最終更新日:2025/11/17
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【名】組;タプル

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元となった辞書の項目

tuple

【名】組;タプル

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解説

1. 基本情報と概要

単語: tuple

品詞: 名詞 (noun)

意味(英語): An ordered list or sequence of elements, commonly used in mathematics and computer science.

意味(日本語): 要素が一定の順番で並んだリストや列のこと。主に数学やプログラミングの分野で使われる用語です。要素が順序を持って並んでいる点が特徴で、「番号順に並んだデータの集合」を表すイメージです。

「tuple」は、ふだん日常会話ではほとんど使われませんが、プログラミングや数学を学習するときによく登場します。要素が固有の順序付けをもって並んでいる、というニュアンスがポイントです。


  • 活用形:


    • 単数形: tuple

    • 複数形: tuples


  • 他の品詞:


    • 動詞形や形容詞形は一般的には存在しませんが、数学やプログラム言語の分野では「n-tuple (n要素のタプル)」などの派生形で使われることがあります。


CEFRレベル目安: B2(中上級)

→ 数学やコンピューター関連の分野で学習する単語なので、専門的な内容と関連が深く、やや難易度が高いと考えられます。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 語幹 (root): “-tuple”

    元々は “single”, “double”, “triple”, “quadruple”, “quintuple” などの単語の末尾 “-ple” が変化してできたとされ、数を表す接頭語 (tri-, quad-, quint- など) が付いた形で表すことが多いです。

関連語や派生語


  • n-tuple: n個の要素を持つタプル

  • ordered tuple: 順序付きのタプル

よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)


  1. ordered tuple (順序付きタプル)

  2. Python tuple (Pythonで使われるタプル型)

  3. tuple assignment (タプルへの代入)

  4. tuple unpacking (タプルのアンパック)

  5. immutable tuple (変更不可のタプル)

  6. nested tuple (入れ子状のタプル)

  7. tuple indexing (タプルのインデックス操作)

  8. tuple of parameters (パラメータのタプル)

  9. n-tuple (n要素のタプル)

  10. empty tuple (空のタプル)


3. 語源とニュアンス

語源

「tuple」は、“triple” (3つの要素) や “quadruple” (4つの要素) といった語から派生・抽象化されて生まれました。


  • triple の「triple」から “-ple” の部分を取り、元々数字を表す接頭語 (tri-, quad-, etc.) と組みあわせて n-tuple という表現が生まれ、その総称として tuple と呼ばれています。

ニュアンス・使用時の注意点


  • 主に数やデータなどを項目ごとに列挙し、それぞれに順序が大切な場合に使います。

  • 数学的には厳密に順序が定義されるため、要素が異なる順番で並ぶと別のタプルになります。

  • プログラミングでは、組(くみ)と呼ばれることもあり、コンテナやデータ構造の一種として使われ、要素の「並び順が重要である」ニュアンスが強いです。

使用シーン


  • 数学の論文、講義、テキストなど(フォーマル)

  • プログラミング言語のドキュメント、コード、チュートリアルなど(ややカジュアル〜フォーマル混在)

  • 日常会話ではほぼ聞かれません。


4. 文法的な特徴と構文


  • 可算名詞: 「one tuple, two tuples」のように数えられます。

  • プログラミング文脈では、要素がカンマ区切りで並んだカッコ (()) などで表記されることが多いです(Pythonなど)。

よくある構文・表現


  1. “(element1, element2, element3)” がタプルを表す典型的な記法

  2. プログラミング言語によっては “tuple(int, float)” のように型を明示することがあります。

  3. 数学では “(a, b, c, …)” のようにただ列記して表現します。


5. 実例と例文

日常会話(ただし「tuple」のように専門的な単語は通常あまり登場しませんが、あえて例を示します)


  1. “I'm learning Python and just discovered how useful tuples can be!”

    (Pythonを勉強していて、タプルがいかに便利かわかったところだよ!)

  2. “Could you explain what a tuple is in simple terms?”

    (タプルって、簡単に言うと何のことか教えてもらえますか?)

  3. “I prefer to store related data in tuples rather than separate variables.”

    (関連するデータは別々の変数よりもタプルにまとめて格納するのが好きなんだ。)

ビジネスの文脈


  1. “In our data pipeline, each record is stored as a tuple for quick retrieval.”

    (データパイプラインでは、各レコードをタプルとして格納し、素早く取得できるようにしています。)

  2. “The server responses come in a tuple format with the status code and message.”

    (サーバーのレスポンスはステータスコードとメッセージがタプル形式で返ってきます。)

  3. “We decided to define a tuple structure to pass parameters between modules.”

    (モジュール間でパラメータを受け渡すために、タプル形式の構造を定義することにしました。)

学術(数学・プログラミング)文脈


  1. “Let (x, y, z) be a 3-tuple representing a point in 3D space.”

    ((x, y, z) を3次元空間の点を表す3つの要素からなるタプルとしましょう。)

  2. “An n-tuple is an ordered list of n elements.”

    (n-タプルとは、n個の要素を順番通りに並べたリストです。)

  3. “When performing tuple unpacking, each element is assigned to a matching variable.”

    (タプルのアンパックを行うとき、それぞれの要素は対応する変数に割り当てられます。)


6. 類義語・反意語と比較


  • 類義語:


    1. sequence (シーケンス) : 一連の要素。順序が重要だが、必ずしも数学的な堅苦しさはない。

    2. list (リスト) : プログラミングなどで使われるが、言語によって可変/不変や特徴が異なる。

    3. array (配列) : プログラミングでタプルと似た機能を持つが、要素の型やサイズなどで違いがある場合が多い。

    4. record (レコード) : データベースの行などを指し、要素が順序よりもフィールド名で管理される場合が多い。


  • 反意語(厳密な反意はありませんが、対比的に):


    1. set (集合) : 要素の順序を持たず、重複を通常許さない構造。タプルとは正反対に順序の概念がない。



7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA:


    • アメリカ英語: /ˈtuː.pəl/

    • イギリス英語: /ˈtjuː.pəl/ (/ˈtuː.pəl/ と発音する人も多い)


  • アクセントの位置:


    • 先頭の “tu-” / “tju-” の部分に強勢があります。


  • よくある発音ミス:


    • “tʌpəl” (「タプル」と日本語読みがほぼ当てはまる) と発音してしまうことがありますが、英語では母音をやや長め /tuː/ にするのが一般的です。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “tupple” などと “p” の重ねを間違えるケース。正しくは “tuple” (pは一つ)。

  • 同音異義語の混同: 特にはありませんが、アクセントが似ている “tunnel” (トンネル) などとは混同しないように。

  • 試験対策: TOEICや英検などの一般的な英語試験では頻出しませんが、プログラミングやコンピュータサイエンス関連の英語テスト、大学の専門試験などで問われる可能性があります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “triple (3), quadruple (4), quintuple (5)…” などの “-ple” を思い出すと、要素の並びが決まったもの というイメージが湧きやすいです。

  • プログラミング初心者は “tuple = ( )” のようにカッコとセットで覚えるとわかりやすいでしょう。

  • 順序付きのものを “You pull (tuple) out in order.” と頭の中で変換してみると語感で覚えやすいかもしれません。


「tuple」は数学やプログラミングで使われる順序付きのデータの集まりを表す大切な単語です。順序が重要である点が特徴なので、ぜひ関連する表現や実例とあわせて理解を深めてみてください。

意味のイメージ
tuple
意味(1)

組;タプル

意味(2)

(タプル:複数の構成要素からなる組を総称する一般概念)

ビジネス英単語(BSL) / 和訳 / 単語カード問題

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