最終更新日:2025/11/21
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discrimination

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元となった辞書の項目

discrimination

名詞

区別(識別)すること / (…に対する)差別待遇《+against+名》 / 識別力,鋭く見分ける力

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解説

1. 基本情報と概要

英単語: discrimination

品詞: 名詞 (noun)

意味(英語): Unfair treatment of a person or group based on prejudice, or the ability to recognize differences between things.

意味(日本語): 人やグループに対して、偏見に基づいて不当に扱うこと、または物事の違いを識別する能力を指します。

「差別」や「区別」という意味のニュアンスで使われ、特に「人権」や「公正」といった文脈で用いられるときは強い否定的な感情を伴いますが、単なる識別能力を指す場合はニュートラルに使われることもあります。


  • 活用形: 名詞のため、動詞のように時制変化はしませんが、文脈により可算/不可算扱いが異なる場合があります(一般的には不可算名詞として使われることが多い)。

  • 関連品詞の例:


    • 動詞 “discriminate” (差別する、区別する)

    • 形容詞 “discriminatory” (差別的な)


CEFRレベル: B2(中上級)

「discrimination」は社会問題や複雑なトピックを扱う際に用いられることが多く、語彙の難易度としては中上級レベルと言えます。


2. 語構成と詳細な意味


  • 接頭語 (prefix): “dis-”


    • 「分離」「反対」「否定」を表す。


  • 語幹 (root): “crimin”


    • ラテン語由来で、もともとは「裁定する」「区別する」という意味で使われていた語幹。


  • 接尾語 (suffix): “-ation”


    • 「~すること」「状態」といった意味をつける名詞化の接尾語。


意味の広がり


  1. 不当な差別: 人種、性別、年齢、宗教、障害などに基づく偏見や不公平な扱い。

  2. 区別や識別: 音楽や芸術、ワインなど、異なるものを見分ける能力やセンス。

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. racial discrimination(人種差別)

  2. gender discrimination(性差別)

  3. age discrimination(年齢差別)

  4. discrimination based on religion(宗教による差別)

  5. anti-discrimination laws(差別禁止法)

  6. discrimination policy(差別的方針)

  7. face discrimination(差別を受ける/直面する)

  8. subtle discrimination(微妙な差別)

  9. discriminatory practice(差別的行為)

  10. discrimination in the workplace(職場での差別)


3. 語源とニュアンス

語源: ラテン語の「discriminare(分ける、区別する)」が由来です。もともとは「区別をつける」というニュートラルな意味合いを持ち、そこから誤った区別や不公平な扱いとしての「差別」の意味が強調されるようになりました。

ニュアンス・注意点:


  • 「差別」の意味では、強い否定的・感情的な響きを持つことが多いです。

  • 政治や社会問題の文脈、特にフォーマルな場面で使用されます。

  • 「識別能力」の意味で使うときは、どちらかといえば中立的な表現になりますが、文脈によっては誤解を招くことがあるため注意が必要です。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 名詞としての使い方


    • 主に不可算名詞として扱われることが多い: “Discrimination is a serious issue.”

    • 場合によっては可算名詞として、複数形“discriminations”で使われることもありますが、比較的まれです。


  2. 一般的な構文例


    • “discrimination against + [人/グループ]”

    • “be subject to discrimination” (差別を受ける)

    • “laws prohibiting discrimination” (差別を禁止する法律)


使用シーン:


  • フォーマル: 論文、法律文書、報道、政府関連のスピーチなど。

  • カジュアル: 日常会話で不公平を訴える場合、ニュースを話題にする場合など。


5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文


  1. “I think there’s still a lot of discrimination against certain groups in society.”


    • 「社会にはいまだに特定の集団に対する多くの差別があると思うの。」


  2. “She experienced discrimination in school because of her accent.”


    • 「彼女は訛りのせいで学校で差別を受けたんだ。」


  3. “It’s always wrong to show discrimination based on someone’s appearance.”


    • 「見た目だけで差別するのはいつだって間違っているよ。」


(2) ビジネスでの例文


  1. “Our company has a strict policy against discrimination in the workplace.”


    • 「当社には職場での差別を禁止する厳格な方針があります。」


  2. “We aim to create an environment free from discrimination and harassment.”


    • 「私たちは差別やハラスメントのない環境を作ることを目指しています。」


  3. “Discrimination lawsuits can seriously damage a company’s reputation.”


    • 「差別に関する訴訟は企業の評判を深刻に損なう可能性があります。」


(3) 学術的な文脈での例文


  1. “The study investigates the long-term effects of racial discrimination on mental health.”


    • 「その研究は、人種差別がメンタルヘルスに与える長期的な影響を調査しています。」


  2. “Gender discrimination has historically hindered women’s access to higher education.”


    • 「性差別は歴史的に、女性の高等教育へのアクセスを妨げてきました。」


  3. “Socioeconomic factors often intersect with discrimination to create complex social inequalities.”


    • 「社会経済的要因はしばしば差別と交差し、複雑な社会的不平等を生み出します。」



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. prejudice(偏見)


    • 「差別」の背後にある「偏見」を指し、感情や思い込みを強調。


  2. bias(先入観、偏り)


    • 主観的な視点による判断の偏りを示す。


  3. intolerance(不寛容)


    • 他者の違いを受け入れられない態度を表す。


反意語 (Antonyms)


  1. fairness(公正)

  2. equality(平等)

  3. impartiality(公平性)

使い方の違い:


  • 「discrimination」は具体的な行為・扱いに焦点がある。

  • 「prejudice」や「intolerance」は心の内面にある偏見的感情に焦点がある。

  • 「fairness」「equality」などは、否定的な差別が発生しにくい状態を強調。


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /dɪˌskrɪməˈneɪʃən/

  • アメリカ英語: ディスクリミネイション(主に /dɪˌskrɪməˈneɪʃən/)

  • イギリス英語: ディスクリミネイション(/dɪˌskrɪmɪˈneɪʃən/ のように発音する場合も)

  • アクセント: “-na-” に主なストレスがきます (dis-cri-mi-NA-tion)。

  • よくある発音ミス: 「ディスクリミ“ネイ”ション」の部分を強く発音せず、母音を弱めすぎてしまう。ストレス位置を意識することが大切です。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: “discrimination” は “c” と “m” の位置や重なりを間違えやすいので要注意。

  2. 同音異義語との混同: 類似音を持つ単語は少ないですが、“discriminate” (動詞) の語形との区別が曖昧になりやすい。

  3. 文脈の誤用: “discrimination” には「差別」と「識別」の2つの意味があるため、文脈を誤ると「差別」のニュアンスで伝わってしまう可能性がある。

  4. 試験対策: TOEICや英検では社会問題としての文脈で出題されることが多く、対策として派生語(discriminate, discriminatory, etc.)も含めて学習すると効果的です。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 接頭語 “dis-” は「否定・分離」、語尾 “-ation” は名詞化、真ん中の “crimin” は「区別する」を含意している、と分解して覚えると理解しやすいです。

  • 「区別をする」(dis + crimin + ation) が転じて「不当な差別」という意味合いを持つ、と頭の中でイメージすると定着しやすいです。

  • 「discrimination」=「差別」と覚えてしまいがちですが、「違いを知る力」というニュートラルな面もあるので、必ず文脈を意識することが大切です。


以上が “discrimination” の詳細な解説です。差別を示す社会的に重要な単語ですので、使い方や文脈に注意しながら、ぜひ語彙としてマスターしてみてください。

意味のイメージ
discrimination
意味(1)

区別(識別)すること

意味(2)

識別力,鋭く見分ける力

意味(3)

(…に対する)差別待遇《+against+

ビジネス英単語(BSL) / 発音問題

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