最終更新日:2025/10/13

〈U〉〈C〉拒否,拒絶 / 〈U〉《しばしばthe~》(諾否を決める)優先権,取捨選択権

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元となった辞書の項目

refusal

名詞

〈U〉〈C〉拒否,拒絶 / 〈U〉《しばしばthe~》(諾否を決める)優先権,取捨選択権

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彼はきっぱりと断った。

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解説

以下では、英単語「refusal」について、できるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

単語: refusal

品詞: 名詞 (noun)

意味 (英語)

An act of saying or showing that you will not accept something or will not do something.

意味 (日本語)

何かを受け入れない、または行わないと示す行為のこと、つまり「拒絶」「拒否」「辞退」といった意味を表します。

「相手の提案や依頼を断る」「自分の意志を通して何かを受け入れない」といった場面で使われる、少しフォーマルなニュアンスの単語です。

活用形


  • 名詞なので、動詞のように「~ed」「~ing」のような変化はありません。

  • 可算・不可算両方の使われ方がありますが、具体的な一回の「拒否の行為」を指すときは「a refusal」のように冠詞がつくことが多いです。

他の品詞になった場合の例


  • refuse (動詞): 「断る、拒絶する」という意味の動詞

    例) I refuse to accept your offer. (あなたの申し出を受け入れることを拒否する)

  • refusable (形容詞): 一般的にはあまり見かけませんが、「拒否できる」という形容詞形として使われることもあります。

  • refusing (分詞形容詞): 形容詞的に「拒否している」という文脈で使われる場合がありますが、頻度は高くありません。

CEFRレベルの目安


  • B2(中上級): 「拒否・拒絶」という意味の名詞で、文章内や会話場面でよく見かける可能性がありますが、ややフォーマルな語なのでB2レベル程度とみてよいでしょう。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • refus- (語幹: 「拒む」「断る」)

  • -al (名詞化の接尾辞)

「refuse (断る)」という動詞の後ろに「-al」を付けて名詞を作っています。

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)


  1. polite refusal (丁重な断り)

  2. outright refusal (きっぱりした拒否)

  3. firm refusal (断固たる拒絶)

  4. repeated refusal (繰り返しの拒否)

  5. refusal letter (拒否の手紙、辞退通知)

  6. refusal to comply (従わないという拒否)

  7. refusal to pay (支払いの拒否)

  8. refusal to consent (同意しないという拒否)

  9. initial refusal (最初の拒否)

  10. refusal from the authorities (当局からの拒否)


3. 語源とニュアンス

語源


  • 「refusal」は中世英語の「refuse(動詞)」から派生し、そのルーツはフランス語経由でラテン語にさかのぼるといわれます。

  • 「re-」(後ろに、または元へ) + 「fuser/fusare」(注ぐ) がもとになった表現という説もありますが、現在の英語では単純に「refuse (断る) + -al」で「拒否・断りの行為」という意味と見て問題ありません。

ニュアンス


  • 「refusal」は文書やフォーマルな場面にも使いやすい語で、単に「断る」ことを表すだけでなく、「断固として受け入れない」というニュアンスを強調する場合にも用いられます。

  • カジュアルにも使えますが、よりフォーマルに感じられる単語です。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 冠詞と数


    • 可算名詞として「a refusal」「the refusal」のように一回の行為を指す。

    • 抽象的に「refusal in general」をいう場合は不可算的にも使われますが、ややフォーマル。


  2. 構文での使われ方


    • refusal + of + 名詞: “refusal of an invitation” (招待の拒否)

    • refusal + to + 動詞原形: “refusal to accept the offer” (申し出を受け入れることを拒否する)

    • 「refusal to do something」は非常によく使われるパターンです。


  3. フォーマル/カジュアル


    • 公式文書やレター、ビジネスシーンでもよく用いられます。

    • カジュアルな場面では「turn down (断る)」や「no」など、より口語的な表現が使われることも多いです。



5. 実例と例文

ここでは、日常会話・ビジネス・学術的文脈での例文を3つずつ挙げます。

日常会話


  1. “His immediate refusal to join the party surprised everyone.”

    (彼がすぐにパーティー参加を断ったのはみんなを驚かせた。)

  2. “I received a polite refusal from my neighbor to water my plants.”

    (隣人に植物の水やりを頼んだら、丁寧に断られてしまった。)

  3. “Her refusal to apologize caused a big argument.”

    (彼女が謝罪を拒んだことが大きな口論を引き起こした。)

ビジネス


  1. “We drafted a formal refusal to the offer due to budget constraints.”

    (予算上の都合で、そのオファーを正式にお断りする文書を作成しました。)

  2. “The refusal of important contract terms delayed the negotiations.”

    (重要な契約条件が拒否されたため、交渉が遅れた。)

  3. “Their refusal to comply with safety regulations resulted in penalties.”

    (安全規定を遵守しないことが原因で、彼らは罰則を科されました。)

学術的文脈


  1. “The study analyzes patients’ refusal to participate in clinical trials.”

    (この研究は、患者が治験への参加を拒否する行為を分析している。)

  2. “A consistent refusal of factual evidence indicates confirmation bias.”

    (事実証拠を一貫して拒否することは確証バイアスを示している。)

  3. “Her refusal of established theories opened new avenues in the field.”

    (彼女が既存の理論を拒絶したことが、その分野に新たな道を開いた。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. rejection(拒絶)


    • より強い否定や排除のニュアンスがある。たとえば職務申請などを「reject (却下)」される場合に使われる。


  2. denial(否認、否定)


    • 事実や証拠を認めない場合にも使われる。「refusal」は特に「断る行為」に焦点があるが、「denial」は「存在や真実を認めない」ニュアンス。


  3. turning down(断る)(口語表現)


    • 口語的でカジュアル。インフォーマルな場面でよく使われる。


反意語


  • acceptance(受け入れ)

  • consent(同意)


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /rɪˈfjuːzl/

  • 強勢は第2音節「-fu-」にあります(ri-FU-sal)。

  • アメリカ英語・イギリス英語ともに発音はほぼ同じですが、母音がやや異なる場合があります。

  • よくある間違いは、/rɪˈfjuːzəl/ のように子音と母音の区切りを曖昧にして “ref-yoo-zul” のように聞こえてしまうケース。一音一音はっきりと発音すると通じやすいです。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス


    • “refuse” と混同してしまい “refusel” のように綴ってしまう人がいますが、正しくは “refus*a*l” です。


  2. 同音異義語


    • 「refuse (動詞: 断る)」と「refuse (名詞: ゴミ、廃棄物)」は綴りと発音こそ同じですが、意味が異なります。コンテクストで判断しましょう。

    • ただし、今回の「refusal」は動詞に -al がついた名詞なので、意味を混同しにくいです。


  3. 試験対策


    • TOEICや英検では「正式に申し出を断る」状況の文章中で見られることがあります。

    • 「refusal of/to 〜」という形で出題される場合があるため、コロケーションを普段から覚えておきましょう。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「refuse(断る)」に「-al」をつけて名詞形にする、と覚えるとシンプルです。

  • 「再び(re-)」「注ぐ(fuse)」という語源があると言われますが、現代では単に「断る(refuse) → 拒絶(refusal)」とイメージした方が覚えやすいです。

  • スペリングのポイント: “refus*a*l” の “a”。「断る」(refuse) + a + l と覚えるとミスが減るでしょう。


以上が、名詞「refusal」の詳細な解説です。「断る」という動詞 “refuse” とセットで理解すると覚えやすくなります。必要に応じて、例文やコロケーションを繰り返し声に出して練習してみてください。

意味のイメージ
refusal
意味(1)

〈U〉〈C〉拒否,拒絶

意味(2)

〈U〉《しばしばthe~》(諾否を決める)優先権,取捨選択権

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