最終更新日:2024/06/17
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launder

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元となった辞書の項目

launder

動詞

〈衣類〉を洗濯する / を洗ってアイロンをかける / 〈金〉を洗浄する / 洗える

このボタンはなに?

彼は旅行前に服を洗濯することに決めた。

このボタンはなに?
解説

1. 基本情報と概要

単語: launder

品詞: 動詞 (verb)

CEFRレベルの目安: B2(中上級)

意味(英語)


  1. To wash or clean (clothes, sheets, etc.).

  2. To process (money) through a legitimate business or bank account, etc. so as to disguise its illegal source.

意味(日本語)


  1. 衣服やシーツなどを洗うこと。

  2. 違法な資金の出どころを隠す目的で、正当な経路を通して資金を浄化すること、いわゆるマネーロンダリングを指す。

「launder」は、「洗う」という非常に物理的な意味にも使われますが、ニュースやビジネス文脈では「資金洗浄(マネーロンダリング)」をするという比喩的な意味合いでよく登場します。犯罪を隠すニュアンスが強いので、使い方には注意が必要です。

活用形


  • 原形: launder

  • 三人称単数現在形: launders

  • 現在分詞/動名詞: laundering

  • 過去形/過去分詞: laundered

他の品詞になった場合


  • launderer (名詞): 洗濯業者、またはマネーロンダリングを行う人。

  • laundering (動名詞/名詞): 「洗濯」や「資金洗浄」の行為自体を示す。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 接頭語や接尾語は特に顕著ではありませんが、名詞形 “laundry” (洗濯物、洗濯) に由来するとされます。

  • 「laundry」→「to launder (洗う)」→「laundering (洗っていること/資金洗浄)」

関連語


  • laundry(名詞): 洗濯物や洗濯行為

  • launderer(名詞): 洗濯業者、あるいは資金洗浄を行う人

  • launderette / laundromat(名詞): コインランドリー

よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10選)


  1. launder clothes(服を洗う)

  2. launder money(資金を洗浄する)

  3. money laundering scheme(マネーロンダリング計画)

  4. launder the sheets(シーツを洗う)

  5. launder illegally obtained funds(違法に得た資金を洗浄する)

  6. engage in laundering(マネーロンダリングに関与する)

  7. launder the proceeds of crime(犯罪収益を洗浄する)

  8. dirty money to be laundered(洗浄されるはずの汚れたお金)

  9. laundering operation(洗浄作業、マネーロンダリングのオペレーション)

  10. attempt to launder(洗浄を試みる)


3. 語源とニュアンス

語源


  • 「launder」は、中英語(Middle English)の “lavender” や古フランス語(Old French)の “lavandier” (洗う人) に由来し、ラテン語の “lavare” (洗う) にまで遡るとされています。

  • 当初は単純に「洗濯する」という行為を意味していましたが、比喩的に「(お金の)汚れを落とす」という使い方が近代になって定着しました。

ニュアンスと使用時の注意点


  • 「洗う」という文字通りの意味で使う際は、日常会話でも比較的カジュアルに使うことが可能です。

  • 「資金洗浄(マネーロンダリング)」という意味では、公的機関やニュース、ビジネス文脈などフォーマルな場で使用されるケースが多いです。しかしながら、犯罪に関わる単語なので冗談半分には使われにくい単語です。


4. 文法的な特徴と構文


  • 他動詞 (transitive verb) としての用法がほとんどです。

    例: “He laundered the money.” / “She laundered all the dirty clothes.”


  • 「洗う」の意味では日常的、口語的に使われることもありますが、実際には「wash」のほうが一般的です。


  • 「資金洗浄」の意味で使う場合は、よりフォーマル(または報道など公的)な文脈に適しています。


イディオムや構文例


  • launder money through ~: 「~を通じて資金洗浄を行う」

  • money-laundering operation: 「マネーロンダリングのオペレーション」

  • money-laundering charges: 「資金洗浄の容疑」


5. 実例と例文

日常会話での例文(3つ)


  1. “I need to launder my shirts before the trip.”

    (旅行前にシャツを洗わないといけない。)

  2. “Could you help me launder the bedding this weekend?”

    (今週末に寝具を洗うのを手伝ってくれる?)

  3. “Mom usually launders clothes on Sunday mornings.”

    (母はたいてい日曜の朝に服を洗います。)

ビジネス文脈での例文(3つ)


  1. “The company’s accountants were charged with laundering funds through shell corporations.”

    (その会社の会計士たちはペーパーカンパニーを通じて資金を洗浄した容疑がかけられた。)

  2. “We need to confirm there’s no money laundering activity in this joint venture.”

    (この合弁事業でマネーロンダリングの活動がないか確認する必要があります。)

  3. “Authorities are cracking down on businesses that launder profits from illegal transactions.”

    (当局は違法取引から得た利益を洗浄している企業を取り締まり強化している。)

学術的な文脈での例文(3つ)


  1. “In criminology, scholars study how criminals strategically launder their illicit earnings.”

    (犯罪学では、犯罪者たちが不正所得をどのように戦略的に洗浄するかについて研究が行われている。)

  2. “Laundering embodies a crucial step in the concealment of illegal funds, often examined in forensic accounting.”

    (資金洗浄は違法資金を隠す上で重要な工程であり、フォレンジック会計でしばしば調査対象となる。)

  3. “International regulations aim to prevent organizations from laundering money across borders.”

    (国際規制は、組織が国境を越えて資金洗浄を行うことを防ぐことを目的としている。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語(意味が似ている単語)


  1. wash(洗う)


    • 衣服や食器など物理的に洗うときによく使われる一般動詞。


  2. clean(きれいにする)


    • 物をきれいにする一般的な単語。あまり「資金洗浄」の文脈では使わない。


  3. purify(浄化する)


    • 物質や気体、精神面などを「浄化する」イメージ。金銭や犯罪行為を隠す意味ではニュアンスが異なる。


  4. legitimize(正当化する)


    • 「合法化する、正当化する」という意味合いで、資金洗浄に近い文脈でも比喩的に使われることがある。


反意語(対義語)


  • soil(汚す), stain(染みをつける)


    • 「洗う」の物理的な対義語としては「汚す」。


  • expose(暴く), uncover(暴露する)


    • 「資金洗浄」の反意としては「隠蔽を暴く」意味の expose, uncover などがあげられます。



7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /ˈlɔːndər/ (アメリカ英語), /ˈlɔːndə/ (イギリス英語)

  • アクセント(強勢): 最初の音節「lau」にストレスが置かれます。

  • アメリカ英語では「r」をはっきり発音する /ˈlɔːn-dər/、イギリス英語では語尾の「r」ははっきり発音しないことが多いです。

  • 複数形や進行形になると「launders / laundering」と変化しますが、強勢位置は変わりません。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペリング: 「laund*e*r」と書き、間に “e” が入ることを忘れがちです。

  • 同音・類似表記: 「laundry」は名詞、「launder」は動詞。「y」と「er」を混同しやすいので注意。

  • 「マネーロンダリング」の意味を知らずにただ「洗う」としか理解していないと、文章やニュースの意味を取り違えるかもしれません。

  • 試験対策: TOEICや英検の読解問題で「money laundering」というフレーズが出てくることがあります。特にビジネスや国際時事の文脈で登場するので意識しておくと良いでしょう。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「launder」は「洗濯物(laundry)」から来ているため、まず「ラウンドリー(洗濯)」をイメージすると覚えやすいです。

  • 「お金にまつわる『汚れ』を洗う(launder) ⇒ マネーロンダリング」という比喩的な発想で覚えると記憶に定着しやすくなります。

  • スペリングのポイントは “laund” + “er”。最後を “er” にすることで動詞になると意識しましょう。


以上が動詞「launder」の詳細な解説です。洗濯物を洗う日常的な使い方から、資金洗浄という法律・ビジネス的な側面まで、幅広い意味と文脈で覚えてみてください。

意味のイメージ
launder
意味(1)

〈衣類など〉‘を'洗濯する,洗濯してアイロン仕上げをする

意味(2)

〈衣類などが〉洗濯とアイロンがきく(できる)

ビジネス英単語(BSL) / 発音問題

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