元となった辞書の項目
offensive
解説
1. 基本情報と概要
単語: offensive
品詞: 形容詞(同形の名詞もあり)
- 英語の意味: causing someone to feel hurt, annoyed, or upset; unpleasant or insulting.
日本語の意味: 相手を不快にしたり、気分を害したりするような、侮辱的・攻撃的な様子を表す形容詞です。
- 例えば、差別的な発言や無礼な態度など、「人を不快にする」というニュアンスを含みます。日常会話はもちろん、ニュース・報道などでも、その行動や表現が「不快」だと述べるときにしばしば使われます。
活用形(形容詞として):
- 原形: offensive
- 比較級: more offensive
- 最上級: most offensive
- 原形: offensive
他の品詞形:
- 名詞形: an offensive(軍事的な「攻撃作戦」や「攻勢」、または「無礼な行為」など)
- 例: “They launched an offensive against the enemy.” 「彼らは敵に対して攻勢をかけた。」
- 名詞形: an offensive(軍事的な「攻撃作戦」や「攻勢」、または「無礼な行為」など)
CEFRレベル目安:B2(中上級)
- 日常会話でもやや高度な表現をするときに使われる単語です。例えば、「その表現は失礼・不快だ」と指摘するときに用いられます。
2. 語構成と詳細な意味
- 語構成
- 接頭語や接尾語は特に明示できる部分は少ないですが、語源的には「offend(傷つける)」に関連があります(後述)。
- 接頭語や接尾語は特に明示できる部分は少ないですが、語源的には「offend(傷つける)」に関連があります(後述)。
詳細な意味
- 侮辱的な、不快な
- 人の感情を害するような、失礼な言動や表現を指します。
- 人の感情を害するような、失礼な言動や表現を指します。
- 攻撃的な、攻勢に出る(軍事面やスポーツの戦略において)
- 名詞形「offensive」は「攻撃」や「攻勢」を指し、形容詞では「攻撃的な側面をもつ」というニュアンスも含みます。
- 侮辱的な、不快な
関連語や派生語
- offend (動詞): (人を)不快にさせる、怒らせる
- offense (名詞): 法律用語での「犯罪」、日常では「気分を害する行為」、またはスポーツでの「攻撃」
- inoffensive (形容詞): 害のない、気分を害しない、無害な
- offend (動詞): (人を)不快にさせる、怒らせる
よく使われるコロケーション10選
- offensive remark(侮辱的な発言)
- offensive language(不快な言葉づかい)
- offensive behavior(不快な振る舞い)
- highly offensive(非常に不快な)
- potentially offensive(不快になる可能性のある)
- offensive joke(不快なジョーク)
- launch an offensive(攻勢を開始する)
- offensive strategy(攻撃的な戦略)
- extremely offensive(極めて不愉快な)
- offensive content(不適切な内容・コンテンツ)
- offensive remark(侮辱的な発言)
3. 語源とニュアンス
語源
- 「offend(気分を害する、傷つける)」から派生し、ラテン語で「衝突する」を意味する offendere に由来します。
- 古くは軍事用語として「攻撃のために前に出る」という意味がありましたが、現在では「人を傷つける、侮辱する」という感情面における意味も強く使われます。
- 「offend(気分を害する、傷つける)」から派生し、ラテン語で「衝突する」を意味する offendere に由来します。
ニュアンス
- 「言動が不快である」「攻撃的である」という、どちらかというとネガティブな印象を与える言葉です。
- 口語・フォーマルどちらでも使われますが、人の気分を害する表現を指摘するときに多用されます。
- 軍事やスポーツの文脈では、戦略的に「攻勢に出る」ポジティブな要素(攻撃力を発揮する)を示す場合もあり、文脈によって解釈が異なります。
- 「言動が不快である」「攻撃的である」という、どちらかというとネガティブな印象を与える言葉です。
4. 文法的な特徴と構文
形容詞としての使い方
- 「(something) is offensive」を基本とする叙述用法、または「an offensive remark」のように名詞を修飾する限定用法として使われます。
- 例:“His comment was offensive.” や “He made an offensive comment.”
- 「(something) is offensive」を基本とする叙述用法、または「an offensive remark」のように名詞を修飾する限定用法として使われます。
名詞としての使い方(参考)
- 「an offensive(攻撃、攻勢)」のように軍事や比喩的なシーンで使われます。
- 例:“They planned a military offensive.”
- 「an offensive(攻撃、攻勢)」のように軍事や比喩的なシーンで使われます。
フォーマル/カジュアルな使い分け
- フォーマルな文書で「offensive language is strictly prohibited」などの禁止事項を示すのに使われます。
- カジュアルな会話では「I found that joke offensive.」のように比較的自然に使われます。
- フォーマルな文書で「offensive language is strictly prohibited」などの禁止事項を示すのに使われます。
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
- “I’m sorry if that was offensive. I didn’t mean to upset you.”
(もし不快だったらごめんなさい。気分を害するつもりはありませんでした。) - “His comments can be really offensive sometimes.”
(彼の発言は時々かなり失礼になることがあります。) - “That joke was so offensive, I walked away.”
(あのジョークがあまりに不快だったから、私は席を立ちました。)
ビジネスシーンでの例文(3つ)
- “Our company policy states that offensive language and behavior will not be tolerated.”
(当社の方針では、不快な言葉遣いや行動は容認されません。) - “Please refrain from using any offensive remarks during the meeting.”
(会議中に不快な発言をするのは控えてください。) - “He was warned for making an offensive comment about a colleague.”
(彼は同僚について攻撃的なコメントをしたことで注意を受けました。)
学術的・フォーマルな文脈での例文(3つ)
- “The offensive content was removed from the online publication to ensure compliance with regulations.”
(規制に準拠するため、その不適切な内容はオンライン出版物から削除されました。) - “Some historical texts contain offensive language that reflects the time period’s biases.”
(一部の歴史文献には、その時代の偏見を反映した不快な言葉遣いが含まれます。) - “The debate centered around whether the artwork was artistic expression or simply offensive.”
(その議論は、その芸術作品が芸術表現なのか単に不快なものなのかをめぐって行われました。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- insulting(侮辱的な)
- 意図的に侮辱するようなニュアンスが強い。
- 意図的に侮辱するようなニュアンスが強い。
- rude(失礼な)
- 礼儀を欠き、マナー違反というニュアンス。
- 礼儀を欠き、マナー違反というニュアンス。
- disrespectful(無礼な)
- 敬意を払わない態度を強調。
- 敬意を払わない態度を強調。
- obnoxious(不快な、鼻持ちならない)
- 相手が避けたくなるほど不快である。
- 相手が避けたくなるほど不快である。
- insulting(侮辱的な)
反意語
- inoffensive(害がない、気分を害さない)
- polite(礼儀正しい)
- courteous(丁寧な)
- inoffensive(害がない、気分を害さない)
ニュアンス比較
- 「offensive」は「不快感を与える」という点では「insulting」や「rude」に近いですが、より広範囲に「攻撃的・不快なすべての行為」をカバーする言葉です。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号(IPA)
- 米音 (AmE): /əˈfɛnsɪv/
- 英音 (BrE): /əˈfensɪv/
- 米音 (AmE): /əˈfɛnsɪv/
アクセント(強勢)の位置
- 「-fen-」の部分に強勢があります。 o-ffen-sive
- 「-fen-」の部分に強勢があります。 o-ffen-sive
よくある発音ミス
- “offensive” というスペリングから “o” に強勢を置く間違い。正しくは「オフェンシヴ」のようにフェにストレス。
- “offensive” というスペリングから “o” に強勢を置く間違い。正しくは「オフェンシヴ」のようにフェにストレス。
アメリカ英語とイギリス英語の違い
- 大きな違いはありませんが、母音の発音が若干異なることがあります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “offencive” や “offencive” (cとsの位置) とする間違い
- 同音異義語との混同
- 「offence」(イギリスでの “offense” のつづり)との混同に注意。
- 「offence」(イギリスでの “offense” のつづり)との混同に注意。
- 試験対策
- TOEICや英検などでは、メールや会議の場面で「失礼な発言」や「不適切な表現を禁ずる」として出題される可能性が高いです。「offensive language」という熟語は頻出です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「offend(相手を傷つける)」から来ていることを覚えておくとよいでしょう。
- 「オフェンス(offense)」が「攻撃」を意味することから、「攻撃的 → 不快」と関連づけて覚えるとスムーズです。
- 例:スポーツの「オフェンス(攻撃)」を思い浮かべると、「攻撃的」というイメージと「offensive」をセットで記憶できます。
以上が形容詞 「offensive」 の詳しい解説です。自分の言動が「offensive」にならないよう、場面に応じた表現を選んで使いましょう。
意味のイメージ
意味(1)
不愉快にする,無礼な,しゃくにさわる
意味(2)
(感覚的に)いやな,不快な(disagreeable)
意味(3)
攻撃の
意味(4)
(スポーツで)攻撃[側]の