最終更新日:2025/02/25

【名/C】《複数形で》《…の》境界,境界線《of ...》 / 《複数形で》《…の》 限度,限界《of ...》 / 【動/他】《通例受動態で》〈国など〉と境を設する / 〈行動・欲望など〉を制限する

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元となった辞書の項目

bound

名詞

【名/C】《複数形で》《…の》境界,境界線《of ...》 / 《複数形で》《…の》 限度,限界《of ...》 / 【動/他】《通例受動態で》〈国など〉と境を設する / 〈行動・欲望など〉を制限する

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解説

以下では、名詞としての “bound” を中心に、できるだけ詳しく解説していきます。


1. 基本情報と概要

英語での意味


  • “bound” (名詞) : 「境界、限界・範囲」もしくは「跳躍、飛び跳ね」をあらわす語

日本語での意味


  • 「境界・範囲」という場合 … 物理的・抽象的な“範囲の端”や“限度”を示すときに使われます。たとえば「可能性の範囲」や「道徳的な限界」などです。

    こういった場面で使われるときは、やや硬いニュアンスのある単語です。

  • 「跳躍、飛び跳ね」という場合 … 大きく跳ねる動作や、その一回の跳躍そのものを指します。

    こちらは、やや文語的または解説的な場面で使われることが多いです。

※同じつづりの“bound”は動詞・形容詞としても使われますが、ここでは名詞用法にフォーカスします。

品詞と活用形


  • 名詞 (単数形 bound / 複数形 bounds)


    • 例: “The bounds of this property are well-defined.”

      (この土地の境界ははっきりしている。)


  • 他の品詞


    • 動詞 “to bound” (跳ねる、はね回る)

      例: “The dog bounded across the field.”

    • 形容詞 “bound” (〜行きの、縛られた/拘束された、〜する運命にある) など

      例: “He was bound by his promise.” (約束に縛られていた)


CEFRレベルの目安


  • “bound” (名詞)


    • 難易度: B2(中上級)

    • 境界や限界というやや抽象的な概念を扱うため、A1〜B1レベルの語彙よりは上級寄りです。



2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • “bound” は、もともとラテン語・古フランス語起源と言われています。

  • 中英語 “bounden” と関連があり、もともとは「境界」を意味する言葉から派生してきたと考えられています。

関連語や派生語


  • “boundary” (境界線)

  • “bounded” (境界づけられた、制限された)

  • “boundless” (境界がない → 無限の)

よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)


  1. out of bounds


    • (範囲外で、立ち入り禁止で)

    • 例: “That area is out of bounds to students.”


  2. within bounds


    • (範囲内で、許容範囲で)

    • 例: “Please keep your comments within bounds.”


  3. know no bounds


    • (限りがない)

    • 例: “Her creativity knows no bounds.”


  4. bounds of possibility


    • (可能性の範囲)

    • 例: “It’s within the bounds of possibility that he’ll succeed.”


  5. bounds of decency


    • (礼儀の範囲)

    • 例: “He stayed within the bounds of decency during the debate.”


  6. bounds of reason


    • (道理の範囲)

    • 例: “We must act within the bounds of reason.”


  7. to test the bounds


    • (限界を試す)

    • 例: “Young people tend to test the bounds of what’s allowed.”


  8. beyond the bounds of possibility


    • (可能性を超えている)

    • 例: “It’s not beyond the bounds of possibility that it might snow in April.”


  9. within the bounds of reason


    • (理性の範疇内で)

    • 例: “They tried to argue within the bounds of reason.”


  10. push the bounds (or boundaries)


    • (限界を押し広げる)

    • 例: “We need to push the boundaries of innovation.”



3. 語源とニュアンス

語源


  • “bound” は中英語で “bounde”、“bounden” として使用され、さらにフランス語の “bonde” (州境)やラテン系の言葉に遡るとも言われます。「境界」や「端」を表す要素が根底にあります。

ニュアンス


  • 「境界・限界」の意味で使うときは、ややかたい印象があり、文章中でフォーマルにもカジュアルにも応用されます。

  • 「跳躍」の意味は文勢や物語文・解説文でやや文学的に使われることがあります。日常会話では “by leaps and bounds” の慣用句が有名です。

  • スポーツや規則など「範囲を越えた行為」を表すとき (“out of bounds”) は日常的にもよく使われます。


4. 文法的な特徴と構文


  • 名詞としては可算名詞です。特に「境界・範囲」を意味する場合、ほとんどが複数形 “bounds” で用いられるのが特徴です。


    • 例: “These are the bounds of acceptable behavior.”


  • 「跳躍」を意味する場合は単数形・複数形ともに “bound / bounds” を使えます。

  • イディオム “by leaps and bounds” は “大きく飛躍して” という慣用的フレーズとして日常会話でもよく出てきます(ただし形容詞・副詞的用法に近い感覚)。

主な構文


  • “(be) out of bounds” → 範囲外、禁止領域

  • “(be) within (one’s) bounds” → 許容範囲内

  • “know no bounds” → 限りがない(主に感情や能力が非常に大きいことを表す)


5. 実例と例文

日常会話での例文


  1. “Please stay within the bounds of the backyard, okay?”

    (裏庭の範囲から出ないでね?)


  2. “My excitement knows no bounds when it comes to new video games.”

    (新しいビデオゲームのこととなると、私の興奮は限りがありません。)


  3. “That area is out of bounds for children.”

    (あそこは子どもは立ち入り禁止になっているよ。)


ビジネスシーンでの例文


  1. “We need to define the bounds of this project clearly.”

    (本プロジェクトの範囲をはっきりと定義する必要があります。)


  2. “Keep your questions within the bounds of today’s agenda, please.”

    (質問は本日の議題の範囲内にとどめてください。)


  3. “It’s beyond the bounds of our current budget.”

    (それは我々の今の予算の範囲を超えています。)


学術的な文脈での例文


  1. “These calculations remain within the theoretical bounds established by the model.”

    (これらの計算は、そのモデルによって定められた理論上の範囲内に収まっています。)


  2. “The study aims to test the bounds of current psychological theories.”

    (その研究は、現在の心理学理論の限界を検証することを目的としています。)


  3. “This result appears to lie out of the usual bounds of statistical variance.”

    (この結果は、通常の統計的ばらつきの範囲外にあるようです。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. “boundary” (境界)


    • より物理的な境界線を強調する際に使われます。 “bound” よりも日常的。


  2. “limit” (限度・限界)


    • 範囲の上限や下限を示すときに用いられ、抽象的な場合にもよく使われます。


  3. “border” (国境・境界)


    • 国と国の境界や地続きの境界線に使われることが多いです。


反意語


  • “boundless” (無限の) → 境界がない状態、無限に広がるイメージ

  • “infinite” (無限の) → 終わりのない広さや大きさを示すとき

“bound” は「一定の範囲・限界」ですが、それらの反意語は「限りがない・果てがない」という意味合いになります。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /baʊnd/

  • 音節は1つで、 “bow”(弓)とも似た “bau” の音に続けて “nd” をつけるイメージです。

  • アメリカ英語・イギリス英語ともに基本的に同じ発音です。

  • 強勢は1音節しかないため単語全体にかかります。

よくある発音の間違い


  • /bʌn(d)/(バンド?)のように “ʌ” で発音してしまうケース

  • /buːn(d)/(ブーン?)のように /uː/ で伸ばしてしまうケース

  • 実際は /aʊ/ の二重母音で発音します。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • “bound” が動詞の “bind” の過去形・過去分詞 “bound” と同形なので、品詞の違いに注意してください。文脈をよく見て判断することが大切です。

  • スペルミス: “bound” は -ou- の順番が大切。 “boud” や “bond” などと間違えないよう注意。

  • 同音異義語: “bound” (名詞/形容詞/動詞) と “bound” (過去分詞形) で意味が変わるため、前後関係をしっかり把握しましょう。

  • 英語試験(N(B)など)において、「out of bounds」や「know no bounds」などの慣用表現が熟語問題で出ることがあります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “boundary” や “border” とセットで覚える: “bound” は「境界」を表す短い形 → “boundary” の縮小形くらいのイメージだとつながりを把握しやすい。

  • スポーツでの “out of bounds” → “プレーのできないエリア” という感覚を思い浮かべると、物理的に「境界を越えた」イメージに直結します。

  • “by leaps and bounds” という慣用表現から、「跳躍(leap)」と「境界(bound)」が結びつき、イメージとして残りやすいです。


以上が名詞としての “bound” の詳細です。同じつづりで動詞や形容詞にもなるため、文脈に合わせて使い方をしっかり区別しましょう。スポーツのルールや抽象的な「限界」、「跳躍」など多岐にわたる意味がありますが、いずれも「ある一点を越える・境界を示す」イメージでつながっていると言えます。ぜひ例文やコロケーションを参考に、使い方を自分の中で整理してみてください。

意味のイメージ
bound
意味(1)

《複数形で》(…の)境界,境界線(boundary)《+of+

意味(2)

《複数形で》(…の)限度,限界,範囲(limits)《+of+

意味(3)

《複数形で》領域,管内,区域[内]

意味(4)

《通例受動態で》〈国など〉‘と'境を設する

意味(5)

〈行動・欲望など〉'を'制限する,押える

意味(6)

境を設する

ビジネス英単語(BSL) / 英訳 / 記述問題

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