元となった辞書の項目
successor
解説
1. 基本情報と概要
単語: successor
品詞: 名詞 (countable noun)
意味 (英語): a person or thing that comes after another in position, office, or role.
意味 (日本語): 前任者のあとを継ぐ人やもの、後継者、継承者。
「前任の人に続いて、その役職や地位を引き継ぐ人のことを指す単語です。主にフォーマルな文脈で使われ、会社や組織、王位などの継承によく使われます。」
- 活用形: successor は名詞のため、複数形は successors となります。
- 他の品詞への変化例:
- succeed (動詞) 「成功する、後を継ぐ」
- successful (形容詞) 「成功した」
- success (名詞) 「成功」
- succeed (動詞) 「成功する、後を継ぐ」
CEFRレベル: B2程度 (中上級)
「後継者という意味を理解し、やや抽象的な文脈で使われる単語なので、中上級向けと考えられます。」
2. 語構成と詳細な意味
- 語幹: success(「成功」や「継続して良い結果を得ること」を表す要素)
- 接尾辞: -or(「人」を示す名詞の形にする接尾辞)
結果として、「success + or」で「成功を受け継ぐ人」「継承する人」のような意味合いを持ちます。
関連語や派生語
- success (名詞)
- succeed (動詞)
- successful (形容詞)
- successive (形容詞) 「連続する、相次ぐ」
よく使われるコロケーション(10個)
- appoint a successor(後継者を任命する)
- name a successor(後継者を指名する)
- an immediate successor(直後の後継者)
- rightful successor(正当な後継者)
- groom someone as a successor(後継者として育成する)
- heir and successor(相続人兼後継者)
- potential successor(可能性のある後継者)
- designate a successor(後継者を指定する)
- find a suitable successor(適切な後継者を見つける)
- become the successor(後継者となる)
3. 語源とニュアンス
- 語源: ラテン語の“successor”から来ており、“succedere” (to follow) が元になっています。
- 歴史的には、特に王位継承や聖職の継承などでよく使われる言葉でしたが、組織や企業のポジション継承にも一般的に使われるようになりました。
- ニュアンス: フォーマルな響きがあり、ビジネスや制度的な場面でよく登場します。カジュアルな会話では「次の人、代わり」くらいのニュアンスでも使われることがありますが、多くはオフィシャルな場面で用いられます。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞: 「一人の後継者」を指す場合は “a successor”/「複数の後継者」は “successors”
- 主に “successor to + 人/地位” や “successor of + 人/地位” の形で使用されます。
- 例: “He was the successor to the former CEO.” / “He was the successor of the former CEO.”
- 例: “He was the successor to the former CEO.” / “He was the successor of the former CEO.”
- フォーマルな文脈、ビジネス文脈で使われることが多いです。
5. 実例と例文
5.1 日常会話での例文 (3つ)
- “My cousin is seen as the natural successor to my grandfather’s small grocery store.”
(いとこが、祖父の小さな食料品店を継ぐ自然な後継者だと見なされているんだ。) - “After my mom retired from the choir, they started looking for her successor.”
(母が合唱団を辞めた後で、彼女の後継者を探し始めたんだ。) - “I wonder who will be the successor of our family recipe.”
(我が家のレシピを誰が受け継いでくれるのかな?)
5.2 ビジネスでの例文 (3つ)
- “The CEO announced his retirement and named his successor during the shareholders’ meeting.”
(CEOは退任を発表し、株主総会で後継者を指名しました。) - “We need to groom a successor to continue the company’s vision effectively.”
(会社のビジョンを効果的に継続させるため、後継者を育成する必要がある。) - “The board of directors is in the process of appointing a new successor.”
(取締役会は新たな後継者を選任する作業を進めているところです。)
5.3 学術的な文脈での例文 (3つ)
- “Aristotle was considered the rightful intellectual successor to Plato.”
(アリストテレスはプラトンの正当な思想的後継者と考えられていた。) - “Many historians debate whether he can truly be called the successor of the ancient king.”
(多くの歴史家は、彼が本当にその古代の王の後継者と言えるのかどうか議論している。) - “The new theory hasn’t found its legitimate successor yet.”
(その新しい理論には、まだ正当な後継理論が見つかっていない。)
6. 類義語・反意語と比較
- 類義語
- heir(相続人、継承者)
- 「財産や地位を相続する」という文脈で使われることが多く、特に血筋での継承に焦点がある。
- 「財産や地位を相続する」という文脈で使われることが多く、特に血筋での継承に焦点がある。
- follower(追随者、弟子)
- 後を付いてくる人や熱心に支持する人を指し、「後継者」という意味合いより「信奉者」に近い。
- 後を付いてくる人や熱心に支持する人を指し、「後継者」という意味合いより「信奉者」に近い。
- replacement(代わりの人・もの)
- 「代理」や「交換要員」のニュアンスが強く、フォーマルさが少ない。
- 「代理」や「交換要員」のニュアンスが強く、フォーマルさが少ない。
- heir(相続人、継承者)
- 反意語: predecessor(前任者)
- 「先代」「以前その仕事をしていた人」という意味になります。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /səkˈsɛsər/ (アメリカ英語), /səkˈsɛsə/ (イギリス英語)
- アクセントは “-ces-” の部分に来ます (suc*ces*sor)。
- アメリカ英語は最後の “-or” が [ər] となり、イギリス英語では [ə] に近い発音です。
- “suc-” の部分を [sək] と短く発音し、続く “-ces-” の音を強調します。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “successor” は “-or” のつづりを “-er” と間違えて “successer” としてしまうことがよくあります。
- 同音異義語との混同はありませんが、しばしば “success” (成功) と混同されやすいです。
- 試験での出題傾向: TOEICや英検などのビジネスやフォーマルな文脈を扱う問題で、「後継者」を問う設問で登場することがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「success(成功) + or(〜する人)」と考えると「成功を受け継ぐ人」といったイメージで覚えやすいです。
- 「前任者が築いた成功を継ぐ人」という連想で語感からもイメージを膨らませると印象に残ります。
- スペリングのポイント: “success” と “-or” がくっついているだけだが、「c」の重複と最後の “-or” を間違えないようにしましょう。
以上が “successor” の詳細解説です。後継者や継承者という文脈で、ビジネスやフォーマルな状況でよく使われる単語なので、ぜひいろいろな文脈で活用してみてください。
意味のイメージ
意味(1)
(…の)後任者,継承者,相続人;(…に)取って代わる者《+to+名》