最終更新日:2025/11/08

〈他〉を引っ張る / を痛める / を最大限に働かせる / をろ過する / 圧迫する / 〈自〉全力を尽くす

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元となった辞書の項目

strain

動詞

〈他〉を引っ張る / を痛める / を最大限に働かせる / をろ過する / 圧迫する / 〈自〉全力を尽くす

このボタンはなに?

彼の重さでロープがぴんと張った。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: strain

品詞: 動詞 (ただし名詞用法もあり)

活用形:


  • 原形: strain

  • 三人称単数現在形: strains

  • 現在分詞/動名詞: straining

  • 過去形/過去分詞: strained

意味(英語・日本語)


  • (動詞) 「to strain」:


    1. to make a great effort / 無理に力を入れる・力を振り絞る

    2. to injure by overexerting / 過度な負荷をかけて痛める

    3. to filter out solid matter from a liquid / (こし器などで) 液体をこす


日本語でのやさしい説明

「何かをするときに必要以上に頑張ってしまう、無理に力を入れてしまう」というイメージの動詞です。また、料理などで野菜の水分をこしたり、濾過する場面でも使えます。けがをするほど強く力を入れてしまうニュアンスもあるため、肉体・精神的に負荷をかけてしまう場合にも使われます。

他の品詞の例:


  • 名詞 (a strain): 圧力や負担、あるいは病原菌などの「系統」(菌株)を指す


    • 例: a new strain of virus


  • 形容詞形: straining (形容詞的に「緊張している状態の」) と使われることもあるが、通常は分詞形として使われることが多い

CEFRレベル: B2 (中上級)


  • B2レベル: 日常会話以上の文脈やちょっと専門的な文章でも登場する可能性がある単語です。


2. 語構成と詳細な意味

接頭語・接尾語・語幹


  • 「strain」は接頭語や接尾語がはっきり付いている形ではなく、ラテン語由来の語幹をそのまま受け継いでいる動詞です。

他の単語との関連性・派生語


  • restraint (名詞): 制限、抑制 (re + strain から「押さえつける、引き締める」イメージ)

  • constrain (動詞): 強制する、束縛する (con + strain)

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. strain one’s back(背中を痛める)

  2. strain one’s eyes(目を酷使する)

  3. strain one’s muscles(筋肉を痛める/酷使する)

  4. strain a relationship(関係をぎくしゃくさせる)

  5. strain at the leash(今にも動き出したい気持ちでいる)

  6. put a strain on ~(~に負担をかける)

  7. strain under pressure(圧力の下で苦しむ)

  8. strain pasta / strain vegetables(パスタ、野菜などをこす・水切りする)

  9. strain to hear(聞こうとして耳を澄ます / 一生懸命聞こうとする)

  10. financial strain(財政的な負担)


3. 語源とニュアンス

語源


  • ラテン語の「stringere (引き締める、締めつける)」に由来するとされます。

  • 中英語の時代を経て「force to make tight」や「to stretch tight」のニュアンスを残しています。

ニュアンス・使用時の注意


  • 「限界を超えて頑張りすぎる」ような印象があり、ネガティブな意味合いを含むことが多いです。

  • 口語でも使われやすい一方、ビジネス文書やフォーマルな文章でも「負担をかける」「圧力がかかる」という意味合いでよく目にします。

  • 語感としては「引っ張る」「締め上げる」という少し強い印象があります。


4. 文法的な特徴と構文


  • 他動詞用法として「(人・物に) 圧力をかける、負担をかける」という場合は目的語をとります。


    • 例: “Don’t strain yourself.” (自分に無理をさせないで)


  • 自動詞用法もあり、「無理をする」という意味で目的語なしで使われることがあります。


    • 例: “He strained to reach the top shelf.” (彼は棚の上段に手を伸ばそうと無理をした)


一般的な構文例


  • strain + to不定詞: “He strained to lift the heavy box.” (重い箱を持ち上げようと無理をした)

  • strain + 目的語 + (補語): “These problems are straining our resources.” (これらの問題は私たちの資源に負担をかけている)

イディオム


  • strain at the leash: 「(犬などが) リードを引っ張っている → 今にも始めたい/動きたい」


5. 実例と例文

日常会話での例文 (3つ)


  1. “Don’t strain your eyes by looking at the computer screen for too long.”

    (あまり長時間パソコン画面を見続けて、目を酷使しないようにね。)


  2. “I strained my back when I tried to lift a heavy sofa alone.”

    (重いソファを一人で持ち上げようとして、腰を痛めちゃったよ。)


  3. “You don’t have to strain yourself to complete all the chores today.”

    (今日中に全部の家事を終わらせようと、無理しなくてもいいよ。)


ビジネスでの例文 (3つ)


  1. “The tight deadline is straining our project team.”

    (厳しい締め切りが私たちのプロジェクトチームに負担をかけています。)


  2. “We need to avoid straining our budget by cutting unnecessary expenses.”

    (不要な出費を削減して、予算に過度な負担をかけないようにする必要があります。)


  3. “Straining customer relationships could hurt our future sales.”

    (顧客との関係を悪化させると、今後の売上に悪影響があります。)


学術的な文脈での例文 (3つ)


  1. “Excessive exercise can strain the cardiovascular system.”

    (過度な運動は心血管系に負担をかける可能性があります。)


  2. “This new procedure aims to strain out any impurities in the solution.”

    (この新しい手順は、溶液から不純物をこしとることを目的としています。)


  3. “Prolonged stress can strain an individual’s mental health.”

    (長引くストレスは、個人の精神的健康に負担をかけることになります。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. stretch(ストレッチする・引き伸ばす)


    • 「strain」が無理をして伸ばすニュアンスを持つのに対し、「stretch」は「自然に伸ばす」ニュアンスがやや強い。


  2. exert(力を出す・尽くす)


    • 「strain」は「負担になるまで力を込める」感じで、より苦しさや痛みの可能性を含む。


  3. overwork(働きすぎる)


    • 「strain」は身体的・精神的「負荷」。overworkは特に仕事で時間をかけすぎる点に焦点を当てる。


  4. stress(緊張させる、ストレスをかける)


    • 「strain」と「stress」はよく似ているが、「stress」は心理的負担に特に用いられ、「strain」はそれ以外にも肉体的負担や物理的負担にも幅広く使われる。


反意語


  • relax(リラックスする、緊張をほぐす)


    • 「strain」が「強く力を入れる/負担をかける」であるのに対し、「relax」は「力を抜いて緊張を解く」。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /streɪn/

  • 強勢は “-strain” 全体にありますが、単音節なので特段目立った位置はありません。

  • アメリカ英語イギリス英語も大きな違いはなく、/streɪn/と発音します。

  • よくある間違いとしては、「str(スト)」の部分を弱く発音してしまうケース。しっかり子音を連ねて発音するのがポイントです。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “strain” → “strian”などと誤って綴ることがあるので注意。

  • 同音異義語: ほぼありませんが、発音が「stray (道に迷う) + n」のように聞こえることがあり、混同しないように意識しましょう。

  • TOEICや英検などの試験での出題: 語い問題や、文脈把握問題で「負荷をかける」「こす」という訳が理解できるかを問われることがあります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「string」(ひも)をギュッと締めるイメージで「strain」。無理に力を入れてピンと張り詰めるイメージがあると覚えやすいです。

  • st + rain」と覚えておくと、英語学習者は紛らわしいスペリングミスを減らせます。

  • 「こす(濾す)」の意味では、料理中の水切りや濾し器を使う場面を想像するとイメージしやすくなります。


以上が動詞「strain」の詳細解説です。日常会話からビジネスや学術まで幅広く使える単語ですので、無理をしてしまう感覚やフィルターで濾す動作をイメージしながら身につけてみてください。

意味のイメージ
strain
意味(1)

…‘を'引っ張る

意味(2)

(使い過ぎて)〈体など〉‘を'痛める,弱める

意味(3)

…‘を'最大限に働かせる,精一杯使う

意味(4)

〈意味・規則など〉‘を'曲げる,こじつける,拡大解釈する

意味(5)

〈液体〉‘を'こす;(液体から)〈固形分〉‘を'こして取る《+out(off)++from+

意味(6)

全力を尽くす,懸命に努力する

意味(7)

ぱんと張る

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