最終更新日:2025/11/22
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passive

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元となった辞書の項目

passive

形容詞

受動的な,消極的な / 服従的な,言いなりになる / (文法で)受動態の,受身の

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彼は何をするにも消極的だ。

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解説

以下では、形容詞「passive」について、できるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

単語: passive

品詞: 形容詞 (adjective)

意味(英語):

・Not active; accepting or allowing what happens or what others do without active response or resistance.

意味(日本語):

・積極的に行動を起こさず、受け身の状態であること。

「“passive”は、自分から行動を起こさずに、他からの働きかけをそのまま受け入れるようなニュアンスを表す形容詞です。」

活用形:

・形容詞なので、直接的に変化しませんが、副詞形としては“passively”、名詞形としては“passivity”などがあります。

他の品詞への派生例:


  • 副詞: passively (受け身的に)

  • 名詞: passiveness / passivity (受動性、受け身の状態)

CEFRレベル: B2(中上級)

「“passive”は比較的よく使われる単語ですが、やや抽象的な概念を含むため、B2レベル(中上級)程度といえます。」


2. 語構成と詳細な意味

語構成:


  • 接頭語: なし

  • 語幹: “pass”

  • 接尾語: “-ive” (形容詞を作る接尾語)

関係する単語:


  • passion (情熱) - “pass”という文字は同じですが、直接的な意味の連続性はありません。

  • pass (通る、合格する、渡す) - 「通り過ぎる」イメージで、“受動的に何かを通す”という面でなんとなく関連を感じられますが、語源的には異なる要素が混ざっています。

よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)


  1. passive attitude(受け身の態度)

  2. passive role(受動的な役割)

  3. passive resistance(受動的抵抗)

  4. passive listener(受け身の姿勢で聴く人)

  5. remain passive(受け身のままでいる)

  6. become passive(受け身になる)

  7. passive approach(受け身のアプローチ)

  8. passive learning(受け身の学習)

  9. passive behavior(受け身の振る舞い)

  10. in a passive manner(受動的なやり方で)


3. 語源とニュアンス

語源:


  • 「passive」はラテン語の“passivus”から来ており、さらにその元には「苦しむ、耐える」を意味する“pati”という語根があります。

  • 元々は「耐える」「何かをされる状態にある」ことを表しており、そこから「行為を受ける側」「受け身」の意味が生まれました。

ニュアンスと使用時の注意点:


  • 単に「消極的」「やる気がない」という意味合いに限らず、「自分で動かず、外部からの働きかけに反応するだけ」といった状況を指すことが多いです。

  • カジュアルな日常会話からフォーマルなビジネス・文章表現まで幅広い場面で使われます。ただし、ネガティブな印象を与える可能性があるため、使い方や文脈に注意が必要です。


4. 文法的な特徴と構文


  1. “be + passive”構文:


    • “He is passive in most group discussions.”(彼はグループディスカッションでは大抵受け身だ)

    • 主語に対して「受け身の状態である」という形容を表します。


  2. “remain + passive”構文:


    • “She remains passive even when she should speak up.”

    • 状態変化が起きず、受動的なままであることを表します。


  3. “become + passive”構文:


    • “They eventually became passive when faced with strong opposition.”

    • 能動的だった状態から、受動的に変化する様子を示します。


使用シーン:


  • フォーマル/カジュアル問わず使用可能。文脈次第で、ネガティブな評価を含むこともある。

  • 他動詞・自動詞の使い分けにおいては、形容詞 “passive” そのものは動詞に左右されません。文全体の動詞が受動態(be + 過去分詞)かどうかとは独立して使われます。


5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文


  1. “I noticed you were quite passive during the conversation. Is everything okay?”

    (会話の間、あなたがかなり受け身だったことに気づいたんだけど、大丈夫?)


  2. “My brother is too passive to make weekend plans, so I usually decide where to go.”

    (私の兄は週末の予定を立てるのに消極的なので、私がいつも行き先を決めます。)


  3. “You don’t have to be so passive. Feel free to share your thoughts!”

    (そんなに受け身にならなくていいよ。遠慮せず意見を言って!)


(2) ビジネスシーンでの例文


  1. “We can’t afford to be passive in this competitive market; we need a proactive strategy.”

    (この競争の激しい市場では受け身でいる余裕はありません。積極的な戦略が必要です。)


  2. “Her passive approach to leadership often leads to team confusion.”

    (彼女の受動的なリーダーシップの取り方は、しばしばチームを混乱させます。)


  3. “If we remain passive about these issues, our competitors will quickly overtake us.”

    (これらの問題に対して受け身のままでいると、競合他社にすぐ追い越されるでしょう。)


(3) 学術的な文脈での例文


  1. “Studies indicate that employees with passive personalities report lower job satisfaction.”

    (研究によると、受動的な性格の従業員は仕事の満足度が低いと報告されています。)


  2. “Passive learning methods may hinder students’ critical thinking abilities.”

    (受け身の学習方法は、学生の批判的思考力を阻害する可能性があります。)


  3. “A passive stance in negotiations can result in suboptimal agreements.”

    (交渉での受け身な姿勢は、最適とは言えない合意につながる可能性があります。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms):


  1. submissive(従順な)


    • 「全面的に相手に従う」というニュアンスが強い。


  2. inactive(活動していない)


    • 単に「行動しない」ことを指し、受動的というよりは「動いていない」状態に焦点がある。


  3. compliant(従順である、素直に従う)


    • ルールや要求に素直に応じるニュアンス。


反意語 (Antonyms):


  1. active(能動的な)

  2. assertive(自己主張する)

  3. proactive(先を見越して行動する)

「passive」は「自分から動かず受け身である」ことを表し、「active」や「proactive」は「積極的・自発的に行動する」ことを表すため、対照的です。


7. 発音とアクセントの特徴

発音記号(IPA):


  • アメリカ英語: /ˈpæsɪv/

  • イギリス英語: /ˈpæsɪv/

強勢(アクセント)の位置:


  • “pas-sive” の最初の音節 “pas-” にアクセントがあります。

よくある発音の間違い:


  • “passive” の “i” の音を長く伸ばしすぎる。正しくは「パスィヴ」のように軽く「イ」と発音します。

  • “passive” と “passion” (パッション) を混同することがありますが、アクセントも意味も異なるので注意が必要です。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: “passive” の最後は-“ive” で終わります。-“ive” は形容詞を作る接尾語なので、-“ive” のつづりを間違えやすい方は要注意です。

  2. 同音異義語との混同: “passive” と同音異義語は特にありませんが、前述の“passion”・“pastime”など似たつづりの単語に注意しましょう。

  3. 文法的な混乱: “passive voice” (受動態) と形容詞の“passive”を混同しがちです。文法上の用語として受動態という意味で使うときは “the passive voice,” 状態を形容するときには “passive” という形容詞になります。

試験対策:


  • TOEICや英検などで、“passive” は読解文に登場することがあり、文脈から「受け身の態度」や「消極的な姿勢」を指していると判断できるかが問われることがあります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “passive” を覚えるときは、自分で「パス(pass)している、受け流している」イメージを持つと良いかもしれません。

  • スポーツで「パスを受けるだけの選手」を想像してみると、「自分から積極的に動かない受け身の状態」という印象が湧きやすいです。

  • “-ive” は形容詞に多い接尾語(例: active, creative, supportive など)なので、“-ive” を意識すると語彙学習で役立ちます。


以上が形容詞“passive”の詳細な解説です。受け身の性質を表す形容詞として、会話からビジネスシーン、学術的な文脈まで幅広く活用される便利な単語です。適切なニュアンスと文脈で使えるように、ぜひ理解を深めてみてください。

意味のイメージ
passive
意味(1)

受動的な,消極的な

意味(2)

服従的な,言いなりになる

意味(3)

(文法で)受動態の,受身の

ビジネス英単語(BSL) / 発音問題

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