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clarity
解説
1. 基本情報と概要
単語: clarity
品詞: 名詞 (noun)
意味(英語): the quality or state of being clear
意味(日本語): 明確さ、明瞭さ、はっきりしている状態
「clarity」は「明確さ」や「はっきりしている状態」を指す言葉です。たとえば、アイデアや文章が頭の中で明確に整理されているときに「clarity」があると言えます。主にフォーマルな場面でも使われますが、日常会話でも「頭の中がクリアである」といったニュアンスで使用されます。
- 活用形: 名詞なので、基本的に数えられない(不可算)形で使われることが多いですが、文脈によっては複数形 clarities として使われることもあります(非常にまれです)。
- 関連する品詞:
- clear (形容詞/動詞) : 「はっきりした、明確な/〜を片付ける、クリアにする」
- clarify (動詞) : 「明らかにする、はっきりさせる」
- clearance (名詞) : 「在庫一掃、通関手続き、許可」など
CEFRレベル: B2(中上級)
・比較的アカデミックやビジネスの文脈でも使われる単語です。日常会話よりもややフォーマルなニュアンスがあります。
2. 語構成と詳細な意味
- 語幹: clar- (ラテン語で「明るい」「明らか」などを意味する clarus に由来)
- 接尾語: -ity (「〜という状態」「性質」を表す名詞を作る)
派生語や関連語
- clarify: 明確にする、はっきりさせる
- declaration: 宣言(「clear」と直接の関連は薄いですが、同じ語源 “clarus” 系列)
- clear-cut: はっきりした、明確な
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)
- clarity of purpose → 目的の明確さ
- clarity of mind → 頭の明晰さ
- with absolute clarity → 完全に明確に
- lose clarity → 明確さを失う
- crystal clarity → 水晶のように澄んだ・非常に明快な
- ensure clarity → 明確さを確保する
- lack clarity → 明確さが欠ける
- clarity in writing → 文章の明確さ
- clarity in communication → コミュニケーションの明瞭さ
- total clarity → 完全なる明 unmistakable clarity などの表現も可
3. 語源とニュアンス
語源: ラテン語の clarus(明るい、明白な) → claritas → 中世フランス語 clarte (古い形) → 英語 clarity へと変化しました。
もともとは「視覚的に明るい・はっきり見える」といった意味合いがありましたが、現在では主に「思考や表現が明確である」「誤解がない」状態を指すのに使われます。
ニュアンス:
- 「clarity」は、発言や文章、意図、考えが混乱していない状態を強調します。
- フォーマルな文脈や学術的文脈でも非常によく使われます。
- カジュアルに使う場合は「頭がクリア」「一旦頭を整理して」などに近い意味で使われることがあります。
4. 文法的な特徴と構文
- 文法上のポイント: 通常は不可算名詞 (uncountable) として扱います。
例)We need greater clarity on this issue.
(× a clarity / × many clarities) - カジュアルな表現でも、報告書や論文などのフォーマルな文章でも同じ形で使えます。
一般的な構文例
- 動詞 + clarity
- gain clarity (明確さを得る)
- bring clarity (明確さをもたらす)
- improve clarity (明確さを高める)
- gain clarity (明確さを得る)
- 形容詞 + clarity
- complete clarity (完全な明確さ)
- overwhelming clarity (圧倒的な明確さ)
- complete clarity (完全な明確さ)
5. 実例と例文
日常会話の例文
- “I just need a little clarity on what you’re saying.”
「あなたが言っていることをもう少しはっきり理解したいんだよね。」 - “Could you rephrase that for clarity?”
「明確にするために、言い換えてもらえる?」 - “I’m taking a walk to gain clarity of mind.”
「頭をスッキリさせるために散歩に行ってくるよ。」
ビジネスの例文
- “We need more clarity on the project requirements before proceeding.”
「プロジェクトの要件について、進める前にもっと明確にしておく必要があります。」 - “Her presentation brought much-needed clarity to the situation.”
「彼女のプレゼンテーションのおかげで、状況が大いに明確になりました。」 - “Let’s schedule a meeting to ensure clarity among all team members.”
「チーム全員の認識をはっきりさせるために、ミーティングを設定しましょう。」
学術的な例文
- “The research paper lacks clarity in its methodology section.”
「この研究論文は、方法論の部分に明確さが不足している。」 - “Clarity of argument is crucial in academic writing.”
「学術的な文章においては、論旨の明確さが重要です。」 - “He revised the hypothesis for greater clarity before publication.”
「彼は出版前に、より明確になるよう仮説を修正しました。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- clearness → 明確さ、明瞭さ
- 「clarity」とほぼ同じ意味だが、やや口語的・説明的に使う場合が多い。
- 「clarity」とほぼ同じ意味だが、やや口語的・説明的に使う場合が多い。
- lucidity → 明快さ
- やや文語的で、知的・深い明確さを表現する際に使われる。
- やや文語的で、知的・深い明確さを表現する際に使われる。
- transparency → 透明性、透明度
- 文字通りの「透き通っている性質」を表すが、「曖昧さのない状態」という点で近い。
- 文字通りの「透き通っている性質」を表すが、「曖昧さのない状態」という点で近い。
- distinctness → 明確性、際立った状態
- 「はっきり区別できる」というニュアンス
- 「はっきり区別できる」というニュアンス
- explicitness → 明示性、明白さ
- 「はっきり言葉にして述べる」という意味合いが強い
反意語 (Antonyms)
- ambiguity (あいまいさ)
- obscurity (不明瞭さ)
- vagueness (漠然さ)
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /ˈklær.ɪ.ti/ (米国); /ˈklær.ə.ti/ (英国)
- アクセント(強勢): 第1音節 “clar” にアクセントがあります (CLA-ri-ty)。
- アメリカ英語とイギリス英語の違い:
- アメリカ英語: [ˈklɛr.ɪ.ti] のように “æ(ア)” が [ɛr] に近く、二番目の音節を [ɪ] と発音する傾向。
- イギリス英語: [ˈklær.ə.ti] のように “clar” がやや短い [æ] になり、二番目の母音が ə になる。
- アメリカ英語: [ˈklɛr.ɪ.ti] のように “æ(ア)” が [ɛr] に近く、二番目の音節を [ɪ] と発音する傾向。
- よくある発音ミス:
- 第2音節を強く発音しすぎたり、”i” を長音にしてしまったりするなど。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “claritie” “cliarty” のように綴りを間違えることがあるので注意。
- 同音異義語との混同: 直接の同音異義語はありませんが、「clear」(動詞/形容詞)との混同に注意。 “clarity”は名詞のみ。
- 試験対策のヒント:
- TOEICや英検などの語彙問題や読解問題で、文章を要約するときのキーワードとして出題される可能性が高いです。
- 「文章に明確さがあるかどうか」という文脈で、形容詞 “clear” との使い分けがポイントになることもあります。
- TOEICや英検などの語彙問題や読解問題で、文章を要約するときのキーワードとして出題される可能性が高いです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「clear (クリア) + ity (〜の状態)」と覚えると「クリアな状態=明確さ」と連想しやすいです。
- 透明なガラスや水晶 (crystal) のイメージを持つと、頭の中で「clarity=澄み切った感じ」と繋げられます。
- 勉強テクニック: 同じ語源をもつ「clear, clarify, clarity, clearance」をまとめて覚えることで単語のネットワークを作りましょう。
以上が “clarity” の詳細解説です。シンプルな単語ですが、ビジネスや学術、日常会話など幅広いシーンで使える便利な名詞なので、ぜひ覚えてみてください。
意味のイメージ
意味(1)
(思想・文体などの)明快さ,明瞭
意味(2)
(音色の)清澄