最終更新日:2025/12/05
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clarity

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元となった辞書の項目

clarity

【名/U】明快さ,明瞭 ;(音色の)清澄

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彼女の説明の明確さにより、理解しやすくなりました。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: clarity

品詞: 名詞 (noun)

意味(英語): the quality or state of being clear

意味(日本語): 明確さ、明瞭さ、はっきりしている状態

「clarity」は「明確さ」や「はっきりしている状態」を指す言葉です。たとえば、アイデアや文章が頭の中で明確に整理されているときに「clarity」があると言えます。主にフォーマルな場面でも使われますが、日常会話でも「頭の中がクリアである」といったニュアンスで使用されます。


  • 活用形: 名詞なので、基本的に数えられない(不可算)形で使われることが多いですが、文脈によっては複数形 clarities として使われることもあります(非常にまれです)。

  • 関連する品詞:


    • clear (形容詞/動詞) : 「はっきりした、明確な/〜を片付ける、クリアにする」

    • clarify (動詞) : 「明らかにする、はっきりさせる」

    • clearance (名詞) : 「在庫一掃、通関手続き、許可」など


CEFRレベル: B2(中上級)

・比較的アカデミックやビジネスの文脈でも使われる単語です。日常会話よりもややフォーマルなニュアンスがあります。


2. 語構成と詳細な意味


  • 語幹: clar- (ラテン語で「明るい」「明らか」などを意味する clarus に由来)

  • 接尾語: -ity (「〜という状態」「性質」を表す名詞を作る)

派生語や関連語


  • clarify: 明確にする、はっきりさせる

  • declaration: 宣言(「clear」と直接の関連は薄いですが、同じ語源 “clarus” 系列)

  • clear-cut: はっきりした、明確な

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)


  1. clarity of purpose → 目的の明確さ

  2. clarity of mind → 頭の明晰さ

  3. with absolute clarity → 完全に明確に

  4. lose clarity → 明確さを失う

  5. crystal clarity → 水晶のように澄んだ・非常に明快な

  6. ensure clarity → 明確さを確保する

  7. lack clarity → 明確さが欠ける

  8. clarity in writing → 文章の明確さ

  9. clarity in communication → コミュニケーションの明瞭さ

  10. total clarity → 完全なる明 unmistakable clarity などの表現も可


3. 語源とニュアンス

語源: ラテン語の clarus(明るい、明白な) → claritas → 中世フランス語 clarte (古い形) → 英語 clarity へと変化しました。

もともとは「視覚的に明るい・はっきり見える」といった意味合いがありましたが、現在では主に「思考や表現が明確である」「誤解がない」状態を指すのに使われます。

ニュアンス:


  • 「clarity」は、発言や文章、意図、考えが混乱していない状態を強調します。

  • フォーマルな文脈や学術的文脈でも非常によく使われます。

  • カジュアルに使う場合は「頭がクリア」「一旦頭を整理して」などに近い意味で使われることがあります。


4. 文法的な特徴と構文


  • 文法上のポイント: 通常は不可算名詞 (uncountable) として扱います。

    例) We need greater clarity on this issue. (× a clarity / × many clarities)

  • カジュアルな表現でも、報告書や論文などのフォーマルな文章でも同じ形で使えます。

一般的な構文例


  • 動詞 + clarity


    • gain clarity (明確さを得る)

    • bring clarity (明確さをもたらす)

    • improve clarity (明確さを高める)


  • 形容詞 + clarity


    • complete clarity (完全な明確さ)

    • overwhelming clarity (圧倒的な明確さ)



5. 実例と例文

日常会話の例文


  1. “I just need a little clarity on what you’re saying.”

    「あなたが言っていることをもう少しはっきり理解したいんだよね。」

  2. “Could you rephrase that for clarity?”

    「明確にするために、言い換えてもらえる?」

  3. “I’m taking a walk to gain clarity of mind.”

    「頭をスッキリさせるために散歩に行ってくるよ。」

ビジネスの例文


  1. “We need more clarity on the project requirements before proceeding.”

    「プロジェクトの要件について、進める前にもっと明確にしておく必要があります。」

  2. “Her presentation brought much-needed clarity to the situation.”

    「彼女のプレゼンテーションのおかげで、状況が大いに明確になりました。」

  3. “Let’s schedule a meeting to ensure clarity among all team members.”

    「チーム全員の認識をはっきりさせるために、ミーティングを設定しましょう。」

学術的な例文


  1. “The research paper lacks clarity in its methodology section.”

    「この研究論文は、方法論の部分に明確さが不足している。」

  2. “Clarity of argument is crucial in academic writing.”

    「学術的な文章においては、論旨の明確さが重要です。」

  3. “He revised the hypothesis for greater clarity before publication.”

    「彼は出版前に、より明確になるよう仮説を修正しました。」


6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. clearness → 明確さ、明瞭さ


    • 「clarity」とほぼ同じ意味だが、やや口語的・説明的に使う場合が多い。


  2. lucidity → 明快さ


    • やや文語的で、知的・深い明確さを表現する際に使われる。


  3. transparency → 透明性、透明度


    • 文字通りの「透き通っている性質」を表すが、「曖昧さのない状態」という点で近い。


  4. distinctness → 明確性、際立った状態


    • 「はっきり区別できる」というニュアンス


  5. explicitness → 明示性、明白さ


    • 「はっきり言葉にして述べる」という意味合いが強い


反意語 (Antonyms)


  • ambiguity (あいまいさ)

  • obscurity (不明瞭さ)

  • vagueness (漠然さ)


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /ˈklær.ɪ.ti/ (米国); /ˈklær.ə.ti/ (英国)

  • アクセント(強勢): 第1音節 “clar” にアクセントがあります (CLA-ri-ty)。

  • アメリカ英語とイギリス英語の違い:


    • アメリカ英語: [ˈklɛr.ɪ.ti] のように “æ(ア)” が [ɛr] に近く、二番目の音節を [ɪ] と発音する傾向。

    • イギリス英語: [ˈklær.ə.ti] のように “clar” がやや短い [æ] になり、二番目の母音が ə になる。


  • よくある発音ミス:


    • 第2音節を強く発音しすぎたり、”i” を長音にしてしまったりするなど。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “claritie” “cliarty” のように綴りを間違えることがあるので注意。

  • 同音異義語との混同: 直接の同音異義語はありませんが、「clear」(動詞/形容詞)との混同に注意。 “clarity”は名詞のみ。

  • 試験対策のヒント:


    • TOEICや英検などの語彙問題や読解問題で、文章を要約するときのキーワードとして出題される可能性が高いです。

    • 「文章に明確さがあるかどうか」という文脈で、形容詞 “clear” との使い分けがポイントになることもあります。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「clear (クリア) + ity (〜の状態)」と覚えると「クリアな状態=明確さ」と連想しやすいです。

  • 透明なガラスや水晶 (crystal) のイメージを持つと、頭の中で「clarity=澄み切った感じ」と繋げられます。

  • 勉強テクニック: 同じ語源をもつ「clear, clarify, clarity, clearance」をまとめて覚えることで単語のネットワークを作りましょう。

以上が “clarity” の詳細解説です。シンプルな単語ですが、ビジネスや学術、日常会話など幅広いシーンで使える便利な名詞なので、ぜひ覚えてみてください。

意味のイメージ
clarity
意味(1)

(思想・文体などの)明快さ,明瞭

意味(2)

(音色の)清澄

ビジネス英単語(BSL) / 発音問題

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