testimony
1. 基本情報と概要
単語: testimony
品詞: 名詞 (noun)
意味(英語): a formal written or spoken statement, especially one given in a court of law.
意味(日本語): (特に法廷などでの)証言、証拠となる陳述。
「testimony」は、主に法廷や公的な場面での「証言」「陳述」を指し示す名詞です。裁判の場で証人が行う証言や、信頼できる立証の証拠などを意味する際に使われます。「これが事実である」という主張を裏付けるために、公的に提供される情報や意見を表します。
活用形:
- 単数形: testimony
- 複数形: testimonies
- 単数形: testimony
他の品詞形:
- 動詞: testify(証言する)
- 名詞/形容詞: testimonial(証明書、証拠、推薦の、証明の)
- 動詞: testify(証言する)
CEFRレベルの目安: B2(中上級)
- 通常、日常会話レベルの英文で頻繁に出るわけではありませんが、ニュース、法廷ドラマ、学術的文脈などではよく登場するため、B2(中上級)レベルの単語と考えられます。
2. 語構成と詳細な意味
語構成:
「testimony」はラテン語の「testis (witness)=目撃者、証人」に由来するとされます。- 接頭語: なし
- 接尾語: -mony(抽象名詞を作る接尾語の一つ)
- 語幹: test-(証人となる、または証言する、の意に関連)
- 接頭語: なし
派生語・類縁語:
- testify(動): 証言する
- testimonial(名/形): (製品やサービスへの)証言、推薦文、または証明証
- testator(名): 遺言者(法律用語)
- testify(動): 証言する
よく使われるコロケーションと関連フレーズ(10個)
- sworn testimony(宣誓証言)
- eye-witness testimony(目撃証言)
- expert testimony(専門家証言)
- provide testimony(証言を提供する)
- compelling testimony(説得力のある証言)
- credible testimony(信用できる証言)
- contradictory testimony(矛盾する証言)
- court testimony(法廷証言)
- vital testimony(極めて重要な証言)
- written testimony(書面による証言)
- sworn testimony(宣誓証言)
3. 語源とニュアンス
語源
前述のとおり、ラテン語の「testis(目撃者、証人)」が語源です。古くは中世英語や古フランス語を通じて現代英語に受け継がれました。ニュアンスと使われ方
「testimony」は法的な場面や宗教的な証言、あるいは個人の経験を述べるような場合に用いられます。公的に“誰かが見たり聞いたりしたことを述べ、真偽を確かめる”というニュアンスがあります。また、文章としてはフォーマルな響きが強く、裁判や調査委員会など、厳粛な場面で耳にします。使用時の注意点
- 非常にフォーマルな文脈で使われ、多くは法律文書や公の場での発言を指す。日常会話の中でカジュアルに使う場合は少ない。
- 宗教的/信仰を表明する文脈でも使われることがある(例: “bear testimony to God’s grace”)。
- 非常にフォーマルな文脈で使われ、多くは法律文書や公の場での発言を指す。日常会話の中でカジュアルに使う場合は少ない。
4. 文法的な特徴と構文
名詞としての可算・不可算
「testimony」は主に不可算名詞として使われることが多いですが、個々の証言を区別して言及する際には可算名詞(testimonies)として扱うこともできます。一般的な構文
- to give (one’s) testimony in court(法廷で証言する)
- to offer/provide testimony(証言を提供する)
- to contradict someone’s testimony(誰かの証言を否定・反証する)
- to give (one’s) testimony in court(法廷で証言する)
イディオム・慣用表現
- “bear testimony to …”(~を証明する):フォーマルな文書やスピーチで見かける表現です。
- “false testimony”(虚偽の証言):法的なリスクを伴う表現として使われます。
- “bear testimony to …”(~を証明する):フォーマルな文書やスピーチで見かける表現です。
フォーマル/カジュアルの使い分け
- 「testimony」はほとんどがフォーマルな文脈です。カジュアルな場面では代わりに “statement” や “account” などを用いることが多いです。
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
- “I heard your story, but do you have any testimony to support it?”
(あなたの話は聞いたけれど、それを裏付ける証言はあるの?) - “He shared his moving testimony about overcoming hardships.”
(彼は苦難を乗り越えた感動的な体験談[証言]を共有したよ。) - “Her testimony made me realize how serious the situation was.”
(彼女の証言を聞いて、状況の深刻さに気づいたよ。)
(2) ビジネスシーンでの例文
- “The client’s positive testimony helped us gain trust from new partners.”
(顧客の好意的な証言が新規パートナーからの信頼獲得に役立った。) - “We need a written testimony from the manager to finalize the report.”
(レポートを完成させるには、管理者からの書面による証言が必要だ。) - “Her testimony during the meeting provided critical insights for the project plan.”
(ミーティングでの彼女の証言が、プロジェクト計画に重要な示唆を与えてくれた。)
(3) 学術的・法的な文脈での例文
- “The expert’s testimony clarified the technical details for the jury.”
(専門家の証言が、陪審員に技術的な詳細をわかりやすく説明した。) - “A key part of the investigation was to analyze conflicting testimonies.”
(調査の重要な部分は、矛盾する証言を分析することだった。) - “His testimony is preserved in the official transcripts of the hearing.”
(彼の証言は、公聴会の公式記録に保存されている。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- statement(声明、陳述):より幅広い文脈で使われる一般的な「発言」「陳述」。フォーマル・カジュアルどちらでも可。
- evidence(証拠):証言だけでなく物的証拠なども含む概念で、「testimony」と比べて更に広い。
- declaration(宣言、表明):公式またはフォーマルな場で、自分の意見や立場を明らかにする文書や発言を指す。
- proof(証拠、立証):確固たる証明という意味で、論理的・科学的なニュアンスが強い。
- statement(声明、陳述):より幅広い文脈で使われる一般的な「発言」「陳述」。フォーマル・カジュアルどちらでも可。
反意語
- suppression(抑圧、隠蔽):情報を公開せずに隠す行為を指し、「testimony」(証言を公に示す)とは反対の方向を示す。
- falsehood(虚偽、偽り):“testimony”が真実を表明することに主眼があるのに対し、“falsehood”は嘘の発信を意味する。
- suppression(抑圧、隠蔽):情報を公開せずに隠す行為を指し、「testimony」(証言を公に示す)とは反対の方向を示す。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /ˈtɛs.tɪ.mə.ni/ (米英共通でほぼ同じ)
- 音節の分割: tes-ti-mo-ny
- 第1音節 “tes” に強勢があります。
- 第1音節 “tes” に強勢があります。
- アメリカ英語とイギリス英語の違い:
- アメリカ英語: /ˈtɛs.tɪ.moʊ.ni/ (“mo”の部分がやや「モウ」となる)
- イギリス英語: /ˈtɛs.tɪ.mə.ni/ (“mə”の部分が「マ」の弱い音)
- アメリカ英語: /ˈtɛs.tɪ.moʊ.ni/ (“mo”の部分がやや「モウ」となる)
- よくある発音ミス:
- 強勢を間違えて ”tes-ti-MO-ny” としてしまうと不自然に聞こえます。正しくは “TES-ti-mo-ny” の順で強勢が来ます。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “testimony” のスペルを “testimonye” などと誤るケース。
- 同音・類似語との混同: “testimony” と似たスペリングの “Teste money?” のような混同表記はまずありませんが、誤変換や聞き取り間違いに注意。
- 文脈の限定性: 主に法的、宗教的、厳粛なシーンで使うため、カジュアルな会話にはあまり向きません。TOEICや英検では、法律関連の長文読解やニュース記事を扱う問題などで見かける可能性があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「testimony」は “test”(テスト)と同じつづりの頭文字を持つので、「何かを証明するための“テスト”に応える言葉」とイメージすると覚えやすいかもしれません。
- ラテン語の “testis”(証人)を語源とするため、「誰かの証人になる」という主張が表れる言葉としてイメージすると理解が深まります。
- 勉強テクニックとしては、裁判ドラマやニュース記事の法廷関連の英語を読む際に「testimony」が実際にどのように使われているかに注目すると記憶に残りやすいでしょう。
以上が名詞「testimony」の詳細な解説です。扱う文脈が比較的フォーマルで法的要素が強い単語ですが、実務や学習の場で出会う可能性のある重要な語なので、ぜひしっかりと覚えておきましょう。
〈C〉〈U〉(法廷の証人台での)証言
〈U〉(…の)証拠,しるし《+of+名》
(信仰などの)公然とした表明