最終更新日:2025/10/28

〈他〉をちょっと浸す;さっとつける《in》;くみ出す〈自〉沈む;下に傾く

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元となった辞書の項目

dip

動詞

〈他〉をちょっと浸す;さっとつける《in》;くみ出す〈自〉沈む;下に傾く

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私はポテトをケチャップにつけるのが好きです。

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解説

動詞 “dip” の詳細解説


1. 基本情報と概要

意味(英語・日本語)


  • 英語: “to put something briefly into a liquid”, “to move downward or lower something briefly”

  • 日本語: 「(物を)液体にちょっと浸す、または急に下げる・下がる」という意味です。

    たとえば、ポテトチップスをソースにさっと浸す、あるいは株価が一時的に下がるといった場面で使われます。 “dip” は「サッと浸す」「一時的に下減する」ようなニュアンスの動詞です。

品詞


  • 動詞(Verb): “dip” が基本形になります。

  • 名詞(Noun)としても「ディップソース」「一時的な下落(株価のディップ)」という意味で使われることがあります。

活用形


  • 原形: dip

  • 三人称単数現在形: dips

  • 過去形: dipped

  • 過去分詞形: dipped

  • 現在分詞形: dipping

他の品詞例


  • 名詞 “dip”: “I noticed a slight dip in the road.” (道路の少し下がった部分に気がついた)

CEFR レベル(目安)


  • B1(中級): 日常会話でよく使い、身近な場面やグラフの説明で出てくるため、中級レベルの単語と考えられます。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • dip は非常に短い単語で、特定の接頭辞・接尾辞はついていません。

  • 語幹は “dip” 全体となります。

派生語や類縁語


  • skinny-dip: 「裸で泳ぐ」という俗的表現

  • dipstick: エンジンオイルなどの量を測る「ディップスティック」

よく使われるコロケーション(10 個)


  1. dip in price(価格が一時的に下がる)

  2. dip one’s toe (into something)(様子を見るためちょっと試す)

  3. dip into one’s savings(貯金を取り崩す)

  4. dip a chip into sauce(チップスをソースに浸す)

  5. dip one’s head(頭を軽く下げる)

  6. temperature dips(気温が下がる)

  7. dip in profits(利益が下がる)

  8. take a quick dip(ちょっと水に浸かる、ひと泳ぎする)

  9. dip below the horizon(地平線の下に沈む)

  10. dip into a book(本を拾い読みする)


3. 語源とニュアンス

語源


  • 古英語の “dyppan” に由来し、「液体に軽く沈める」などの意味を持ちます。

  • 歴史的に「さっと浸す」動作を表す言葉が派生して、株価や数値の「一時的な下落」という意味にも転じています。

微妙なニュアンス・注意点


  • “dip” は一時的・短時間の動きを表すことが多いです。

  • カジュアルな会話でもビジネスの会話(特にグラフや経済の話)でも両方使われます。

  • 「ちょっとだけ浸す」「ちょっとだけ下がる」など、一時的・短めの印象を与えます。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 他動詞として: “dip something into something”


    • 例: “She dipped the brush into the paint.”

    • 目的語(dip するもの)と、どんな液体・容器に浸すかを示す “into” を伴うことが多いです。


  2. 自動詞として: “The road dips” (道路が少し下がる)


    • 目的語を取らず、主語そのものが「下がる」動作や状態変化を表します。


  3. イディオム・慣用表現


    • “Dip into (a book or magazine)” = 「拾い読みする」

    • “Dip one’s toe in” = 「新しいことを慎重に始めてみる」


フォーマル / カジュアル


  • ディスカッションやレポートなど、ややフォーマルな文脈では「経済的な下落」や「値動き」に関して “dip” を使う場合があります。

  • 日常会話でも「ソースにディップする」という際などに、カジュアルに使われます。

名詞”dip”について


  • 可算名詞の場合: 「ディップソース」「一時的な下落」として「a dip」「two dips」など複数形でも使えます。


5. 実例と例文

以下、それぞれの場面での例文です。

日常会話(3文)


  1. “Could you pass the salsa? I want to dip my chips in it.”


    • (サルサソース取ってもらえる?チップスを浸したいんだ。)


  2. “I’m going to take a quick dip in the pool before dinner.”


    • (夕食前にプールにちょっと入ってくるよ。)


  3. “Don’t forget to dip your brush in water before painting.”


    • (絵を描く前に筆を水に浸すのを忘れないでね。)


ビジネス(3文)


  1. “The company’s profits dipped slightly in the second quarter.”


    • (第2四半期に会社の利益がわずかに下がりました。)


  2. “We should dip into our emergency funds carefully if sales continue to decline.”


    • (売上が引き続き落ちるなら、緊急資金を慎重に使う必要があります。)


  3. “The market experienced a small dip this morning but recovered by noon.”


    • (今朝、市場は少し下がりましたが、正午までには回復しました。)


学術的な文脈(3文)


  1. “The temperature dipped below freezing during the experiment.”


    • (実験中に気温が氷点下まで下がりました。)


  2. “Researchers observed a dip in the patient’s blood pressure.”


    • (研究者たちは被験者の血圧が一時的に下がるのを観察しました。)


  3. “In the data set, there was a notable dip in enrollment rates after 2015.”


    • (データセット上では、2015年以降の入学率に顕著な下落が見られました。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語(Synonyms)


  1. dunk(軽く浸す)


    • 「物を液体に入れてすぐに引き上げる」という点で似ていますが、“dunk” はもう少し勢いよく浸すイメージがあります。


  2. plunge(突っ込む、飛び込む)


    • “dip” よりも深く・急激に沈むニュアンスが強いです。


  3. lower(下げる)


    • より一般的に「位置やレベルを下げる」場合に使いますが、“dip” の方が一時的や軽めのニュアンスです。


  4. immerse(完全に浸す)


    • “dip” は短時間・部分的に浸すイメージですが、“immerse” はしっかりどっぷり浸す感じです。


反意語(Antonyms)


  • raise(上げる)

  • rise(上がる)


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /dɪp/

  • アメリカ英語 (AE) / イギリス英語 (BE) ともに、基本的に短い「イ」の音で同じ発音です。

  • アクセントは 1 音節しかないため、特にどこかに強勢が移ることはありません。

  • よくある間違いとして /diːp/(deep)と混同することがありますが、/ɪ/(短いイ)と /iː/(長いイ)の区別に注意しましょう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “dip” を “deep” と書き間違えることがあるので注意が必要です。

  • 同音異義語に注意: “dip” は /dɪp/ で同音異義語はあまりありませんが、 “deep” (/diːp/) と混同しないようにしましょう。

  • 試験対策: TOEIC や英検などのリスニング・リーディングでも、「一時的に下がる」という意味合いを問う問題で出題される可能性があります。またグラフの説明問題で “dip” が登場することがあります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「“dip” は “一時的にちょこっと下げる/浸す”」とイメージすると覚えやすいです。

  • “チップをディップに浸す” というフレーズをイメージすると、スペリング(dip = ディップ)と意味の両方が思い出しやすいです。

  • 「‘チョンと浸してサッと引き上げる’→ dip」と動作イメージを強く意識すると、使い方も自然に出てきます。


以上が動詞 “dip” の詳細な解説です。日常会話からビジネスまで幅広く使える便利な単語なので、ぜひ覚えて使ってみてください。

意味のイメージ
dip
意味(1)

(中の物を取り出すために)(…に)〈手・バケツ・ひしゃくなど〉‘を'入れる《++into+

意味(2)

…‘を'浸して染める

意味(3)

(…から)…‘を'すくい出す,くみ出す,すくい上げる《++from(out of)+

意味(4)

〈旗など〉‘を'ちょっと下げてまたすぐ上げる

意味(5)

(…に)ちょっとつかる,さっと潜る《+into+

意味(6)
意味(7)

〈土地・道路などが〉下に傾く

意味(8)

(液体や容器に)手(さじなど)を突っ込んで取り出す《+into+

意味(9)

(ある問題を)ちょっと調べる,のぞく;(本などを)拾い読みする《+into+

意味(10)

(水などに)…‘を'ちょっと浸す,さっとつける《++in(into)+

ビジネス英単語(BSL) / 英訳 / 記述問題

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