最終更新日:2025/11/23
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render

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元となった辞書の項目

render

動詞

《render+名〈目〉+形〈補〉》…‘を'(…の状態に)する)make) / …‘を'行う,果たす / (…に対して)…‘を'返す《+名+for+名》 / '‘を'公式に宣言する,言い渡す / (…に)〈計算書など〉‘を'提出する,送付する《+名+to+名》 / (文章や絵画で)…‘を'表現する / (…に)…‘を'翻訳する(translate)《+名+into+名》 / ‘を'演奏する,演ずる(perform) / 〈脂肪など〉‘を'溶かす,溶かして精製する《+名+down,+down+名》

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解説

1. 基本情報と概要

単語: render

品詞: 動詞 (他動詞)

英語での意味:


  1. To cause to become (何かをある状態にする)

  2. To provide or give (助けやサービスなどを与える)

  3. To represent or depict (表現する、描写する)

  4. To officially deliver (提出する、明け渡す)

  5. (特にPCやグラフィックスの文脈で) 画像や映像を処理して出力する

日本語での意味:


  1. 〜を…の状態にする

  2. (援助・サービス・謝罪などを) 提供する

  3. (芸術・翻訳・描写などで) 表現・描写をする

  4. 引き渡す、提出する

  5. (コンピュータで) レンダリングする、映像を作成する

「~の状態にする」「~を与える」「表現する」などといった意味を持ち、文脈によって使い分けられる少し高度な単語です。日常会話ではあまり頻繁には登場しませんが、ビジネスシーンやアカデミックな文章で使われることが多いです。

活用形:


  • 現在形: render / renders

  • 過去形: rendered

  • 過去分詞形: rendered

  • 現在分詞形・動名詞: rendering

他の品詞例:


  • 名詞形: rendering (描写、翻訳、演奏などの「表現・レンダリング」)

CEFRレベル: B2(中上級)~C1(上級)


  • B2(中上級): 複雑な文章や専門的情報を理解して使えるレベル

  • C1(上級): 幅広い語彙を使って複雑な話題を表現できるレベル


2. 語構成と詳細な意味


  • 語幹: 「rend-」という部分が中心で、もともとは “返す” “与える” などのニュアンスを含むラテン系語源です。

  • 接頭語・接尾語: 大きな接頭語・接尾語は含まれませんが、名詞形では「-ing」がつくことで “rendering” となります。

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)


  1. render assistance(援助を与える)

  2. render a decision(判決を下す)

  3. render a service(サービスを提供する)

  4. render something obsolete(何かを廃れたものにする・時代遅れにする)

  5. render an account(説明をする、報告をする)

  6. render homage(敬意を表する)

  7. render valuable support(価値あるサポートを提供する)

  8. render a verdict(評決を下す)

  9. render an image(画像をレンダリングする)

  10. render praise(称賛を伝える)


3. 語源とニュアンス


  • 語源: ラテン語の “reddere” (re = back + dare = give)「返す・与える」が元になっています。

    そこからフランス語を経由して英語に入り、与える・差し出す・表現するという意味に広がっていきました。


  • ニュアンスや使用時の注意点:


    • 「提供する」「与える」という意味を持つ一方、「(人やものを) ある状態にする」という結果を強調するニュアンスもあります。

    • コンピュータやアート分野では「レンダリングする」という専門用語としても使われます。

    • 文章やフォーマルなスピーチでよく使われるややかたい表現です。日常会話ではシンプルに “make” や “give” を使うことが多いです。



4. 文法的な特徴と構文


  • 他動詞: 後ろに目的語を取ります。

  • 主要な構文例:


    1. render + 目的語 + 形容詞


      • 例: “The shock rendered him speechless.” (その衝撃で彼は言葉を失った)


    2. render + 目的語 + 前置詞句


      • 例: “The group rendered their services to the community.” (そのグループは地域社会にサービスを提供した)


    3. render + (名詞・形容詞) + (to/for) + 対象


      • 例: “They rendered assistance to victims.” (彼らは被災者に援助を提供した)



  • フォーマルかカジュアルか: 比較的フォーマルな文脈や書き言葉で使われることが多いです。



5. 実例と例文

日常会話 (カジュアルめ)


  1. “The new update might render the old software useless.”

    (新しいアップデートで古いソフトウェアが使えなくなるかも。)


  2. “Could you render this phrase into English for me?”

    (このフレーズを英語に訳してくれる?)


  3. “Their help rendered the task much easier.”

    (彼らの助けで、その作業はずいぶんと楽になったよ。)


ビジネスシーン (ややフォーマル)


  1. “We request that you render payment by the end of the month.”

    (月末までにお支払いをお願い申し上げます。)


  2. “Our team has rendered consulting services for various global clients.”

    (当社チームは世界中のさまざまなクライアントにコンサルティングサービスを提供してきました。)


  3. “Please render the quarterly report to the board of directors.”

    (四半期の報告書を取締役会に提出してください。)


学術的な文脈 (フォーマル)


  1. “The translator must render the text faithfully while preserving cultural nuances.”

    (翻訳者は文化的なニュアンスを維持しつつ、文章を忠実に訳さなければならない。)


  2. “The court is expected to render a final judgment next week.”

    (来週、その裁判所は最終的な判決を下す見込みだ。)


  3. “This model can effectively render three-dimensional data in real time.”

    (このモデルは3次元データをリアルタイムで効果的にレンダリングすることができる。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. make(〜にする)


    • よりカジュアルで汎用性が高い。ニュアンスとしては「作り上げる・原因となる」という点が強い。

    • 例: “The news made him angry.” / “The news rendered him angry.”(「彼を怒らせた」)


  2. provide(提供する)


    • “render” の「与える・提供する」意味をシンプルに表現した語。ビジネス文書でもよく使われる。

    • 例: “Our firm provides consulting services.” / “Our firm renders consulting services.”


  3. deliver(納品する、渡す)


    • “render” と同様に提出・引き渡しの意味を持つが、より具体的に「何かを運んで渡す」イメージ。

    • 例: “We deliver the final product.” / “We render the final version of the report.”


  4. translate(翻訳する)


    • 「表現する」という点での意味を共有するが、対象が言語に限られる。

    • 例: “Could you translate this text?” / “Could you render this text into English?”


  5. depict(描く、表現する)


    • 主に視覚的・描写的な意味合い。絵や文章で「描写する」というときに使われる。

    • 例: “The artist depicted the scene beautifully.” / “The artist rendered the scene beautifully.”


反意語 (Antonyms)


  1. withhold(与えずにおく)


    • “render” が「与える・提出する」ニュアンスを持つのに対し、“withhold” は「保留する・差し控える」という反対の意味。


  2. keep(とどめておく, 保持する)


    • こちらも「渡さない」という点で反意の方向にある。



7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA表記:


    • アメリカ英語: /ˈrɛndɚ/

    • イギリス英語: /ˈrɛndə/


  • アクセント: 語頭の “ren” に強勢 (ˈren-der)。


  • よくある発音ミス:


    • “re” を [ri] と発音してしまう

    • “der” の母音を誤って長く伸ばしてしまう


  • アメリカ英語とイギリス英語の違い:


    • アメリカ英語は語末の “r” をはっきり発音し “レンダー” のように聞こえる。

    • イギリス英語では語末の “r” が弱く、 “レンダ” のように聞こえる。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペリングミス: “rend” が “rand” に、 “render” を “rander” などと書いてしまうミスが時々あります。

  2. 同音異義語との混同: “rent” (家賃, 賃貸する) と混同しやすいので注意しましょう。

  3. 使い分け: “make” や “give” などでも代用できる場合が多いですが、ビジネスや文章表現では “render” の方がフォーマルで正確。

  4. TOEICなどの試験対策: ビジネス関係の文章で “render a service” や “render payment” などと出題される可能性があります。文脈から意味を読み取れるようにしてください。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「返す + 与える」というイメージ: ラテン語由来の “re + dare (to give)” を意識することで、何かを相手に「返す」「与える」ニュアンスを思い出しやすくなります。

  • “re” から始まり “-er” で終わる: “re” は「再び」「後ろへ」のイメージがあり、“render” は「状態を返す・与える」と覚えると良いでしょう。

  • CGのレンダリング: コンピュータで3D画像を描き出すイメージも「形を与える」「表現する」こととリンクすると把握しやすくなります。


以上が “render” の詳細な解説です。「~にする」「~を提供する」「~を表現する」など意味の幅が広い動詞ですが、使いこなすと英語表現がより洗練されます。ビジネスや学術的なシーンで登場することが多いので、ぜひ実際の文脈を通じて覚えてみてください。

意味のイメージ
render
意味(1)

(文章や絵画で)『…‘を'表現する 』

意味(2)

render+〈目〉+〈補〉》…‘を'(…の状態に)する)make)

意味(3)

…‘を'行う,果たす

意味(4)

(…に対して)…‘を'返す《++for+

意味(5)

'‘を'公式に宣言する,言い渡す

意味(6)

(…に)…‘を'翻訳する(translate)《++into+

意味(7)

『‘を'演奏する』,演ずる(perform)

意味(8)

〈脂肪など〉‘を'溶かす,溶かして精製する《++down,+down+

意味(9)

(…に)〈計算書など〉‘を'提出する,送付する《++to+

意味(10)

ビジネス英単語(BSL) / 発音問題

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