最終更新日:2024/06/17
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overwhelm

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元となった辞書の項目

overwhelm

動詞

苦しめる, 悩ませる, 圧倒する

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仕事の量は時々私を苦しめることがあります。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: overwhelm

品詞: 動詞 (他動詞)

意味(英語): to overpower completely; to bury or drown beneath a huge mass; to give too much of something to someone

意味(日本語): 「圧倒する」「打ちのめす」「(感情や作業量などが) とても多くて手に負えない状態にする」というニュアンスの動詞です。

「接する人や相手を、あまりに強大な力や量、感情で圧倒してしまう」というイメージの単語です。驚きや感情で心がいっぱいになる、負担が大きくなるときにも使えます。


  • 活用形:


    • 原形: overwhelm

    • 三人称単数現在形: overwhelms

    • 現在分詞/動名詞: overwhelming

    • 過去形/過去分詞形: overwhelmed


  • 形容詞形: overwhelming (圧倒的な〜)


  • 副詞形: overwhelmingly (圧倒的なまでに)


CEFRレベルの目安: B2(中上級)

B2は「自分の専門外の複雑なトピックでも、それなりに理解できるレベル」です。文章や会話で感情面や数量面で「圧倒される」ことを表す、中上級レベルの単語といえます。


2. 語構成と詳細な意味

構成: “over” + “whelm”


  • “over”は「上に」「越えて」「過度に」を意味する接頭語です。

  • “whelm”は古い英語で「液体などが何かを覆いかぶさる・沈める」という意味からきています。

“overwhelm” は「上から覆う」「完全に沈める、押し流す」というイメージがもとになり、「相手や自分の心を埋め尽くしたり、圧倒したりする」意味で使われるようになりました。

派生語や類縁語:


  • “overwhelming” (形容詞: 圧倒的な)

  • “overwhelmingly” (副詞: 圧倒的に)

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ 10選


  1. be overwhelmed by/with …(…に圧倒される)

  2. overwhelming majority(圧倒的多数)

  3. an overwhelming victory(圧倒的勝利)

  4. be overwhelmed by emotion(感情に押し流される)

  5. be overwhelmed by work(仕事に追われている)

  6. overwhelming evidence(圧倒的な証拠)

  7. overwhelmed with gratitude(感謝の気持ちでいっぱい)

  8. emotionally overwhelmed(感情的に圧倒される)

  9. overwhelm someone’s defenses(相手の守りを圧破する)

  10. be overwhelmed at the sight of…(…を見て圧倒される)


3. 語源とニュアンス

語源:


  • 中英語の “whelmen” が「ひっくり返す」「沈める」を意味し、そこに「越えて」「上から」という意味を伴う “over” が合わさって「覆いかぶさるように圧倒する」というニュアンスが生まれました。

ニュアンス:


  • 強い感情(喜び、悲しみ、恐怖など)に押し流されるときに使われます。

  • 量・数・力が非常に大きく、対応しきれないような状況にもよく使います。

  • 口語でも文章でも使われますが、やや強い表現のため感情が大きく動くときに用いられます。

使用時の注意点:


  • 「感情や作業量などが手に負えないほど多い」ニュアンスになりますので、軽いシーンではややオーバーに響くかもしれません。

  • ビジネスや書き言葉でもよく使われますが、深刻なニュアンスや強い意味合いを持ちます。


4. 文法的な特徴と構文


  • 他動詞として、対象を直接目的語に取る:

    例) The news overwhelmed me. (その知らせは私を圧倒した)

  • 受け身表現 “be overwhelmed by/with …” が非常に一般的です。

    例) I was overwhelmed by sadness. (私は悲しみに打ちのめされた)

よく使われる構文やイディオム:


  • be overwhelmed by/with …: 「…に圧倒される」

  • overwhelm someone with something: 「(何かで) 人を圧倒する」

フォーマル/カジュアル:


  • ビジネス文書やスピーチでも使えるフォーマルな単語ですが、「すごく〜」のようにカジュアルな口語表現でも感情を強調したいときに使われます。


5. 実例と例文

日常会話での例文


  1. I was overwhelmed by the amount of homework I got today.

    (今日の宿題の量に圧倒されちゃったよ。)

  2. She felt overwhelmed by all the choices on the menu.

    (彼女はメニューの選択肢が多すぎて圧倒されていた。)

  3. He was overwhelmed with excitement when he saw his favorite band live.

    (彼は大好きなバンドをライブで見て、興奮に圧倒された。)

ビジネスシーンでの例文


  1. Our team was overwhelmed by the sudden influx of customer inquiries.

    (私たちのチームは突然の顧客問い合わせの急増に圧倒されました。)

  2. I’m overwhelmed with this project’s deadlines and need more support.

    (このプロジェクトの締め切りに追われていて、もっとサポートが必要です。)

  3. The sheer volume of data overwhelmed the system’s capacity.

    (膨大なデータの量がシステムの容量を圧迫し、圧倒してしまいました。)

学術的あるいはフォーマルな文脈での例文


  1. The researchers were overwhelmed by the complexity of the new findings.

    (研究者たちは新しい発見の複雑さに圧倒された。)

  2. The speech aimed to underscore how individuals can be overwhelmed by societal pressures.

    (そのスピーチは、人々が社会的プレッシャーにいかに圧倒されうるかを強調することを目的としていた。)

  3. An overwhelming majority of the survey participants supported the proposal.

    (アンケート参加者の圧倒的多数がその提案を支持した。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. overpower (圧倒する)


    • “overwhelm” よりも物理的なイメージが強い場合によく使われる。


  2. overrun (圧倒的に攻め落とす、侵略する)


    • 軍隊などが「制圧する」場合に使われやすい。


  3. swamp (水浸しにする、手に負えないほど忙しくさせる)


    • 日常的には「仕事などに追われる」ニュアンスで似ている。


  4. inundate (氾濫させる、殺到させる)


    • フォーマルな文脈で「大量のものが押し寄せる」場合。


  5. overcome (克服する、圧倒する)


    • 「打ち勝つ」イメージがあり、乗り越える意味が含まれる点が異なる。


反意語 (Antonym)


  • underwhelm (期待はずれになる、さほど印象を与えない)


    • “overwhelm” の真逆で、「思ったほどではない」というニュアンス。



7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA:


    • アメリカ英語: /ˌoʊvɚˈwɛlm/

    • イギリス英語: /ˌəʊvəˈwɛlm/


  • アクセントは “whelm” の部分に強勢があります (o-ver-WHELM)。


  • アメリカ英語では “oʊ” の音、イギリス英語では “əʊ” の音の違いがポイントです。


  • 音の繋がりで “over” の “r” と “whelm” の “w” が混ざりやすいので、はっきり区切って発音すると良いです。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “overwelm” “overwhelm*e*d” など、よく “h” の位置を忘れがち。

  • 同音異義語は特にありませんが、“overcome” と混同しがちです。

  • TOEICや英検などでも「仕事量に圧倒される」「感情に打ちのめされる」の文脈で出題されることがあります。受け身形 “be overwhelmed by/with …” をしっかり覚えておくと役立ちます。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “over” + “whelm” → 「上からどっと波が覆いかぶさる」イメージ。

  • 「大波に吞まれてしまう」画を想像すると覚えやすいです。

  • スペリングのポイントは「whelm」に “h” が入ること。

  • “overcome” との違い: “overcome” は「乗り越える、克服する」、 “overwhelm” は「手に負えないほど襲いかかる」イメージで区別するとよいです。


以上が、動詞 “overwhelm” の詳細解説です。感情や物事の量が「とてつもなく大きくて圧倒される」ときに使われる、強いインパクトを持つ単語です。ぜひ例文やコロケーションとあわせて覚えてみてください。

意味のイメージ
overwhelm
意味(1)

…‘を'圧倒する,‘に'打ち勝つ

意味(2)

《通例受動態で》(精神的・感情的に)<人>‘を'打ちのめす,参らせる

意味(3)

(波がおおいかぶさるように);‘を'すぽりと飲み込む(おおう)

ビジネス英単語(BSL) / 発音問題

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