最終更新日:2025/11/01
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【動/自/他】密輸する

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元となった辞書の項目

smuggle

【動/自/他】密輸する

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彼は国境を越えて麻薬を密輸しようとしているところを捕まえられた。

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解説

1. 基本情報と概要

英単語: smuggle

品詞: 動詞 (他動詞・自動詞的に使われることもある)

意味(英語):

To move goods or people illegally into or out of a country (or place), typically without paying duties or without being detected by the authorities.

意味(日本語):

違法に物品や人を国境などを越えて密輸すること、または当局の目をかいくぐって運ぶことを指します。

「こっそりとものを運び出したり、国の規制や税関を避けたりして持ち出す」というニュアンスの単語で、犯罪的な行為を説明するときによく使われます。


  • 活用形:


    • 原形: smuggle

    • 三人称単数現在形: smuggles

    • 現在分詞/動名詞: smuggling

    • 過去形/過去分詞: smuggled


  • 他の品詞形:


    • 名詞: smuggler(密輸業者)

    • 名詞: smuggling(密輸行為)


  • CEFRレベルの目安:


    • B2(中上級)程度

    • 国際ニュースや社会問題、犯罪系の話題など、ある程度語彙力が必要な文脈でよく登場するため、中上級向けと言えます。



2. 語構成と詳細な意味


  • 語構成:


    • 「smug-」という特定の接頭語や語幹というよりは、全体で成り立っています。語源的にはオランダ語やドイツ語で「盗み取る、こっそり運ぶ」といった意味の言葉から来ていますが、英語ではほぼひとつのまとまった形で「smuggle」として使われています。


  • 派生語 / 類縁語:


    • smuggler: 密輸を行う人

    • smuggling ring: 密輸組織

    • to smuggle in / to smuggle out: こっそり入れる / こっそり持ち出す


  • よく使われるコロケーション(共起表現)10個:


    1. smuggle goods(品物を密輸する)

    2. smuggle drugs(麻薬を密輸する)

    3. smuggle weapons(武器を密輸する)

    4. smuggle people(人を密入国させる)

    5. smuggle across the border(国境を越えて密輸する)

    6. attempt to smuggle(密輸を企てる)

    7. caught smuggling(密輸行為で捕まる)

    8. smuggled into the country(密輸されて国内に持ち込まれる)

    9. smuggled out of the country(密輸されて国外に持ち出される)

    10. smuggling operation(密輸作戦、密輸活動)



3. 語源とニュアンス


  • 語源:

    主にオランダ語の「smokkelen」が語源だとされており、密かに物を運ぶという意味が古くからヨーロッパで使われていました。それが英語の「smuggle」として取り入れられ、17世紀頃から「関税などを避けて品物を運ぶ行為」を表す動詞として定着しました。


  • ニュアンス・使用時の注意:


    • 「密輸」という犯罪的行為を表すため、文脈としてはややフォーマルでもカジュアルでも使われることがあります。ニュースや報道でよく登場する単語ですが、日常でも冗談交じりに「こっそりチョコレートを映画館に持ち込む」などの比喩的表現でも使うことがあります。

    • フォーマルな場面(ニュース・公的文書など)では、犯罪行為を客観的に述べる場合に使われます。



4. 文法的な特徴と構文


  • 一般的な構文:


    • “smuggle + 目的語 + 場所/方向”

      例: “They tried to smuggle drugs across the border.”

    • “smuggle + into/out of + 場所”

      例: “He was caught smuggling weapons into the country.”


  • 名詞形:


    • “smuggling” は不可算名詞として使われます。

      例: “Smuggling is a serious offense in most countries.”


  • 他動詞・自動詞:


    • 英語の辞書ではほとんどの場合 “smuggle” は他動詞として扱われますが、カジュアルな文脈では「密輸をする」というニュアンスで自動詞的に使われることもあります。

      例: “They’ve been smuggling for years.”(彼らは何年も密輸を行っている)



5. 実例と例文

日常会話での例文 (3つ)


  1. “I managed to smuggle a small snack into the cinema.”

    (映画館にちょっとしたお菓子をこっそり持ち込んじゃった。)


  2. “He joked about smuggling candies from the kitchen at midnight.”

    (彼は真夜中にキッチンからキャンディをこっそり持ち出すと冗談を言っていた。)


  3. “Don’t smuggle your phone into class; you’ll get in trouble.”

    (授業にスマホをこっそり持ち込んじゃダメだよ。怒られるよ。)


ビジネスでの例文 (3つ)


  1. “The security protocols aim to prevent any attempt to smuggle unauthorized devices into the facility.”

    (セキュリティプロトコルは、許可されていない機器を施設内に持ち込む試みを防ぐことを目的としている。)


  2. “They were fined heavily for trying to smuggle counterfeit goods through customs.”

    (彼らは偽造品を税関で密輸しようとして大きな罰金を科された。)


  3. “Our company has a strict policy against smuggling any product without proper documentation.”

    (当社では、適切な書類なしの製品密輸行為に対して厳しい方針を持っています。)


学術的な文脈での例文 (3つ)


  1. “Historical records indicate that merchants used to smuggle valuable spices to avoid heavy taxes.”

    (歴史的資料によると、商人たちは高額な税を避けるために貴重な香辛料を密輸していたことが示されています。)


  2. “Economic studies often examine the impact of smuggling on local markets and government revenue.”

    (経済学の研究では、密輸が地域の市場や政府の歳入に与える影響についてしばしば調査されます。)


  3. “The report shed light on global smuggling networks and their connection to organized crime.”

    (その報告書は、世界的な密輸ネットワークと組織犯罪との関係を明らかにした。)



6. 類義語・反意語と比較


  • 類義語 (Synonyms)


    1. traffic(違法に取引する)


      • 密売・密輸全般を指す場合があるが、特に麻薬や人身売買を指すときによく使われる。


    2. bootleg(酒・音楽・映像作品などを違法に複製・販売する)


      • 運ぶというよりも、違法コピーや海賊版を指すことが多い。


    3. illicitly transport(不法に運ぶ)


      • フォーマルな文書で、smuggle を言い換えるときに使われたりする。



  • 反意語 (Antonyms)


    1. import legally(合法的に輸入する)

    2. export lawfully(合法的に輸出する)


いずれも「正規の手段を使って持ち込む・持ち出す」という意味になり、政府や税関を通過して合法的に行う行為を表します。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /ˈsmʌɡ(ə)l/

  • アクセント:

    「smug」の部分(語頭)に強勢があります。

  • アメリカ英語・イギリス英語では発音の違いはあまり大きくありませんが、アメリカ英語だと「ʌ」の音がやや強調される傾向があります。

  • よくある間違い:

    スペルを “smugle” としてしまうミスが多いので、g が重ならないように注意する必要があります(正しくは “gg” ではなく “gl”)。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “smuglle” や “smugle” などと書いてしまうミスを頻繁に見かけます。正しくは “-ggle” ではなく “-ggl-” でもなく、g→g→l という順番ではなく “s-m-u-g-g-l-e” です。

  • 同音異義語との混同: 特にありませんが、 “snuggle”(寄り添う)と似ているため、意味がまったく違うので注意してください。

  • 試験対策:


    • TOEICや英検では、ニュースや社会問題に関するパッセージで登場する可能性があります。密輸という文脈で出てきやすいため、意味をしっかり覚えておくと読解で助かります。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 覚え方:

    「にやっと笑う(smug)+“le”」という全然ちがうイメージではありますが、「密輸人は悪巧みの笑み(smug)を浮かべてこそこそ運ぶ」と関連づけるとイメージしやすいかもしれません。

  • イメージ:

    何かをカバンや衣服の下に隠してピョコッと持ち運ぶ、映画のワンシーンを思い浮かべると記憶しやすいでしょう。

  • スペリングのポイント:

    「s-m-u-g-g-l-e」で真ん中あたりの “ggl” の並びに注意。

以上が “smuggle” の詳細解説です。日常会話からビジネス、学術的な文脈まで、特に違法行為を指す言葉として幅広く使われるので、会話や文献で見かけたら「こっそりと隠して運ぶ」というニュアンスをしっかりと意識しましょう。

意味のイメージ
smuggle
意味(1)

(…へ,…から)…‘を'密輸する,こっそり運ぶ《++into(out of)+

意味(2)

密輸する,こっそり運ぶ

ビジネス英単語(BSL) / 和訳 / 単語カード問題

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