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embody
解説
1. 基本情報と概要
単語: embody
品詞: 動詞 (他動詞)
- 英語の意味: to give a tangible or visible form to an idea, quality, or feeling; to represent in physical or concrete form.
- 日本語の意味: 「(考えや感情などを)具体的な形にする、体現する、具体化する」という意味です。
- たとえば、「彼女の行動は慈悲の精神を体現している」のように、「ある抽象的な概念や感情を、はっきりとした形や行動などで表す/見えるようにする」というニュアンスがあります。
- たとえば、「彼女の行動は慈悲の精神を体現している」のように、「ある抽象的な概念や感情を、はっきりとした形や行動などで表す/見えるようにする」というニュアンスがあります。
活用形:
- 現在形: embody / embodies
- 過去形: embodied
- 過去分詞形: embodied
- 現在分詞形: embodying
- 現在形: embody / embodies
その他の品詞:
- 名詞形(しばしば抽象名詞として): embodiment (体現、具体化)
- 名詞形(しばしば抽象名詞として): embodiment (体現、具体化)
CEFRレベルの目安: B2(中上級)
- B2:日常会話よりもやや抽象的・複雑な話題を扱うレベル。学術的・ビジネス文脈などでも自然に使われる。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 接頭語: 「em-」: 「中に」や「中へ」を表す接頭語(en- 系統と同様に、何かを内側に、ある方向へ作用させるニュアンスを持つ)
- 語幹: 「body」: 物理的な「身体」や「物体」、抽象的には「本体」「中身」を表す単語
- つまり、“embody” は「体(body)の中に何かを入れる、形として表現する」というイメージを持っています。
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)
- embody an idea(アイデアを具現化する)
- embody a concept(コンセプトを体現する)
- embody the spirit(精神を体現する)
- embody change(変化を具体化する)
- fully embody(完全に体現する)
- truly embody(真に体現する)
- embody a principle(原則を体現する)
- embody values(価値観を体現する)
- embody someone’s vision(誰かのビジョンを具体化する)
- embody a message(メッセージを具体的に示す)
派生語・類縁語
- embodiment(名詞): 「体現、具体化されたもの」
- 例: The monument serves as an embodiment of their struggle. (その記念碑は、彼らの闘争の体現となっている。)
3. 語源とニュアンス
- 語源:
- 「em-(中に)」 + 「body(身体/形/本体)」から成り立ちます。もともとラテン語などを由来とする接頭語 en-/em- が「~の中に」という意味を持ち、「具体化する」「形あるものにする」というニュアンスが出ています。
- 「em-(中に)」 + 「body(身体/形/本体)」から成り立ちます。もともとラテン語などを由来とする接頭語 en-/em- が「~の中に」という意味を持ち、「具体化する」「形あるものにする」というニュアンスが出ています。
- 歴史的な使われ方:
- 17世紀頃から「具体的な形を与える」「具体的に表す」という意味で使われてきました。
- 17世紀頃から「具体的な形を与える」「具体的に表す」という意味で使われてきました。
- 使用時の注意点:
- 感情や精神的なもの(抽象的な概念)を具体的な行動や形にする際に多用されます。
- フォーマル–カジュアルのどちらにも使いますが、やや文語的・かしこまった印象も含みます。日常会話でも十分使えますが、ビジネスや学術的文書でよく見かける単語です。
- 感情や精神的なもの(抽象的な概念)を具体的な行動や形にする際に多用されます。
4. 文法的な特徴と構文
- 他動詞(transitive verb): 「何を体現する」のように目的語を伴います。
- 例: She embodied hope.(彼女は希望を体現していた。)
- 例: She embodied hope.(彼女は希望を体現していた。)
- フォーマル・カジュアルどちらでも使えますが、文章で若干フォーマル寄りの表現として見かけることが多いです。
- イディオムや関連構文:
- not only … but also embody …: 「…だけでなく〜も体現している」
- be the embodiment of …: 「…の体現である/具現である」
- 例: He is the embodiment of kindness.(彼は優しさの体現だ。)
- not only … but also embody …: 「…だけでなく〜も体現している」
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
- “I think she really embodies the spirit of our group.”
(彼女は本当に私たちのグループの精神を体現していると思うよ。) - “Your enthusiasm embodies what I love about this project.”
(あなたの情熱こそ、このプロジェクトに私が魅かれるものを体現しているよ。) - “He embodies the ideal neighbor: always helpful and kind.”
(彼は理想の隣人を体現しているよ。いつも親切で助けてくれるからね。)
ビジネスでの例文(3つ)
- “Our brand aims to embody innovation and sustainability.”
(私たちのブランドはイノベーションと持続可能性を体現することを目指しています。) - “The new CEO hopes to embody transparency in all company policies.”
(新しいCEOはすべての会社方針において透明性を体現したいと考えています。) - “This campaign perfectly embodies our core values and mission.”
(このキャンペーンは私たちのコアバリューとミッションを完璧に体現しています。)
学術的な文脈での例文(3つ)
- “These findings embody the fundamental principles of behavioral psychology.”
(これらの研究結果は行動心理学の基本原理を体現している。) - “His theory embodies the culmination of decades of research in syntactic structures.”
(彼の理論は、統語構造に関する数十年の研究の集大成を体現している。) - “The model embodies both the complexity and versatility of molecular interactions.”
(そのモデルは分子間相互作用の複雑性と多様性の両方を体現している。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- represent(表す・代表する)
- 具体的な形というよりは、抽象的な象徴や代理の意味が強い。
- 具体的な形というよりは、抽象的な象徴や代理の意味が強い。
- personify(人格化する・具現化する)
- 人間の形として表すニュアンスが強い。「~の化身」など。
- 人間の形として表すニュアンスが強い。「~の化身」など。
- incarnate(具体化する・化身となる)
- 宗教的な響き(神が肉体をとる)を連想させることもあり、ややフォーマル。
- 宗教的な響き(神が肉体をとる)を連想させることもあり、ややフォーマル。
- epitomize(要約する・典型例となる)
- 「…の典型的な例」として示すときに使う。
- 「…の典型的な例」として示すときに使う。
- illustrate(例証する・説明する)
- 図や例などで説明するときに使われる。
- 図や例などで説明するときに使われる。
反意語
- disembody(具体的形から切り離す、身体から離脱させる)
- 「具体性がなくなる」ニュアンス。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /ɪmˈbɑː.di/ (米: /ɪmˈbɑː.di/ または /ɛmˈbɑː.di/)
- アクセント: 「em-BOD-y」のように、第二音節 bod に強勢があります。
- アメリカ英語とイギリス英語: 大きな差はありませんが、イギリス英語だと「ボディ」の音が「ボディ(ˈbɒd.i)」に近く、アメリカ英語は「バディ/ボディ(ˈbɑː.di)」と発音する場合があります。
- よくある発音ミス: 最初の“em-”を[em-]ではなく[im-]と弱く発音してしまうと聞き取りづらくなることがあるので注意。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “embody” を “inbody” と書いてしまう(接頭語 en-/em- の混乱)。
- 同音異義語との混同: “embody” に直接的な同音異義語はありませんが、 “embody”と “embodying” のスペルを混同することがあるので注意。
- 試験対策:
- TOEICや英検の長文読解や英作文など、抽象的な概念を説明する箇所で用いられることがあります。特に「価値観を体現する」「理念を体現する」といった表現に使われるので押さえておくと便利です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- イメージ:
- 「em-」で「中に」「形あるものに」、そして「body」で「体」を思い浮かべると「何かを体の中に具体的に落とし込む=具体的な形にする」という連想ができます。
- 「em-」で「中に」「形あるものに」、そして「body」で「体」を思い浮かべると「何かを体の中に具体的に落とし込む=具体的な形にする」という連想ができます。
- 勉強テクニック:
- 「en- / em-」を持つ他の単語(enclose, empower, embraceなど)と関連づけて、共通のイメージ「~の中に取り込む」を覚える。
- “embody” と “body”をセットで覚えて「体(=実体)にする」と意識する。
- 「en- / em-」を持つ他の単語(enclose, empower, embraceなど)と関連づけて、共通のイメージ「~の中に取り込む」を覚える。
以上が「embody」の詳細解説です。抽象的な概念を具体的に表すときなど、さまざまな場面で便利な単語ですので、ぜひ活用してみてください。
意味のイメージ
意味(1)
〈思相・感情など〉‘を'具体化する
意味(2)
(ある形態の中に)…‘を'まとめる,包含する