最終更新日:2025/11/07
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(譲歩して)...を真実と認める《that ...》 ;《A(権利など》を《B(人)》に与える《A to B》《B A》 / 《...に》譲歩する《to ...》/ 敗北を認める,(しぶしぶ)認める

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元となった辞書の項目

concede

動詞

(譲歩して)...を真実と認める《that ...》 ;《A(権利など》を《B(人)》に与える《A to B》《B A》 / 《...に》譲歩する《to ...》/ 敗北を認める,(しぶしぶ)認める

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彼はついに敗北を認め、相手を祝福した。

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解説

動詞 “concede” を徹底解説


1. 基本情報と概要


  • 単語: concede

  • 品詞: 動詞 (verb)

  • 主な意味 (英語): “to admit that something is true or valid after first resisting it”; “to surrender or yield”.

  • 主な意味 (日本語): 「(しぶしぶ)認める」「(権利・特権などを)譲る」「譲歩する」。

「concede」は、相手の主張や事実をしぶしぶ認めたり、自分の立場が弱いとわかって譲歩するような場面で用いられます。例えば、議論で自分が不利になった時や、選挙で敗北を宣言する時など、いわゆる「負けを認める」「譲歩する」といったニュアンスがあります。


  • 活用形:


    • 原形: concede

    • 三人称単数現在形: concedes

    • 現在分詞/動名詞: conceding

    • 過去形/過去分詞: conceded


  • 他の品詞例:


    • 名詞形: concession (譲歩、譲与、許容など)

    • 形容詞形: なし (一般的には形容詞形はありませんが、concessive という接続詞的用法〈譲歩を表す〉が存在します)


  • CEFRレベル目安: B2(中上級)

    B2レベルは、自分の意見をしっかり述べられるようになる程度で、政治的や議論的な話題にも対応可能です。concede は、フォーマルな場面で使われることも多く、意見の対立や譲歩を扱う文脈で非常に役立ちます。



2. 語構成と詳細な意味


  • 語構成:


    • 前置要素や接頭辞は特にない

    • 語幹「cede」は、「行く」「譲る」を意味するラテン語の “cedere” が由来です。この “-cede” は「譲る」「退く」という意味で、proceed (前進する)、recede (後退する) などの語にも通じています。


  • よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)


    1. concede defeat → 敗北を認める

    2. concede a goal → (サッカーなどで) ゴールを許す

    3. concede a point → 議論のある点を認める

    4. reluctantly concede → 渋々認める

    5. refuse to concede → 認めることを拒む

    6. concede ground → (交渉などで) 立場を譲る

    7. concede an argument → 議論に負けを認める

    8. concede power → 権力を明け渡す

    9. concede the election → 選挙結果を受け入れる(敗北宣言する)

    10. impossible to concede → どうしても認められない



3. 語源とニュアンス


  • 語源:

    ラテン語 “concedere” (共に “con-” + 譲る “cedere”=「共に譲る」のニュアンス) が由来。そこから「(相手に有利な状況を)与える」「譲歩する」という含意が生まれました。


  • ニュアンス/使用時の注意点:


    • 「認める」といっても、あっさり認めるのではなく、“しぶしぶ”認めたり“譲歩”したりするニュアンスを帯びることが多いです。

    • 政治や交渉、訴訟などフォーマルな場面で使用されるケースが目立ちますが、日常的にも「議論で負けを認める」ときなどに使われることがあります。

    • カジュアルな内容でも使えますが、どちらかと言うとフォーマルな場面で使うことが多い単語です。



4. 文法的な特徴と構文


  • 一般的な構文


    1. concede + 目的語


      • 例: He conceded the match. (彼は試合の敗北を認めた)


    2. concede (that) + 文


      • 例: She conceded that she had made a mistake. (彼女はミスをしたことを認めた)


    3. concede + 名詞 + to + 人


      • 例: The government conceded many concessions to the labor unions. (政府は労働組合に多くの譲歩を与えた)


    4. concede defeat


      • 例: The candidate finally conceded defeat. (候補者はついに敗北を認めた)



  • 他動詞/自動詞の使い分け:


    • “concede” は基本的に「~を認める」「~を与える」といった他動詞として使われることが多いです。ただし、文脈によっては「譲歩する」と自動詞的に使われる場合もあります。


  • フォーマル / カジュアル:


    • 譲歩を強調したいときや、事柄がやや硬い・フォーマルな文脈で使われがちです。カジュアルでも用いられますが、admitgive in などの方が口語的です。



5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文


  1. “I have to concede that you’re right about this movie’s plot.”

    (この映画の筋については、君の言うとおりだと認めざるを得ないよ。)


  2. “She eventually conceded that she forgot to lock the door.”

    (彼女は最終的にドアの鍵をかけ忘れたことを認めた。)


  3. “Fine, I concede. Let’s watch your favorite show tonight.”

    (わかった、譲るよ。今夜は君のお気に入りの番組を見よう。)


(2) ビジネスでの例文


  1. “Our team decided to concede on the budget issue to close the deal.”

    (取引を成立させるために、私たちのチームは予算面で譲歩することを決めました。)


  2. “After long negotiations, the supplier conceded a lower price.”

    (長い交渉の末、サプライヤーはより低い価格を認めました。)


  3. “The manager conceded that the deadline was too tight.”

    (マネージャーは締め切りが厳しすぎると認めました。)


(3) 学術的・フォーマルな文脈での例文


  1. “In his paper, the researcher conceded that the sample size was limited.”

    (研究者は論文の中でサンプルサイズが限られていることを認めた。)


  2. “The historian conceded that some evidence was speculative.”

    (歴史学者は一部の証拠が推測に基づくものであることを認めた。)


  3. “The court conceded the defendant’s request for additional documents.”

    (裁判所は被告の追加書類提出の要請を認めた。)



6. 類義語・反意語と比較


  • 類義語 (Synonyms)


    1. admit (認める)


      • もう少し広い意味で「認める」。コンテクストによっては “I admit it” の方がカジュアル。


    2. acknowledge (認める、承認する)


      • 「公に認める」というニュアンスが強い。


    3. grant (与える)


      • 相手に権利や許可を「与える」側面が強い。


    4. yield (屈する、譲歩する)


      • 「相手に道を譲る」「相手の要求に屈する」イメージ。


    5. surrender (降伏する)


      • 「降伏」という意味合いが強く、よりドラマチック。



  • 反意語 (Antonyms)


    1. deny (否定する)

    2. refuse (拒む)

    3. dispute (異議を唱える)


これらは “concede” の「譲歩する」「認める」という意味合いに対し、「認めない」「拒絶する」「対立する」という意味の単語です。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音 (IPA): /kənˈsiːd/

  • アクセントの位置: 第2音節 cede にあります (con-CÉDE)。

  • アメリカ英語 vs. イギリス英語:


    • アメリカ英語: /kənˈsiːd/(「カンシード」寄り)

    • イギリス英語: /kənˈsiːd/(大きくは変わりませんが、母音の微妙な発音が異なる場合があります)


  • よくある発音の間違い:


    • 第2音節を弱めてしまうこと、または “-cede” を /keid/ のように発音してしまうことに注意が必要です。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: 「conceed」や「conceede」と綴ってしまうことが多いです。正しくは c-o-n-c-e-d-e です。

  • 同音異義語との混同: “concede” に近い同音異義語はあまりありませんが、「concede」と「conceded」 (過去形) の区別に注意。

  • 試験対策(TOEIC・英検など):


    • ビジネス上の交渉や議論で出題されやすい表現です。

    • 時事問題 (選挙や交渉) 関連の文章で、敗北宣言や譲歩を表す文脈に登場します。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「退く (recede)」や「進む (proceed)」と同じ “-cede” を含む単語groepとセットで覚える


    • proceed (前へ行く) → pro- = forward

    • recede (後ろへ下がる) → re- = back

    • concede (余地を与える、譲る) → con- = together (共に)

      という具合に、ラテン語 “cedere” = 「行く」「譲る」の派生語として、関連づけると覚えやすいです。


  • イメージ: “仕方なく相手に認める・譲る・退く” という感じで、強制的でもないがやむを得ず下がるシーンを思い浮かべるとよいでしょう。

  • 勉強テクニック: 選挙で候補者が負けを認めるときの “to concede an election” という表現はニュースなどでもよく耳にします。実際のニュースでの用例をチェックすると印象に残りやすいです。


以上が “concede” の詳細解説です。譲歩や認める姿勢を表す重要な単語なので、ぜひ理解を深めて使いこなしてみてください。

意味のイメージ
concede
意味(1)

(譲歩して)Aを真実と認める《that A》

意味(2)

(…に)譲歩する ; (…を)認める《to》

意味(3)

敗北を認める

意味(4)

(しぶしぶ)認める

意味(5)

《A(権利など)》を《B(人)》に与える《A to B》《B A》

ビジネス英単語(BSL) / 和訳 / 単語カード問題

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