最終更新日:2025/07/08

(法などが) 厳格な / 厳密な, 正確な / (状態・気候などが)厳しい,過酷な

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元となった辞書の項目

rigorous

形容詞

(法などが) 厳格な / 厳密な, 正確な / (状態・気候などが)厳しい,過酷な

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彼は厳格な勉強スケジュールを持っています。

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解説

以下では、形容詞「rigorous」を、学習者にとって理解しやすく詳しく解説していきます。


1. 基本情報と概要

英語・日本語の意味


  • rigorous


    • 英語: “extremely thorough and careful; strict or severe”

    • 日本語: 「厳密な」「厳格な」「徹底した」

    • たとえば「厳密な検査が行われる」「厳格な規則を課す」といった場面で使う形容詞です。物事を細部まで正確に行うこと、あるいは厳しさや厳格さを強調するときに使われます。


品詞


  • 形容詞 (adjective)

活用形・関連語


  • 形容詞: rigorous

  • 副詞形: rigorously (厳密に、厳格に)

  • 名詞形: rigor または rigour(英:rigour, 米:rigor)「厳密さ」「厳格さ」

他の品詞になったときの例


  • 名詞: rigor (例: “the rigor of scientific research” = 科学的研究の厳密さ)

  • 副詞: rigorously (例: “The rules are rigorously enforced.” = 規則は厳しく/厳密に施行されている)

CEFRレベルの目安


  • C1(上級)

    難しめの単語で、議論や文章など、アカデミックやビジネスの文書でも使用されます。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • “rigorous” は「rigor (厳格さ、厳密さ) + -ous (形容詞化する接尾辞)」という構成です。


    • “rigor” は「厳格さ」「厳密さ」を意味し、-ous で「~の性質を持った」という形容詞になります。


関連語や派生語


  • rigor (名詞) / rigour(英綴り)

  • rigorously (副詞)

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)


  1. rigorous testing → 厳密な試験

  2. rigorous standards → 厳格な基準

  3. rigorous methodology → 厳密な方法論

  4. rigorous approach → 厳密な取り組み

  5. rigorous enforcement → 厳格な施行

  6. rigorous analysis → 厳密な分析

  7. rigorous training → 徹底した訓練

  8. rigorous proof → 厳密な証明

  9. maintain rigorous control → 厳格な管理を維持する

  10. apply rigorous criteria → 厳密な基準を適用する


3. 語源とニュアンス

語源


  • “rigorous” は中英語 (Middle English) の “rigour” を経てフランス語 “rigueur” からの借用で、その元はラテン語 “rigor”「硬直」「厳格さ」に由来します。


    • ラテン語の “rigere” は「硬い」「こわばった」という意味で、そこから「厳しさ」や「厳格さ」の意味へ派生しました。


ニュアンスや感情的な響き


  • “rigorous” は「厳密さ」「厳格さ」「徹底ぶり」を強く示唆します。対象を細部まで正確に扱うイメージがあり、かつ「規則や基準を厳しく適用する」という響きがあります。

  • 公的な文書やアカデミックな論文、ビジネスの会議でも使われるフォーマルな言葉です。

使用時の注意点


  • 「厳しすぎる」「厳格すぎる」という印象を与える場合があるため、人に対して使うときにはニュアンスに注意が必要です。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 形容詞として名詞を修飾


    • a rigorous inspection (厳密な検査)

    • rigorous safety measures (厳格な安全対策)


  2. 「be動詞 + rigorous」で叙述的に使う


    • The process is rigorous. (その過程は厳格だ)


  3. フォーマルかカジュアルか


    • “rigorous” はややフォーマルまたはアカデミック寄りの場面で使われます。


  4. 類似表現との違い


    • “strict” や “severe” と少し似ていますが、“rigorous” はより「細部まで正確に、全てに目を行き届かせている」ニュアンスが強いです。



5. 実例と例文

① 日常会話での例文


  1. Our teacher has a rigorous grading system, so we need to do our homework very carefully.

    (私たちの先生は採点が厳密なので、宿題をとても注意深くやる必要があります。)

  2. She follows a rigorous exercise routine every morning.

    (彼女は毎朝徹底した運動ルーティンをこなしています。)

  3. I went through a rigorous interview process before I got this job.

    (この仕事を得る前に、厳しい面接プロセスを経ました。)

② ビジネスシーンでの例文


  1. We need to implement rigorous quality control measures to maintain our reputation.

    (評判を維持するために、厳密な品質管理を導入する必要があります。)

  2. The company conducts rigorous background checks on all new employees.

    (その会社は全ての新入社員に対して厳密な身元調査を行います。)

  3. Our firm has a rigorous approach to cost management, ensuring no resources are wasted.

    (当社はコスト管理を徹底して行い、リソースの無駄がないようにしています。)

③ 学術的な文脈での例文


  1. The researcher applied rigorous methods to obtain accurate data.

    (研究者は正確なデータを得るために徹底した方法を適用しました。)

  2. A rigorous peer-review process is essential for maintaining the integrity of academic journals.

    (アカデミックジャーナルの完全性を保つには、厳密な査読プロセスが不可欠です。)

  3. This theory requires rigorous mathematical proof before it can be accepted by the scientific community.

    (この理論が科学界に受け入れられるには、厳密な数学的証明が必要です。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. strict (厳しい)


    • “strict” は主にルールや規律に関して「厳しい」という意味が強く、細かい点まで行き届いているかどうかは文脈次第です。


  2. thorough (徹底的な)


    • “thorough” は端から端まで抜かりなく「徹底している」意味合いです。


  3. meticulous (細心の注意を払う)


    • “meticulous” は「細部までこだわる、注意深い」意味があり、よりポジティブに感じられることが多いです。


  4. exacting (要求が厳しい)


    • “exacting” は「要求が厳しい」「労力を要する」という意味があります。


  5. stringent (厳格な)


    • “stringent” は「厳しい制限や規則」など、強い束縛のイメージが含まれます。


反意語


  • lenient (寛大な, 甘い)


    • “lenient” は「寛大」に扱う、規則などが「緩い」ことを表す言葉です。



7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA(国際音声記号): /ˈrɪɡ.ər.əs/ (イギリス英語), /ˈrɪɡ.ɚ.əs/ (アメリカ英語)

  • アクセント: 最初の音節 “ríg-” に強勢が置かれます。

  • イギリス英語とアメリカ英語の違い


    • イギリス英語では「rɪɡərəs」、アメリカ英語ではやや “rɪɡɚrəs” と母音が異なる傾向があります。


  • よくある発音の間違い


    • “rie-gorous” などと「rie」と誤って伸ばしてしまうこと

    • アクセントを後ろの音節に間違えること



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “rigorous” の “o” を忘れて “rigorus” と書いてしまうミスに注意。

  • “rigor” と “vigor (活力)” のスペルが似ているので混同しないようにしましょう。

  • 試験(TOEIC・英検など)でも、文章中に出てきて意味を問われることがあります。アカデミックやビジネス文書を読む際に覚えておくと有利です。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “rigid (硬い)” と同じ語源から来ているイメージで覚えると、物事を「がっちり」「絶対ブレなく」厳密にやる感じが思い浮かびます。

  • “caloRIE GO ROugh = rigorous!” のように、適当にフレーズを作って覚えるのも手かもしれません。(発音に近い言葉を組み合わせた語呂合わせとして。)

  • 実際に「厳格な基準」など、自分の周りの場面に置き換えてみることで定着しやすくなります。


以上が形容詞 “rigorous” の詳細解説です。ぜひご参考ください。学習の際には、文脈や目的、文章のフォーマル度合いに合わせて使い分けてみてください。

意味のイメージ
rigorous
意味(1)

(法などが)厳格な

意味(2)

厳密な

意味(3)

(状態・気候などが)厳しい,過酷な(severe)

ビジネス英単語(BSL) / 英訳 / 記述問題

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