元となった辞書の項目
intensify
解説
1. 基本情報と概要
単語: intensify
品詞: 動詞 (他動詞・自動詞両方で使われる場合があります)
CEFRレベルの目安: B2(中上級)
英語の意味: to become or make something become greater, stronger, or more extreme
日本語の意味: 強める、激化させる、または強まる、激化する
「状況や感情、効果などを“さらに強くする・より深める”ときに使われる動詞です。会話や文章の中で、“より激しくなる・させる”というニュアンスを伝えたいときに用いられます。」
活用形
- 現在形: intensify
- 三人称単数現在形: intensifies
- 過去形・過去分詞形: intensified
- 現在分詞形: intensifying
他の品詞形
- 名詞: intensification (強化、激化)
- 形容詞: intense (激しい、強烈な)
2. 語構成と詳細な意味
- 接頭語: 特になし
- 語幹: “intens(ity)” – 「強度」「激しさ」という意味をもつ “intense” に由来する。
- 接尾語: “-ify” – 「~にする、~化する」という動詞化の接尾辞。
派生語・類縁語
- intense (形容詞: 強烈な)
- intensity (名詞: 強度、激しさ)
- intensification (名詞: 強化、強めること)
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- intensify efforts(努力を強化する)
- intensify pressure(圧力を強める)
- intensify conflict(争いを激化させる)
- intensify campaign(キャンペーンを強化する)
- intensify emotions(感情を高める)
- intensify scrutiny(精査を強化する)
- intensify training(トレーニングを強化する)
- intensify cooperation(協力を強化する)
- intensify debate(議論を激しくする)
- intensify focus(集中度を高める)
3. 語源とニュアンス
- 語源: ラテン語の “intensus”(緊張した、激しい)に由来する “intense” + “-ify”(~にする)が組み合わさったもの。
- 歴史的背景: 17世紀ごろから “intense” が「激しい、強烈な」の意味で一般的に使われ、後に “-ify” を伴って「さらに激しくする」というニュアンスを持つ “intensify” が使われ始めました。
- 使用時の注意点:
- 状況や感情がさらに強まる、または強めるときに使います。
- 書き言葉/話し言葉両方で使われますが、ややフォーマル寄り。会話でも問題なく使えますが、新聞や報告書などの文章でよく見かけられます。
- 状況や感情がさらに強まる、または強めるときに使います。
4. 文法的な特徴と構文
- 他動詞: “The news intensified her anxiety.”(その知らせが彼女の不安を強めた)
- 自動詞: “The heat is intensifying.”(暑さが増してきている)
- 構文:
- “intensify + 名詞” で「~を強める」
- “(主語) + intensify” で「(主語が)強まる」
- “intensify + 名詞” で「~を強める」
イディオムや一般的な構文
- “intensify one’s efforts”:「努力を強化する・一層頑張る」
- “intensify the fear”:「恐れを増幅させる」
- “intensify to the point of ...”:「…の段階まで激しくなる」
5. 実例と例文
日常会話(カジュアル)
- “Could you turn down the music? It’s really intensifying my headache.”
(音楽を小さくしてくれない? 頭痛が強まっちゃってるんだ。) - “My excitement intensifies whenever I think about the trip.”
(その旅行のことを考えると、ワクワクがさらに強まるんだ。) - “The smell of freshly baked bread intensifies my hunger.”
(焼きたてパンのにおいは、より一層お腹をすかせるよ。)
ビジネスシーン(ややフォーマル)
- “We need to intensify our marketing strategies to stay competitive.”
(競争力を維持するために、マーケティング戦略を強化する必要があります。) - “The company decided to intensify staff training in response to the new regulations.”
(新しい規制に対応するため、その会社は社員研修を強化することを決定しました。) - “Management plans to intensify their efforts in expanding into global markets.”
(経営陣はグローバル市場への進出に向けて努力を強化する計画です。)
学術的な文脈(フォーマル)
- “The study aims to demonstrate how certain chemicals can intensify the reaction rate.”
(この研究はどのように特定の化学物質が反応速度を高めるかを示すことを目的としています。) - “Climate change tends to intensify extreme weather events.”
(気候変動は極端な気象現象をより深刻化させる傾向があります。) - “Researchers observed that the presence of the catalyst significantly intensifies the process.”
(研究者たちは、その触媒が存在するとプロセスが大きく強化されることを観察しました。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- “strengthen”(強化する):やや広範な意味で何かをより強くする。
- “escalate”(拡大する、深刻化する):主に紛争や問題が次第に大きくなる場合に使われる。
- “heighten”(高める):感情や効果などを高める。
- “augment”(増加させる):数や量を増やす場合によく使われる。
- “amplify”(拡大する、増幅する):音量や内容を増幅するというニュアンスが強い。
反意語 (Antonyms)
- “diminish”(減少させる、弱める)
- “reduce”(減らす)
- “lessen”(少なくする、弱める)
「intensify」は「強める・激化する」というニュアンスを持ち、「strengthen」「heighten」などと比較すると、感情や現象がさらに“強烈になる”意味合いがやや強いです。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /ɪnˈtensɪfaɪ/
- アクセント: in-TEN-si-fy の “TEN” の部分に強勢が置かれます。
- アメリカ英語とイギリス英語: どちらもほぼ同じ発音ですが、アメリカ英語は “ファイ” の母音が少し長めに発音される傾向があります。
- よくある間違い: “intenSIFY” のアクセントを間違えて “INTENsify” としないように注意します。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “intencify” などと綴ってしまうミス。
- 同音異義語との混同: 直接の同音異義語はありませんが、“intense” との区別を意識する。
- TOEICや英検などの試験でも、ビジネスや学術文脈文で「強化する・強まる」のニュアンスを問うために出題されています。
- 自動詞/他動詞の使い分けに注意。「Sが強まる」のか「何かを強める」のか文脈で判断します。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “intense” + “-ify” → 「激しいものを“さらに”激しくする」と覚える。
- “in-TEN-si-fy” という韻を口に出してみると、アクセントを把握しやすい。
- 「もっと強くする → テンションが上がっていく」イメージを関連づけると記憶に残りやすいです。
以上が “intensify” の詳細解説です。「状況をより激しくする、または状況が激しくなる」というニュアンスを的確に表現したいときに、ぜひ活用してみてください。
意味のイメージ
意味(1)
…‘を'強める,強烈にする
意味(2)
強くなる,激しくなる