最終更新日:2025/11/13

〈U/C〉(突然の)大変動,大災害 / 悲劇的結末,破局

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元となった辞書の項目

catastrophe

名詞

〈U/C〉(突然の)大変動,大災害 / 悲劇的結末,破局

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解説

以下では、名詞 catastrophe をできるだけ詳細に解説します。


1. 基本情報と概要

英語・日本語での意味


  • 【英語】catastrophe: a sudden and widespread disaster, or a complete failure.

  • 【日本語】「大惨事」「破局」「とてつもない失敗」というように、非常に大きな被害や失敗を伴う出来事を表します。

    こういう場面で使われる単語で、単なる「災害」(disaster)よりも深刻さや突然性を強調するニュアンスがあります。

品詞


  • 名詞 (noun)

活用形


  • 単数形:catastrophe

  • 複数形:catastrophes

他の品詞形


  • 形容詞形:catastrophic(例:「catastrophic damage」=「壊滅的な被害」)

難易度(CEFR)


  • B2(中上級)レベル:日常の英会話でも比較的よく出てくるが、やや難しい語彙。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 接頭語: cata- (ギリシャ語の “kata-” = “下へ” の意味)

  • 語幹: -stroph (ギリシャ語の strophē = “回転・反転”)

  • 接尾語: -e(名詞化の形)

つまり「下へ回す・下方へ転じる」が原義で、「物事がひっくり返るほど大きい惨事」というイメージです。

具体的な使い方のニュアンス


  • 「大惨事」「大失敗」「破局」などの非常に深刻な状況や突然の破局を指す。

  • 少し強い表現なので、日常会話で気軽に使うと大げさな印象を与えることがあります。

関連語・派生語


  • catastrophic (形容詞) : 「破滅的な」「壊滅的な」

  • catastrophically (副詞) : 「壊滅的に」「悲惨なまでに」

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)


  1. “end in catastrophe” (破滅的な結末を迎える)

  2. “environmental catastrophe” (環境的大惨事)

  3. “financial catastrophe” (財政破綻 / 金融危機)

  4. “avert a catastrophe” (大惨事を回避する)

  5. “the scale of the catastrophe” (惨事の規模)

  6. “a humanitarian catastrophe” (人道的大惨事)

  7. “major catastrophe” (重大な大惨事)

  8. “this is a catastrophe” (これは大惨事だ)

  9. “Catastrophe struck without warning.” (何の前触れもなく大惨事が起こった)

  10. “prevent a catastrophe” (大惨事を未然に防ぐ)


3. 語源とニュアンス

語源


  • ギリシャ語 katastrophē (kata-「下へ」+ strophē「回転」)が語源。

  • もともとは劇などの「大団円」「結末」を示す言葉から転じ、文芸的に「急展開」や「ひっくり返るような出来事」を指すようになりました。

ニュアンス・使用上の注意


  • 「ものすごい悲惨な状態」を指すため、やや誇張的・ドラマチックな響きがあります。

  • ビジネスシーンなどでも深刻な状況を強調したいときには使用されますが、日常の軽い失敗を catastrophe と言うと大げさに聞こえます。

  • フォーマル・インフォーマル問わず使えますが、意味の重みが強いため、使うシチュエーションを見極める必要があります。


4. 文法的な特徴と構文


  • 可算名詞: a catastrophe / two catastrophes / many catastrophes

  • 口語でも文語でも使われますが、特に公式な報道・学術・ビジネス文書などでも頻出します。

一般的な構文・イディオム


  • “(Something) is a catastrophe.”

  • “(Something) ends in catastrophe.”

  • “(Something) turns into a catastrophe.”


5. 実例と例文

日常会話(カジュアル)


  1. “I forgot my passport at home—what a catastrophe!”

    (パスポートを家に忘れちゃった。なんて大惨事なの!)


  2. “That dinner turned into a catastrophe when the oven stopped working.”

    (オーブンが動かなくなって、夕食が大惨事になっちゃったよ。)


  3. “The party was a catastrophe; hardly anyone showed up.”

    (パーティは大惨事だったよ。ほとんど誰も来なかったんだ。)


ビジネスシーン


  1. “If this deal falls through, it could be a financial catastrophe for our company.”

    (この契約が破談になれば、会社にとって財政的な大惨事になりかねません。)


  2. “The sudden strike caused a logistical catastrophe, halting all deliveries.”

    (突然のストライキが、物流面で大惨事を起こし、すべての配達が止まりました。)


  3. “We need to plan carefully to avoid any potential catastrophe in product launch.”

    (製品の発売で起こりうるいかなる大惨事も避けるよう、慎重に計画を立てる必要があります。)


学術的/公的な文脈


  1. “Climate experts warn of a potential environmental catastrophe if action is not taken immediately.”

    (専門家たちは、今すぐ対策を取らなければ環境的な大惨事が起こる可能性があると警告している。)


  2. “Historically, political upheavals have often led to humanitarian catastrophes.”

    (歴史的に見ると、政治的混乱はしばしば人道的大惨事につながってきた。)


  3. “Preventing a global catastrophe requires international cooperation and long-term strategies.”

    (世界的大惨事を防ぐには、国際的な協力と長期的な戦略が不可欠である。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. disaster(災害、大失敗)


    • catastrophe よりは日常的に使われ、大惨事以外の軽めの失敗にも使用される。


  2. calamity(大災難、大惨事)


    • catastropheと類似して深刻な意味だが、より文学的・古風な印象。


  3. tragedy(悲劇)


    • 人の悲しみや感情に焦点を当てる場合に使われやすい。


  4. cataclysm(激変、大変動)


    • 天災や社会的激変を指すときに使われることが多い。


  5. misfortune(不運)


    • 不運な出来事を広く指すが、規模としては catastrophe よりも小さい。


反意語


  • success(成功)

  • triumph(大成功)

  • benefit(恩恵)

  • boon(恩恵、大いなる助け)

catastrophe は「惨事」を意味するため、成功や好結果を指す語が反意語の位置づけになります。


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /kəˈtæstrəfi/


    • アメリカ英語・イギリス英語共通で、アクセントは「ta」の部分に置きます(kə-TAS-trə-fi)。


  • アメリカ英語:カター【タ】ストロフィ

  • イギリス英語:カタ【タ】ストロフィ(ほぼ同じ発音でアクセント位置も同じ)

  • まれに “catastrophy” と誤って発音、綴られることがありますが正しくは “catastrophe” です。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス:「catastrophy」「catastrope」「castrophe」などがよくある誤り。

  • 同音異義語との混同はあまりありませんが、catastrophic(形容詞形)に変化させるとスペリングが変化するので要注意。

  • TOEICや英検などビジネスやアカデミックで使用される文書に出題されることがあります。文脈から「非常に深刻かつ突然の大惨事」を表していると理解できるようにしましょう。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “cata-” = “下へ” + “-strophe” = “回る” → 「(急激に)下に回転する」イメージで「物事がひっくり返る大惨事」と覚えるとよい。

  • catastrophic(形容詞)は「破滅的な」を意味し、スペルが ph になることに注意。

  • 「これは悲惨(catastrophe)にならないように、下(cata)にストロボ(strophe)光を当てる!」のような語呂合わせで覚える人もいます。


以上が名詞 catastrophe の詳細解説です。「大それた惨事や破局」と覚えておき、日常会話で使う時は大げさにならないように注意してください。

意味のイメージ
catastrophe
意味(1)

(突然の)大変動,大災害

意味(2)

悲劇的結末,破局

ビジネス英単語(BSL) / 英訳 / 記述問題

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