最終更新日:2025/10/26
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…‘に'耐える,‘を'持ちこたえる / 《しばしば否定文で》…‘を'がまんする,忍ぶ,大目に見る / 《文》持ちこたえる,長く続く〈last〉 / 耐え忍ぶ

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元となった辞書の項目

endure

動詞

…‘に'耐える,‘を'持ちこたえる / 《しばしば否定文で》…‘を'がまんする,忍ぶ,大目に見る / 《文》持ちこたえる,長く続く〈last〉 / 耐え忍ぶ

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彼女は数時間の間、痛みに耐えなければならなかった。

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解説

1. 基本情報と概要

英単語: endure

品詞: 動詞 (Verb)

日本語の意味: 耐える、我慢する、持続する

英語での意味: to suffer (something painful or difficult) patiently; to continue to exist for a long time

「endure」は「困難や痛みを耐える・持続する」という意味合いがあります。たとえば、長期的な苦労や悲しみを「なんとか乗り越える」といったニュアンスで使われます。忍耐力が必要とされる場面や、じっと長期間耐え抜くイメージが強い動詞です。


  • 活用形:


    • 現在形: endure

    • 過去形: endured

    • 過去分詞形: endured

    • 現在分詞形(動名詞含む): enduring


  • 他の品詞形:


    • 形容詞: enduring (耐久性のある、永続的な)

    • 名詞: endurance (忍耐, 持久力)


CEFRレベル: B2 (中上級)


  • 長めの文章や複雑な内容で使われることがあり、ある程度の英語力が必要とされます。


2. 語構成と詳細な意味

語構成:


  • 「en-」という接頭語と「-dure」(ラテン語「durare」=「続く、持続する」)から派生した形です。

  • 「dur-」はラテン語の「持続する、堅い(harden)」という意味を含みます。

派生語・類縁語:


  • endurance (名詞) : 忍耐、持久力

  • enduring (形容詞) : 耐久性のある、長続きする

  • durable (形容詞) : 耐久性のある、長もちする

よく使われるコロケーション(共起表現)10選:


  1. endure pain (痛みに耐える)

  2. endure hardship (苦難に耐える)

  3. endure the test of time (時間の試練に耐える)

  4. endure harsh conditions (過酷な状況に耐える)

  5. endure criticism (批判に耐える)

  6. endure a long journey (長旅に耐える)

  7. cannot endure any longer (これ以上は耐えられない)

  8. endure mental stress (精神的ストレスに耐える)

  9. endure extreme weather (極端な天候に耐える)

  10. endure the cold (寒さに耐える)


3. 語源とニュアンス

語源:


  • ラテン語「durare(持続する、堅い)」が由来。古フランス語を経て中英語に入り、「endure」という形になりました。

歴史的な使われ方:


  • 中世の英語でも「困難な状況の中で生き抜く」「長く存在し続ける」といった意味で使用されていました。

ニュアンスや感情的な響き:


  • 忍耐強さや根気を感じさせる意味合いが含まれます。

  • 口語でも文語でも使われますが、少し硬い響きがあり、フォーマルな文脈でもよく見かけます。


4. 文法的な特徴と構文


  • 他動詞/自動詞の使い分け


    • 他動詞として: “He endured the pain.” (彼は痛みに耐えた)

    • 自動詞として: “The custom endures.” (その習慣は長く続いている)


  • 使用シーン


    • フォーマルでもカジュアルでも使用可能。ただし日常会話では “put up with” や “bear” などを使うことも多い。


  • 一般的な構文


    • endure + 名詞 (He endured the hardship.)

    • endure + V-ing (ややフォーマル: He endured working in harsh conditions. など)



5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文


  1. “I can’t endure this noise anymore. Let’s go somewhere quieter.”


    • もうこの騒音には耐えられないよ。どこか静かなところに行こう。


  2. “She endured countless hours of practice before she became a skilled pianist.”


    • 彼女は熟練のピアニストになるまで、数えきれないほどの練習時間に耐え抜いたんだ。


  3. “My old phone barely endures the whole day without charging.”


    • 僕の古い携帯は、充電なしでは1日もつのがやっとだよ。


(2) ビジネスシーンでの例文


  1. “We must endure the initial losses if we want our startup to succeed in the long run.”


    • もし私たちのスタートアップを長期的に成功させたいなら、初期の損失に耐えなければならない。


  2. “The company has endured several economic crises thanks to its strong leadership.”


    • その企業は強力なリーダーシップのおかげで、いくつもの経済危機を乗り越えてきた。


  3. “Our brand must endure in a highly competitive market by providing consistent quality.”


    • 当社のブランドは、常に安定した品質を提供することで、競争の激しい市場で生き残らなければならない。


(3) 学術的シーンでの例文


  1. “Many ancient structures have endured centuries due to their robust architectural design.”


    • 多くの古代建築物は、その堅牢な設計のおかげで何世紀も存続してきました。


  2. “Studies show that organisms with higher adaptability tend to endure drastic environmental changes.”


    • 研究によると、適応能力の高い生物は、急激な環境の変化に耐えやすい傾向があります。


  3. “His reputation as a scholar endured well beyond his lifetime.”


    • 学者としての彼の名声は、彼の死後も長きにわたって持続し続けました。



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. tolerate (大目に見る、許容する)


    • “tolerate” は不快な状況を「容認する」寄りのニュアンス。


  2. bear (耐える)


    • “bear” は感情を抑えたり、苦しみに耐えたりする意味合いが強い。カジュアルに使われることも多い。


  3. withstand (耐える、持ちこたえる)


    • “withstand” は外部からの強い圧力・衝撃などに対して持ちこたえるイメージに近い。


  4. put up with (我慢する)


    • 口語的表現。くだけた感じで「なんとか我慢している」というニュアンス。


反意語 (Antonyms)


  1. give up (諦める)

  2. collapse (崩れる, 挫折する)

  3. succumb (屈服する)


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /ɪnˈdjʊər/ (イギリス英語), /ɪnˈdʊr/ (アメリカ英語)

  • アクセントは “en-DURE” のように後ろに強勢があります。

  • イギリス英語では「イン・デュア」に近く、アメリカ英語では「イン・ドゥア」のように聞こえます。

  • 「du」と「dʊ」の発音がしっかりと区別できないと “endure” と “indoor” が混同されかねないので注意しましょう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: endure は “e” から始まり、途中に “u” が入りますが、 “endour” や “endur” などの綴り間違いが起こりやすい。

  • 同音異義語との混同: 特に “ensure” “insure” などと似ていますが、意味もスペルも異なります。

  • 試験での出題傾向: TOEICや英検などのリーディングパートで、文脈上「耐え抜く、持続する」という意味で出題される場合があります。選択肢で “bear” や “tolerate” が並んでいるケースもありますので、ニュアンスの違いを把握するのが重要です。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「en-」は「~の中へ」、「dur-」は「堅い」や「持続する」というイメージ。

  • 「硬いもの(硬い意志)を内側に持っている」という連想をすると覚えやすいでしょう。

  • “endure” は “end + ure” とも捉えられますが、語源的には “dur” がポイント。

  • 勉強テクニックとしては「endure = in + dura(硬い意思を内に)」というイメージで暗記すると覚えやすいです。


以上が、動詞「endure」の詳細解説です。忍耐力や持続力を示す際に頻繁に使われる動詞なので、例文を通じて使い方の感覚を身につけてください。

意味のイメージ
endure
意味(1)

…‘に'耐える,‘を'持ちこたえる

意味(2)

《しばしば否定文で》…‘を'がまんする,忍ぶ,大目に見る

意味(3)

《文》持ちこたえる,長く続く〈last〉

意味(4)

耐え忍ぶ

ビジネス英単語(BSL) / 和訳 / 単語カード問題

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