〈C〉〈U〉醜聞,スキャンダル / 〈U〉〈U〉恥,不面目 / 〈C〉(スキャンダルに対する人々の)義憤,反感,物議 / 〈U〉(…についての)中傷,陰口,悪口《+about(over)+名》
scandal
〈C〉〈U〉醜聞,スキャンダル / 〈U〉〈U〉恥,不面目 / 〈C〉(スキャンダルに対する人々の)義憤,反感,物議 / 〈U〉(…についての)中傷,陰口,悪口《+about(over)+名》
以下では、英単語「scandal」について、学習者の方が理解を深められるように、できるだけ詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
単語: scandal
品詞: 名詞 (countable noun)
意味(英語): a disgraceful event or behavior that causes public outrage or shock.
意味(日本語): 世間を騒がせる不祥事や醜聞のこと。公的な場面や有名人などに関するゴシップや不名誉な出来事を指す。
「scandal」は、テレビや新聞のニュースで取り上げられる有名人や政治家の不正、企業の不正行為など、世間が大きな衝撃や怒りを抱くような事件の際によく使われます。
活用形
- 単数形: scandal
- 複数形: scandals
「scandal」は名詞として使われるのが基本ですが、形容詞形の“scandalous” (スキャンダラス) などの関連形もあります。
他の品詞になったときの例
- scandalous (形容詞): 醜聞の、けしからぬ、不名誉な。
例: “a scandalous rumor” (とんでもない噂)
CEFRレベルの目安
- B2(中上級): ニュースや時事問題に関心がある方にとっては耳にする機会が多い単語ですが、一般的な日常会話と比べるとややアカデミック/メディア寄りの語彙です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- scandal はラテン語や古フランス語に由来し、接頭語・接尾語がついた形ではあまり見られません。
- 語幹は “scandal-” と考えられます。
派生語や類縁語
- scandalous (形): 不名誉な、けしからぬ
- scandalize (動): (人)を憤慨させる、あきれさせる
よく使われるコロケーション(10個)
以下に “scandal” とよく一緒に使われる表現を挙げます。
- a political scandal → 政治スキャンダル
- a financial scandal → 金融スキャンダル
- a celebrity scandal → 有名人のスキャンダル
- a scandal breaks → スキャンダルが明るみに出る
- a scandal erupts → スキャンダルが勃発する
- to be embroiled in a scandal → スキャンダルに巻き込まれる
- to expose a scandal → スキャンダルを暴露する
- the biggest scandal of the year → その年最大のスキャンダル
- to hush up a scandal → スキャンダルをもみ消す
- a scandal sheet → スキャンダル記事を主に扱うタブロイド紙
3. 語源とニュアンス
語源
“scandal” は、ギリシャ語の「σκάνδαλον (skándalon)」(罠、障害)を由来とし、そこからラテン語・古フランス語を経由して英語に入ってきました。もともとは道徳や良識を妨げる行為を指す言葉から、不名誉な出来事全般へと意味が広がっていったとされています。
ニュアンス・使用時の注意点
- 「悪い噂」「不祥事」を強く示唆するため、マイナスのニュアンスが明確です。
- 主に公的な場面(政治、芸能界、企業、不正行為など)で起きた大騒ぎされる事件を指すことが多いです。
- 口語でも文章でも使われますが、ゴシップ誌やニュースにおいて、インパクトを与えるために使われることが多いです。フォーマルな文章でも政治批評などではよく見られます。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞: “scandal” は可算名詞なので、“a scandal” “two scandals” のように数えられます。
- フォーマルな場面では「disgrace」や「controversy」といった単語と使い分けることが多いです。
- カジュアルな会話では「スキャンダル・ゴシップ」的な軽いイメージでも使われることがありますが、一般的には深刻なトーンを含むことが多いです。
イディオムや構文の例
- cause a scandal : スキャンダルを引き起こす
- be at the center of a scandal : スキャンダルの渦中にいる
- in the midst of a scandal : スキャンダルの真っ只中で
5. 実例と例文
ここでは、日常会話・ビジネス・学術的な文脈の3つの場面で、それぞれ3つずつ例文を示します。
5.1 日常会話での例文
“Have you heard about the latest celebrity scandal? It’s all over the gossip magazines.”
(最近の有名人スキャンダル、聞いた? ゴシップ誌で大々的に取り上げられているよ。)“I can’t believe there’s another scandal involving that politician. He never learns.”
(あの政治家がまた不祥事を起こしたなんて信じられない。全然学ばないんだね。)“I’m tired of hearing scandals on the news every day. Can’t we have some good news?”
(毎日のようにニュースで流れるスキャンダルにはもううんざり。良いニュースはないのかな?)
5.2 ビジネスシーンでの例文
“The company’s stock price dropped drastically after the financial scandal was disclosed.”
(金融スキャンダルが公表された後、会社の株価は大幅に下落しました。)“They tried to cover up the scandal, but the press found out everything.”
(彼らはスキャンダルを隠蔽しようとしましたが、報道陣がすべてを突き止めました。)“Our PR team is working around the clock to deal with the scandal’s fallout.”
(広報チームは、スキャンダルの影響に対応するために昼夜を問わず働いています。)
5.3 学術的な文脈での例文
“Historical accounts indicate that the scandal played a crucial role in the downfall of the regime.”
(歴史的な資料によれば、そのスキャンダルが政権崩壊に重大な役割を果たした。)“Sociologists often examine the social impact of scandal on public trust in institutions.”
(社会学者はしばしば、スキャンダルが公的機関への信頼にどのような社会的影響を与えるかを調査します。)“The scholar’s research on media coverage of political scandals has received international acclaim.”
(政治スキャンダルに関するメディア報道の研究で、その学者は国際的な高い評価を受けています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語(Synonyms)
- controversy (論争)
- 「scandal」よりも、必ずしも不祥事ではなく、意見の対立や社会的議論を巻き起こす事案を指すイメージ。
- 「scandal」よりも、必ずしも不祥事ではなく、意見の対立や社会的議論を巻き起こす事案を指すイメージ。
- disgrace (不名誉)
- 「scandal」に比べて、個人や組織が「恥をかく」状態に焦点がある。
- 「scandal」に比べて、個人や組織が「恥をかく」状態に焦点がある。
- outrage (激怒、激しい憤り)
- スキャンダルに対する人々の反応のひとつとして起こる症状を指すため、出来事そのものではなく感情的な反応に重点がある。
- スキャンダルに対する人々の反応のひとつとして起こる症状を指すため、出来事そのものではなく感情的な反応に重点がある。
- scandalous affair (スキャンダラスな事件)
- 同じ “scandal” でも、よりドラマ性や非難されるべき点を強調するニュアンス。
反意語(Antonyms)
- honor (名誉)
- 「scandal」の真逆で、尊敬や賞賛などポジティブなイメージ。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /ˈskændl/
- アメリカ英語 (AmE) 発音: [スキャンドル](「カ」の部分に強勢)
- イギリス英語 (BrE) 発音: [スキャンドゥル](アの母音が少しあっさりと発音される)
- 強勢(アクセント): 最初の音節 “scan-” に強勢があります (SKAN-dl)。
- よくある発音ミス: /skənˈdæl/ のように真ん中の母音を違う音で発音してしまうなど。最初の “scan-” をしっかりと発音して、残りを軽めにすると良いでしょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “scandal” を “scandle” や “scandel” などと書き間違えることがあるので注意。
- 同音異義語との混同: 同じ読み方をする別の単語は特にありませんが、「scandal」と類似音になりそうな単語を取り違えないように気をつけましょう。
- 資格試験での出題傾向: TOEIC や英検などでも、ニュース記事やビジネス関連で不祥事がテーマとなったリーディング問題などで登場する場合があります。単語としての意味をしっかり把握し、文脈での使われ方を読めるようにしておくと良いです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 語感で覚える: “scan” (視線などで調べる) + “dal (だる)?” → 悪いことを見つけてしまって「なんかだるいことになった!?」とイメージする人もいるようです。少々強引ですが、自分だけのこじつけでも覚えやすさを優先しましょう。
- ニュースのイメージ: 新聞を開いたり、インターネットの見出しに「SCANDAL」の大きな見出しを想像することで、単語のもつ意味「世間を騒がせる不祥事」をより印象づけられます。
これらを参考に「scandal」を使った表現や文脈をマスターすることで、ニュース記事や政治・経済の話題を読む際にも活用できるようになります。ぜひいろいろな場面で使ってみてください。
〈C〉〈U〉醜聞,スキャンダル
〈U〉〈U〉恥,不面目
〈C〉(スキャンダルに対する人々の)義憤,反感,物議
〈U〉(…についての)中傷,陰口,悪口《+about(over)+名》