元となった辞書の項目
refusal
解説
以下では、英単語「refusal」について、できるだけ詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
単語: refusal
品詞: 名詞 (noun)
意味 (英語)
An act of saying or showing that you will not accept something or will not do something.
意味 (日本語)
何かを受け入れない、または行わないと示す行為のこと、つまり「拒絶」「拒否」「辞退」といった意味を表します。
「相手の提案や依頼を断る」「自分の意志を通して何かを受け入れない」といった場面で使われる、少しフォーマルなニュアンスの単語です。
活用形
- 名詞なので、動詞のように「~ed」「~ing」のような変化はありません。
- 可算・不可算両方の使われ方がありますが、具体的な一回の「拒否の行為」を指すときは「a refusal」のように冠詞がつくことが多いです。
他の品詞になった場合の例
- refuse (動詞): 「断る、拒絶する」という意味の動詞
例) I refuse to accept your offer. (あなたの申し出を受け入れることを拒否する) - refusable (形容詞): 一般的にはあまり見かけませんが、「拒否できる」という形容詞形として使われることもあります。
- refusing (分詞形容詞): 形容詞的に「拒否している」という文脈で使われる場合がありますが、頻度は高くありません。
CEFRレベルの目安
- B2(中上級): 「拒否・拒絶」という意味の名詞で、文章内や会話場面でよく見かける可能性がありますが、ややフォーマルな語なのでB2レベル程度とみてよいでしょう。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- refus- (語幹: 「拒む」「断る」)
- -al (名詞化の接尾辞)
「refuse (断る)」という動詞の後ろに「-al」を付けて名詞を作っています。
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)
- polite refusal (丁重な断り)
- outright refusal (きっぱりした拒否)
- firm refusal (断固たる拒絶)
- repeated refusal (繰り返しの拒否)
- refusal letter (拒否の手紙、辞退通知)
- refusal to comply (従わないという拒否)
- refusal to pay (支払いの拒否)
- refusal to consent (同意しないという拒否)
- initial refusal (最初の拒否)
- refusal from the authorities (当局からの拒否)
3. 語源とニュアンス
語源
- 「refusal」は中世英語の「refuse(動詞)」から派生し、そのルーツはフランス語経由でラテン語にさかのぼるといわれます。
- 「re-」(後ろに、または元へ) + 「fuser/fusare」(注ぐ) がもとになった表現という説もありますが、現在の英語では単純に「refuse (断る) + -al」で「拒否・断りの行為」という意味と見て問題ありません。
ニュアンス
- 「refusal」は文書やフォーマルな場面にも使いやすい語で、単に「断る」ことを表すだけでなく、「断固として受け入れない」というニュアンスを強調する場合にも用いられます。
- カジュアルにも使えますが、よりフォーマルに感じられる単語です。
4. 文法的な特徴と構文
冠詞と数
- 可算名詞として「a refusal」「the refusal」のように一回の行為を指す。
- 抽象的に「refusal in general」をいう場合は不可算的にも使われますが、ややフォーマル。
- 可算名詞として「a refusal」「the refusal」のように一回の行為を指す。
構文での使われ方
- refusal + of + 名詞: “refusal of an invitation” (招待の拒否)
- refusal + to + 動詞原形: “refusal to accept the offer” (申し出を受け入れることを拒否する)
- 「refusal to do something」は非常によく使われるパターンです。
- refusal + of + 名詞: “refusal of an invitation” (招待の拒否)
フォーマル/カジュアル
- 公式文書やレター、ビジネスシーンでもよく用いられます。
- カジュアルな場面では「turn down (断る)」や「no」など、より口語的な表現が使われることも多いです。
- 公式文書やレター、ビジネスシーンでもよく用いられます。
5. 実例と例文
ここでは、日常会話・ビジネス・学術的文脈での例文を3つずつ挙げます。
日常会話
- “His immediate refusal to join the party surprised everyone.”
(彼がすぐにパーティー参加を断ったのはみんなを驚かせた。) - “I received a polite refusal from my neighbor to water my plants.”
(隣人に植物の水やりを頼んだら、丁寧に断られてしまった。) - “Her refusal to apologize caused a big argument.”
(彼女が謝罪を拒んだことが大きな口論を引き起こした。)
ビジネス
- “We drafted a formal refusal to the offer due to budget constraints.”
(予算上の都合で、そのオファーを正式にお断りする文書を作成しました。) - “The refusal of important contract terms delayed the negotiations.”
(重要な契約条件が拒否されたため、交渉が遅れた。) - “Their refusal to comply with safety regulations resulted in penalties.”
(安全規定を遵守しないことが原因で、彼らは罰則を科されました。)
学術的文脈
- “The study analyzes patients’ refusal to participate in clinical trials.”
(この研究は、患者が治験への参加を拒否する行為を分析している。) - “A consistent refusal of factual evidence indicates confirmation bias.”
(事実証拠を一貫して拒否することは確証バイアスを示している。) - “Her refusal of established theories opened new avenues in the field.”
(彼女が既存の理論を拒絶したことが、その分野に新たな道を開いた。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- rejection(拒絶)
- より強い否定や排除のニュアンスがある。たとえば職務申請などを「reject (却下)」される場合に使われる。
- denial(否認、否定)
- 事実や証拠を認めない場合にも使われる。「refusal」は特に「断る行為」に焦点があるが、「denial」は「存在や真実を認めない」ニュアンス。
- turning down(断る)(口語表現)
- 口語的でカジュアル。インフォーマルな場面でよく使われる。
反意語
- acceptance(受け入れ)
- consent(同意)
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /rɪˈfjuːzl/
- 強勢は第2音節「-fu-」にあります(ri-FU-sal)。
- アメリカ英語・イギリス英語ともに発音はほぼ同じですが、母音がやや異なる場合があります。
- よくある間違いは、/rɪˈfjuːzəl/ のように子音と母音の区切りを曖昧にして “ref-yoo-zul” のように聞こえてしまうケース。一音一音はっきりと発音すると通じやすいです。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス
- “refuse” と混同してしまい “refusel” のように綴ってしまう人がいますが、正しくは “refus*a*l” です。
- “refuse” と混同してしまい “refusel” のように綴ってしまう人がいますが、正しくは “refus*a*l” です。
- 同音異義語
- 「refuse (動詞: 断る)」と「refuse (名詞: ゴミ、廃棄物)」は綴りと発音こそ同じですが、意味が異なります。コンテクストで判断しましょう。
- ただし、今回の「refusal」は動詞に -al がついた名詞なので、意味を混同しにくいです。
- 「refuse (動詞: 断る)」と「refuse (名詞: ゴミ、廃棄物)」は綴りと発音こそ同じですが、意味が異なります。コンテクストで判断しましょう。
- 試験対策
- TOEICや英検では「正式に申し出を断る」状況の文章中で見られることがあります。
- 「refusal of/to 〜」という形で出題される場合があるため、コロケーションを普段から覚えておきましょう。
- TOEICや英検では「正式に申し出を断る」状況の文章中で見られることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「refuse(断る)」に「-al」をつけて名詞形にする、と覚えるとシンプルです。
- 「再び(re-)」「注ぐ(fuse)」という語源があると言われますが、現代では単に「断る(refuse) → 拒絶(refusal)」とイメージした方が覚えやすいです。
- スペリングのポイント: “refus*a*l” の “a”。「断る」(refuse) + a + l と覚えるとミスが減るでしょう。
以上が、名詞「refusal」の詳細な解説です。「断る」という動詞 “refuse” とセットで理解すると覚えやすくなります。必要に応じて、例文やコロケーションを繰り返し声に出して練習してみてください。
意味のイメージ
意味(1)
〈U〉〈C〉拒否,拒絶
意味(2)
〈U〉《しばしばthe~》(諾否を決める)優先権,取捨選択権