最終更新日:2025/11/22
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dissolution

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元となった辞書の項目

dissolution

名詞

(部分・要素への)分解[作用] / (契約・連合の)解除,解消 / (議会・組織の)解散;崩壊

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二人の関係が解消されたことは、二人にとっても辛いことだった。

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解説

以下では、英単語 “dissolution” について、できるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

意味(英語・日本語)


  • 英語: “dissolution”

  • 日本語: 「溶解」「解散」「崩壊」「消滅」「分解」といった意味。

    ・物質が溶けてなくなるときだけでなく、団体や関係などが解体・解散されるときにも使われます。

    ・抽象的に「関係が崩壊する」「状態が解体する」といったニュアンスでも使用されます。

品詞


  • 名詞 (noun)

活用形


  • 名詞なので時制の変化はありません。形容詞や動詞で語形が変化します(後述参照)。

他の品詞形


  • 《動詞》dissolve(溶かす、解散する): “dissolve the sugar in water”(砂糖を水に溶かす)、“dissolve the committee”(委員会を解散する)

  • 《形容詞》dissoluble(溶解できる、分解できる)、indissoluble(不溶解性の、解消できない)などがあります。

CEFRレベルの目安


  • B2(中上級)

    ・「解散」「分解」「崩壊」「溶解」のように抽象的な概念も含むため、少し高めのレベルの語彙に位置付けられます。


2. 語構成と詳細な意味

接頭語・接尾語・語幹


  • “dis-” (接頭語): 「分離する」「離れる」「否定」「逆の」といったニュアンスを持つ

  • “solut” / “solve” / “solv” (語幹): 「緩める」「解く」「溶かす」を表すラテン語由来

  • “-ion” (接尾語): 動作・状態を表す名詞を作る

詳細な意味


  1. 物質が溶けてなくなる、または溶解する状態

  2. グループや組織が解散されること(例: the dissolution of Parliament)

  3. 論理的・社会的・心理的な関係の崩壊、または消滅すること

よく使われるコロケーション(関連フレーズ10選)


  1. “the dissolution of Parliament”(議会の解散)

  2. “the dissolution of marriage”(婚姻関係の解消/離婚)

  3. “the dissolution of a business partnership”(事業提携の解消)

  4. “complete dissolution in water”(水への完全な溶解)

  5. “the rapid dissolution of social order”(社会秩序の急速な崩壊)

  6. “dissolution process”(溶解プロセス)

  7. “dissolution agreement”(解散契約・協定)

  8. “legal dissolution”(法的な解散・解消)

  9. “dissolution by heat”(熱による溶解)

  10. “slow dissolution rate”(ゆっくりした溶解速度)


3. 語源とニュアンス

語源


  • ラテン語 “dissolutio” に由来し、“dis-” + “solvere”(ほどく・ゆるめる・溶かす)が組み合わさった形。

  • 古くから、「結びつきをほどく」「崩壊する」というニュアンスを持ちます。

使用時の注意点・ニュアンス


  • 物質的に「溶ける」場合だけでなく、抽象的に「解散・崩壊・関係の消滅」を表す場合も多い。

  • 法的・政治的文脈(会社や議会の解散など)や、科学分野(溶解現象など)でも用いられる。

  • ややフォーマルな表現であり、日常会話よりも文書や議論で使われやすい。


4. 文法的な特徴と構文

文法上のポイント


  • “dissolution” は可算・不可算の両方で使われますが、一般に「不可算扱い」で使われることが多いです。


    • 可算として使う場合は複数形 “dissolutions” となり、複数の解散・溶解事例を指すときなどに使用されます。


一般的な構文やイディオム


  • “the dissolution of X”


    • Xの解散、Xの崩壊、Xの溶解

    • 例: “The dissolution of the partnership came as a surprise.”


  • 場合によっては“lead to dissolution” (解散につながる/崩壊につながる)


    • 例: “Irreconcilable differences eventually lead to the dissolution of their marriage.”


フォーマル/カジュアル


  • “dissolution” は比較的フォーマル。カジュアルな日常会話では “breaking up” や “disbanding” など他の表現を使うことが多いです。


5. 実例と例文

日常会話での例文 (3つ)


  1. “After the dissolution of my band, I started a solo project.”

    (バンドの解散後、ソロプロジェクトを始めたんだ。)


  2. “We discussed the dissolution of our club because no one attends anymore.”

    (もう誰も参加しないので、私たちはクラブの解散を話し合いました。)


  3. “The sugar’s quick dissolution in water surprised me.”

    (砂糖が素早く水に溶けたので驚きました。)


ビジネスでの例文 (3つ)


  1. “The board approved the dissolution of the subsidiary to cut costs.”

    (取締役会はコスト削減のため子会社の解散を承認した。)


  2. “We signed an agreement for the dissolution of our partnership.”

    (私たちはパートナーシップ解消の契約書にサインした。)


  3. “A shareholder’s meeting is required to finalize the dissolution of the company.”

    (会社の解散を正式に決定するには株主総会が必要です。)


学術的な文脈での例文 (3つ)


  1. “The dissolution rate of the solute increases with temperature.”

    (溶質の溶解速度は温度の上昇に伴って増加する。)


  2. “Frequent political unrest may lead to the dissolution of central authority.”

    (度重なる政治的不安定は中央権力の崩壊につながる可能性がある。)


  3. “Researchers examined the dissolution process under controlled laboratory conditions.”

    (研究者たちは管理された実験環境下で溶解プロセスを調査した。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. “disintegration”(分解、崩壊)


    • 物がバラバラに分解するニュアンス。抽象的にも使われるが、「粉々になる」というイメージが強い。


  2. “disbandment”(解散)


    • 主に組織や団体の正式な解散を表す。


  3. “termination”(終了、打ち切り)


    • 契約・プロジェクト・プログラムなどが「終了」するイメージ。


  4. “breakup”(分離、解散)


    • 口語的。人間関係(恋愛や組織など)が壊れるニュアンス。


反意語 (Antonyms)


  1. “formation”(形成)

  2. “establishment”(設立)

  3. “consolidation”(統合、強化)

これらは“dissolution”の「解散・解消」の意味と正反対の意味を持ちます。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /ˌdɪs.əˈluː.ʃən/

  • アクセント: 「ディス・サ・ルー・シュン」のように第三音節 “lu” にストレスがあります。

  • アメリカ英語とイギリス英語で大きな差はありませんが、イギリス英語のほうが /dɪs.əˈluː.ʃən/ の /ə/ の発音がややはっきりする傾向があります。

  • よくある間違い: “solution” と混ざって /sə-ˈluː.-ʃən/ のように言いかけることがあるので注意しましょう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペリング: “dissolution”(sが2つ続くこと、tiがsh音になることに注意)

  • 同音異義語とまではいきませんが、「solution(解決策・溶液)」と混同しないようにする。

  • 試験対策 (TOEIC・英検など):


    • ビジネスシーン(企業の解散・パートナーシップ解消)や、政治情勢(議会の解散)の文脈で出題されることがある。

    • 科学文脈では“dissolution test,” “acid dissolution,” などで用いられることが多い。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “dis-” (離れる) + “solve” (解く) + “-tion”(名詞化) → 「ほどいて離してしまうこと」 → “解散・消滅” とイメージすると覚えやすい。

  • “solution(溶液)” と文字が似ているので、「溶かす(dissolve)」イメージからつなげて覚えると記憶に残りやすい。

  • 規模が大きな「組織・集団の解体」も「物質の溶解」もカバーする単語だとイメージすると、使える場面の幅が広がります。


以上が、名詞 “dissolution” の詳細解説です。ビジネスや政治、科学など比較的フォーマルな状況でよく登場する単語ですので、しっかり学んでおくと便利です。

意味のイメージ
dissolution
意味(1)

(部分・要素への)分解[作用]

意味(2)

(契約・連合の)解除,解消

意味(3)

(議会・組織の)解散;崩壊

ビジネス英単語(BSL) / 発音問題

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