最終更新日:2025/11/11

【形】部族の;部族的な【名/C】部族の構成員

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元となった辞書の項目

tribal

【形】部族の;部族的な【名/C】部族の構成員

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解説

1. 基本情報と概要

単語: tribal

品詞: 形容詞 (adjective)

意味(英語): relating to or characteristic of a tribe or tribes

意味(日本語): 部族の、部族特有の

「tribal」は「部族の」「部族の特徴を示す」というニュアンスを持った形容詞です。たとえば、ある集団や民族の生活様式や文化・風習を強調したい時に使われます。伝統的な慣習や組織が部族単位で行われる様子を表す場合にも使われ、歴史・人類学・社会学の文脈や、芸術や文化を説明するときにもよく登場します。

活用形


  • 形容詞なので、原形 “tribal” のまま用いられます。(比較級 “more tribal”, 最上級 “most tribal” という形も文法上は可能ですが、実際にはあまり使われません)

他の品詞形


  • 名詞としての派生: “tribe” (部族)

  • 抽象名詞: “tribalism” (部族意識、部族主義)

CEFR レベル


  • B2 (中上級): 日常会話より一段広い文脈(社会・文化の話題など)で出てきても理解しやすい語彙。


2. 語構成と詳細な意味


  • 語幹: 「trib-」はラテン語の “tribus”(部族)に由来し、「部族」を意味します。

  • 接尾語: 「-al」は「~に関する」「~に属する」という形容詞化を示す接尾語です。

関連語や類縁語


  1. tribe (n.): 部族

  2. tribalism (n.): 部族主義、部族的な思考

  3. tribesman / tribeswoman (n.): 部族民、部族の男性/女性

よく使われるコロケーション10選


  1. tribal community(部族社会)

  2. tribal leader(部族の指導者)

  3. tribal territory(部族が所有する地域)

  4. tribal traditions(部族の伝統)

  5. tribal outfit(部族の衣装)

  6. tribal council(部族評議会)

  7. tribal identity(部族としてのアイデンティティ)

  8. tribal customs(部族の習慣)

  9. tribal warfare(部族間の戦争)

  10. tribal affiliation(部族への帰属)


3. 語源とニュアンス

「tribal」の起源はラテン語の “tribus” (部族)で、古代ローマにおける統治や分類のしくみの一部に由来します。歴史的には「同じ先祖を持つ集団」や「特定の共同体」に関わる意味合いが強調され、現代でも地域的・文化的特徴を持つ集団を描写する際に用いられます。


  • ニュアンス・使用時の注意


    • “tribal” は文化人類学・社会学的な文脈で多用されるため、特に部族の習慣や風習を尊重したい場面で使われることが多いです。

    • 日常会話で使用する場合、誤ってステレオタイプや偏見と結び付けて使わないように注意が必要です。

    • 主にフォーマルから中程度のフォーマル度で使用されますが、カジュアル/conversationalな場面でも問題なく使うことができます。



4. 文法的な特徴と構文


  • 形容詞なので、名詞の前や後ろで「部族の〜」という意味合いを補足説明する際に用いられます。


    • 通常は “tribal + [名詞]” の形で使用: “tribal customs”, “tribal society” など。


  • 文法上のポイント


    • “tribal” 自体は可算・不可算という区別はありませんが、修飾する名詞が可算名詞か不可算名詞かには注意を払います。

    • カジュアルな文章ではあまり出現頻度は多くありませんが、文化的・社会的背景を説明する文脈で使うと効果的です。


イディオム・構文例


  • “tribal knowledge”: 口伝などで受け継がれる、その集団特有の知識

  • “tribal feuds”: 部族間の確執


5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文


  1. “I saw a documentary about a remote area where people still follow tribal customs.”

    (遠隔地の人々が今も部族の習慣に従っているドキュメンタリーを見たんだ。)

  2. “Those earrings have a tribal design; they look really unique.”

    (そのイヤリング、部族っぽいデザインだね。とてもユニークに見えるよ。)

  3. “I love collecting tribal art whenever I travel to different countries.”

    (いろいろな国を旅するたびに、部族の芸術品を集めるのが好きなんだ。)

(2) ビジネスシーンでの例文


  1. “Understanding tribal culture can be crucial for negotiating with local communities.”

    (地元のコミュニティと交渉するには、部族文化を理解することが重要です。)

  2. “We need a consultant who specializes in tribal affairs for this project.”

    (このプロジェクトには、部族問題に特化したコンサルタントが必要です。)

  3. “Respecting tribal customs will help maintain a good relationship with our partners.”

    (部族の習慣を尊重することで、パートナーとの良好な関係を築けるでしょう。)

(3) 学術・専門的な文脈での例文


  1. “The anthropological study explored the role of tribal leaders in peace-building processes.”

    (その人類学的研究は、平和構築における部族のリーダーの役割を探求しました。)

  2. “Tribal societies often exhibit complex social hierarchies and kinship systems.”

    (部族社会はしばしば複雑な社会階層と親族制度を示します。)

  3. “Researchers examined various tribal economic structures in sub-Saharan regions.”

    (研究者たちはサハラ以南地域における様々な部族経済の構造を調査しました。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. ethnic (民族的な)


    • 部族というより、民族や人種、言語など広い文脈で使われる表現。


  2. indigenous (先住の)


    • ある地域の先住民を指して使われる。部族に限らず先住集団全般に用いられる。


  3. clan-based (氏族に基づく)


    • より血縁・家系にフォーカスを当てた意味合い。


反意語


  • 明確な反意語というよりは、対照語として


    • modern/global (現代的な/グローバルな)

    • 部族的、伝統的な文化とは対照的に、新しい技術や世界的な文化様式を指す。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /ˈtraɪ.bəl/

  • アメリカ英語 (AmE): 「トライバル」のように /ˈtraɪ.bəl/

  • イギリス英語 (BrE): 大きな差はなく、同じく /ˈtraɪ.bəl/ と発音。

  • 強勢 (アクセント): “tri” の部分を強調します。

  • よくある間違い: “tri-bal” の二音節をはっきり発音しないと、[ˈtɹaɪbəɫ] が曖昧になりがち。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “tribal” を “trible” や “tribel” と誤る例がある。

  • 同音異義語との混同: 似た単語 “tribunal” (法廷) などと混同しないよう注意。

  • 試験対策:


    • TOEICや英検などのビジネス文脈や文化的文脈で、地域文化を説明する際に出題される可能性あり。

    • “tribal conflict” や “tribal customs” などのフレーズを覚えておくと読み取り問題で役立つ。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「tribe」を思い浮かべて、その後ろに「-al」を付けたら、「その部族に関する」という意味へ変わるとイメージすると覚えやすいです。

  • 「トライバル柄」として、模様やファッションの世界でも使われることが多いので、ファッションやデザインを思い出しながら覚えると記憶に残りやすいでしょう。


上記のポイントを押さえておくと、「tribal」は「部族の」「部族に関する」というニュアンスを的確に伝えることができます。人類学的な文章だけでなく、アートやデザインの分野でも出会う可能性があるので、ぜひ覚えて活用してみてください。

意味のイメージ
tribal
意味(1)

部族の;部族的な

意味(2)

部族の構成員

ビジネス英単語(BSL) / 英訳 / 記述問題

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