

  4. Treasury notes(中期国債)

  5. Treasury stock(自己株式)

  6. Treasury official(財務省の役人)

  7. Treasury management(財務管理)

  8. The U.S. Treasury(米国財務省)

  9. Corporate treasury(企業の財務部門)

  10. Treasury policy(財政政策)


3. 語源とニュアンス

語源:


  • 「treasure (宝物)」に由来し、古フランス語の「tresorie」、中英語の「tresorie」から来ています。宝物を保管する場所という意味合いで始まり、国家や組織のお金を管理する「金庫」「財務部門」という拡張的な意味に発展しました。

ニュアンス・使用時の注意点:


  • 「財務省」や「国庫」のように政府や大きな組織の財政管理を担当する部門を指すフォーマルな表現です。

  • 口語でカジュアルに使うことはあまりなく、ビジネスや公的機関、経済紙などで使用されることが多いです。

  • 国際ニュースや金融関係の文脈でよく目にする単語です。


4. 文法的な特徴と構文


  • 可算名詞 (countable noun)

    “a treasury,” “the treasury,” “several treasuries” のように数えられます。

  • 使われ方の例:


    • “The Treasury decided to lower interest rates.” (政府・財務当局を指す)

    • “They discovered an ancient treasury hidden beneath the temple.” (宝物庫を指す)


イディオムや構文


  • “Guardian of the treasury” → 財務部門や宝物庫の番人を指すフォーマルな言い回し。

  • “To serve at the Treasury” → 財務当局/財務省で仕事をすること。


5. 実例と例文

5.1 日常会話での例文


  1. “I read an article about an old castle that had a secret treasury filled with gold.”

    (古い城に金でいっぱいの秘密の宝庫があったという記事を読んだよ。)


  2. “Their family home was like a little treasury of memorabilia from past generations.”

    (彼らの実家は、過去の世代からの思い出の品が詰まった小さな宝物庫みたいだったよ。)


  3. “He joked that his piggy bank was his personal treasury.”

    (彼は貯金箱を自分専用の宝物庫だと冗談を言った。)


5.2 ビジネスでの例文


  1. “The company’s treasury department handles all financial transactions and risk management.”

    (その企業の財務部門が、すべての金融取引とリスク管理を担当している。)


  2. “Investors are closely watching the yields on U.S. Treasury bonds.”

    (投資家たちは米国国債の利回りを注意深く見守っている。)


  3. “He accepted the position as the head of corporate treasury.”

    (彼は企業の財務部門の責任者としてのポジションを受け入れた。)


5.3 学術的・公的文脈での例文


  1. “Historically, the royal treasury played a pivotal role in funding costly military campaigns.”

    (歴史的に、王室の財務は高額な軍事遠征の資金提供で重要な役割を果たした。)


  2. “The Treasury’s annual report was reviewed by an independent financial committee.”

    (財務省の年次報告書は、独立した金融委員会によって審査された。)


  3. “In macroeconomics, the term ‘treasury’ often refers to a nation’s central financial authority.”

    (マクロ経済学では、「treasury」という語はしばしば国家の中央財政当局を指す。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (近い意味の単語)


  1. Exchequer (エクスチェッカー)


    • 主にイギリスで「大蔵省(財務省)」の意味。いっそう政府機関寄り。


  2. Vault (ヴォルト)


    • 貴重品や現金を保管する金庫室。より物理的な場所を指すことが多い。


  3. Fond / Coiffe (フランス語由来、レアケース)


    • 実際には英語ではあまり使いませんが、「基金」「金庫」を示す別表現。


反意語 (厳密な反意語は少ないものの、参考として)


  • Debt (債務) などを真逆の概念として挙げられますが、直接の反意語ではありません。

ニュアンスの違い:


  • 「treasury」は、保管および管理する資金・宝物を指す。

  • 「exchequer」は特に英国の財務省を指す公式用語。

  • 「vault」は物理的な金庫室や保管庫を指し、組織としての概念はない。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA):


    • イギリス英語 (BrE): /ˈtrɛʒəri/

    • アメリカ英語 (AmE): /ˈtrɛʒəri/


  • 強勢 (アクセント): 最初の音節 “tre” に強勢があります。

  • よくある発音ミス:


    • “tr” の発音が曖昧になりがち。“t” と “r” をしっかり連結して /tr/ と発音

    • “ʒ” の音(日本語の「ズ」に近いが舌をやわらかく)を “s” と混同しない



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • treasure(宝物)との混同:

    「treasure」は「宝物」自体を指し、「treasury」は「宝物を保管する場所・財務省や金庫」と区別します。

  • スペルミス: “treasUry” の “u” を抜かして “treasry” としがちなミスに注意します。

  • TOEICや英検などの試験対策:


    • 経済・金融分野のパートで出題されることが多い表現です。文中で「…Treasury will announce…」のようにさらりと出てくる場合もありますので注意が必要です。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「treasure + y」から、「宝物を保管する“場所”や“組織”」と覚えると良いでしょう。

  • 「財務省」=「国のお金を保管・管理する宝物庫」というイメージを持つと、英語でも日本語でもすんなり理解できます。

  • 勉強テクニックとして、実際のニュース記事や経済番組で「Treasury」という単語を耳にするたびに「国庫」「財務省」をイメージすると定着しやすいです。


以上が、名詞「treasury」の詳細な解説です。企業や国の財務関連の文脈、また「宝物庫」の古い意味など、幅広い使い方がある点に注意して学習してみてください。

意味のイメージ
treasury
意味(1)

(特に昔,政府の金を備蓄・運用した)国庫,(政府・公共団体・会社などの)基金,資金

意味(2)

(…の)貴重な収集,宝庫,宝典,名作集《+of+名》

意味(3)

《the Treasury》《米》財務省

ビジネス英単語(BSL) / 発音問題

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