最終更新日:2025/12/05
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paramilitary

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元となった辞書の項目

paramilitary

【形】準軍事的な,予備軍の役目をする;非合法の軍事組織の【名/C】非合法な軍隊の兵士;軍補助的な団体のメンバー, 民兵組織

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解説

1. 基本情報と概要

単語: paramilitary

品詞: 形容詞・名詞(両方で使われる)

CEFRレベルの目安: B2(中上級)


  • 軍事関連の話題を扱うため、やや専門的。ニュースや時事英語で出てくることも多いです。

意味(英語):


  • (adjective) Relating to a group organized similarly to a military force but not officially part of the armed forces.

  • (noun) A member of such a group.

意味(日本語):


  • (形容詞) 公式の軍隊ではないが、軍隊のように組織された集団に関する

  • (名詞) そのような組織のメンバー

「公式の軍事組織ではないのに、軍隊らしい訓練や装備を持つ集団について使われる言葉です。ニュースで“paramilitary group”などの形で見ることが多く、少しフォーマルな印象があります。」

活用形:


  • 形容詞: paramilitary (変化なし)

  • 名詞: 単数形 paramilitary, 複数形 paramilitaries

その他の品詞例:


  • 直接の派生語としてはあまりありませんが、形容詞・名詞の両方で使われる点が特徴的です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成:


  • para-(そば、近く、類似、補助などを意味する接頭語)

  • military(軍の、軍事の)

「para-」は「並行する、似ている」などの意味を持つ接頭語で、「軍(military)のように並行している」→「準軍事的な」というニュアンスにつながります。


よく使われるコロケーション・関連フレーズ10選


  1. paramilitary group(準軍事組織)

  2. paramilitary forces(準軍事部隊)

  3. paramilitary operations(準軍事活動・作戦)

  4. paramilitary training(準軍事訓練)

  5. right-wing paramilitary(右派系の準軍事組織)

  6. leftist paramilitary(左派系の準軍事組織)

  7. paramilitary police(準軍事的警察組織)

  8. disband a paramilitary(準軍事組織を解散する)

  9. paramilitary crackdown(準軍事組織による弾圧)

  10. paramilitary uniforms(準軍事的な制服)


3. 語源とニュアンス


  • 語源: 「para-」はギリシャ語で「そば・近い」などを表し、「military」はラテン語起源の「militaris(軍事の)」が語源です。

  • 歴史的背景: 主に20世紀前半以降、正規軍とは別の武装勢力や治安部隊を指す言葉として使われはじめました。

  • ニュアンス・使用上の注意:


    • 軍隊として公式に認められていないため、やや違法性や非正規性をほのめかす場合があります。

    • ニュース記事や政治・軍事関連の文脈でフォーマルに使われることが多く、口語ではあまり頻繁には使われません。



4. 文法的な特徴と構文


  1. 他の形容詞と同様に、名詞を修飾する


    • 例: “They launched a paramilitary operation.”(彼らは準軍事作戦を開始した)


  2. 名詞として使う場合, 「(a) paramilitary」や「(the) paramilitaries」のように特定の集団あるいはメンバーを指します。


    • 例: “The paramilitaries gained control of the area.”(その準軍事部隊が地域を掌握した。)


  3. 可算名詞か不可算名詞か


    • 「paramilitary」は基本的に可算名詞として扱われます(個々の集団・メンバーを指す)。

    • 形容詞として使う場合は数えません。


  4. フォーマル/カジュアル


    • 主に報道・軍事・政治関連のフォーマルな文脈で使う表現です。日常会話ではあまり登場しません。



5. 実例と例文

日常会話での例文(ややレアですが想定上)


  1. “I heard there was a paramilitary group operating in that region.”


    • 「あの地域で準軍事組織が活動しているって聞いたよ。」


  2. “She mentioned her father used to train with a paramilitary force.”


    • 「彼女のお父さんはかつて準軍事部隊で訓練をしていたらしいよ。」


  3. “People are worried because a paramilitary unit was spotted nearby.”


    • 「近くで準軍事部隊が目撃されたらしく、みんな心配してるよ。」


ビジネスシーンでの例文


  1. “Our client needs a risk assessment in areas controlled by paramilitary groups.”


    • 「顧客から、準軍事組織が支配している地域でのリスク評価が求められています。」


  2. “We must coordinate with local authorities to avoid confrontations with paramilitary forces.”


    • 「準軍事部隊との衝突を避けるために、地元当局と連携しなくてはなりません。」


  3. “The company’s security briefing includes information on paramilitary activities.”


    • 「その会社のセキュリティ説明には、準軍事組織に関する情報も含まれています。」


学術的・政治的文脈での例文


  1. “Historical records suggest that several paramilitary groups emerged during the civil unrest.”


    • 「歴史資料によると、内乱の間に複数の準軍事組織が発生したとされています。」


  2. “The government imposed sanctions against any paramilitary organization operating without oversight.”


    • 「政府は監督なしに活動しているあらゆる準軍事組織に対して制裁を科しました。」


  3. “Scholars have debated the role of paramilitaries in state formation processes.”


    • 「学者たちは、国家形成の過程における準軍事組織の役割について議論を重ねてきました。」



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. militia(民兵組織)


    • 軍隊ではなく、民間人が武装した集団。地域防衛の意味が強い。


  2. irregular force(正規軍に属さない部隊)


    • 略奪的だったり、ゲリラ活動をするなど、“正規”とは異なる組織。


  3. security forces(治安部隊)


    • 一般的には政府機関が運営する警察や軍隊を含むが、準軍事的性格を帯びることもある。


反意語


  1. regular army(正規軍)


    • 国家が公式に編成し、通常の軍事訓練や階級制度を持つ正式な軍隊。


「paramilitary」は「民兵」や「非正規部隊」と混同されがちですが、必ずしも民間だけを指すわけではなく、政府や特定の組織が(公に認められていない形で)持つ武装勢力に対しても用いられます。


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /ˌpær.əˈmɪl.ɪ.teri/ (アメリカ英語) /ˌpær.əˈmɪl.ɪ.tər.i/ (イギリス英語)

  • アクセントは「mi」の部分(第3音節)に置かれます。

  • アメリカ英語では語尾の「-ary」の母音が「テリ(teri)」に聞こえやすく、イギリス英語では「タリ(təri)」に近い発音になる場合があります。

  • “para”の部分を「パラ」としっかり発音すると通じやすいです。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルの間違い: “paramilitary” は “para + military” と分けて覚えると良いですが、真ん中の “mili” のスペルを“milli”と誤記しないように注意します。

  • 同音異義語との混同: 似た音を持つ単語は少ないですが、「paramedic(救急医療隊員)」とは全く意味が違うので要注意です。

  • 試験対策: TOEICや英検では直接出題される頻度は高くありませんが、ニュースや時事英語を読むセクションで登場する可能性があります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「para-」+「military」という組み合わせが最大の手がかり。「そばにある軍隊」とイメージすると覚えやすいです。

  • 視覚的イメージ: 正規の軍服よりも簡易的だったり、部隊らしく見えるけれど公的認可を受けていない集団の姿をイメージすると定着しやすいでしょう。

  • 勉強テクニック: 国際ニュース記事(特に安全保障や紛争関連)でこの単語を見かけたらチェックする習慣をつけると記憶に残りやすいです。


以上が「paramilitary」の詳細解説です。軍隊ではないけれど軍隊的な組織を表す言葉として押さえておくと、時事ニュースなどで理解が深まるでしょう。

意味のイメージ
paramilitary
意味(1)

準軍事的な,予備軍の役目をする

意味(2)

非合法の軍事組織の

意味(3)

非合法な軍隊の兵士

意味(4)

軍補助的な団体のメンバー

ビジネス英単語(BSL) / 発音問題

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