元となった辞書の項目
band
【名/C】《人の》一隊, 一団《of ...》 / 楽隊,バンド / 【動/他】…を一隊(一団)にする / 【動/自】団結する《together》 / 《…と》一団になる《with ...》
解説
1. 基本情報と概要
英単語: band
品詞: 主に名詞として使われるが、動詞として使われることもある。
名詞 (Noun)
- 英語の意味: A group of people who play music together, or a strip/ring of material used to tie or hold things together.
- 日本語の意味: 「音楽バンド」や「輪」「帯」「ひも」など、人・物をまとめるものを指します。
「band」という単語は、「音楽を演奏するグループ」を指すときや、「輪状のもの」を表すときに使われます。
例えば「ヘアバンド」(hair band)「ゴムバンド」(rubber band)「腕輪」(armband)などが挙げられます。
動詞 (Verb)
- 英語の意味: To come together or unite, often for a common purpose.
- 日本語の意味: 「一緒になる」「結束する」「団結する」という意味の動詞です。
活用形
- 動詞の原形: band
- 三人称単数現在形: bands
- 現在分詞/動名詞: banding
- 過去形/過去分詞形: banded
他の品詞例
- 形容詞形: banded (例: a banded pattern = 縞模様になった)
CEFRレベルの目安: A2 (初級〜中級)
- 「band」は一般的によく使われる単語で、音楽や日常生活の多くのシーンで比較的早い段階から目にする機会があります。
2. 語構成と詳細な意味
接頭語・接尾語・語幹
- 「band」は明確な接頭語・接尾語を持たない短い語ですが、由来としてはゲルマン系の「bind」の系譜に近いとされています。
関連のある単語や派生語
- bandage (n.): 包帯
- bandwidth (n.): 帯域幅、通信回線の容量
- rubber band (n.): 輪ゴム
- banded (adj.): 縞模様の、帯のある
よく使われるコロケーション(共起表現)と関連フレーズ(10個)
- a rock band(ロックバンド)
- a jazz band(ジャズバンド)
- a wedding band(結婚指輪)
- an elastic band(ゴムバンド)
- a band of thieves(盗賊の一団)
- to form a band(バンドを結成する)
- to band together(団結する)
- bandwidth limit(帯域幅の制限)
- armband(腕章、腕輪)
- band rehearsal(バンドのリハーサル)
3. 語源とニュアンス
語源
- 「band」は中英語や古ノルド語の「bönd」「band」がルーツで、「ひも」や「結びつけるもの」を意味していました。
- その後、「人々を一つにまとめるグループ」に転じて使われるようになりました。
ニュアンス・使用上の注意
- 「band」はカジュアルな会話からフォーマルな文書まで比較的幅広く使われます。
- 音楽バンドを表す場合は日常会話でよく使われ、文書でも普通に使えます。
- 「一団・集まり」を意味する際は、少し文語寄りの場合もあります(例: a band of robbers = 盗賊の集団)。
4. 文法的な特徴と構文
名詞用法
- 加算名詞として扱われます。
- 例: I have joined a new band. (私は新しいバンドに加入しました)
- 例: I have joined a new band. (私は新しいバンドに加入しました)
- 「band of 〜」という形で「〜の集団」として使われることもしばしばです。
- 例: a band of volunteers (ボランティアの団体)
- 加算名詞として扱われます。
動詞用法
- 「band together」の形で「団結する、集まる」という意味になります。
- 例: Citizens banded together to protect the park. (市民たちは公園を守るために団結した)
- 「band together」の形で「団結する、集まる」という意味になります。
よくある構文
- band + together + with 人/組織
- 「〜と一緒になって団結する」というフレーズ。
- 「〜と一緒になって団結する」というフレーズ。
- a band of + 集団/物質
- 「〜の一団/帯」という表現。
5. 実例と例文
日常会話 (カジュアル)
- “I’m going to see my favorite band tonight!”
(今夜、大好きなバンドを見に行くの!) - “Do you have a hair band? I need to tie my hair back.”
(ヘアバンド持ってる?髪を結びたいの。) - “Let’s band together and clean up the neighborhood.”
(皆で協力して地域をきれいにしよう。)
ビジネスシーン (ややフォーマル)
- “Our project team is like a band of professionals working in harmony.”
(私たちのプロジェクトチームは、息を合わせて仕事をするプロ集団のようです。) - “We need to band together to meet the end-of-quarter sales targets.”
(四半期末の売上目標を達成するためにみんなで協力する必要があります。) - “Could we get a rubber band to secure these documents?”
(これらの書類を留めるために輪ゴムをもらえますか?)
学術的な文脈 (フォーマル)
- “Recent studies show that birds of a feather often band together for migration.”
(最近の研究によると、同じ種の鳥はよく群れを成して渡りをするそうです。) - “The experiment requires precise measurement within a narrow frequency band.”
(この実験では、狭い周波数帯での正確な測定が必要です。) - “Historians note that the rebel band proved influential in shaping the region’s future.”
(歴史学者によると、その反乱組織は地域の将来に影響を及ぼしたそうです。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- group (グループ)
- 一般的に「集団」を表す。音楽以外にも幅広く使える。
- 一般的に「集団」を表す。音楽以外にも幅広く使える。
- ensemble (アンサンブル)
- 特に音楽で、よりフォーマル。「合奏」や「合唱」をイメージさせる。
- 特に音楽で、よりフォーマル。「合奏」や「合唱」をイメージさせる。
- troop (一団、隊)
- 軍隊やスカウトなど、ある目的で集まっている集団を表すことが多い。
- 軍隊やスカウトなど、ある目的で集まっている集団を表すことが多い。
反意語 (Antonyms)
- 特定の対義語はありませんが、あえて挙げるならば「individual (個人)」のように集団の逆の概念を表す語は対照的。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /bænd/
- アメリカ英語: [bænd] (「バンド」より「バァンド」に近い発音)
- イギリス英語: [bænd] (アメリカ英語とほぼ同じだが、若干口の開きが異なる場合がある)
- アクセント: 「band」の1音節目にアクセントがあります(1音節しかない単語なので全体に強勢)。
よくある発音の間違い
- 「bend(曲げる)」と混同して “bend” のように /bɛnd/ と発音してしまうケースに注意。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: 「band」を「bande」や「bant」と書き間違えないように注意。
- 同音異義語との混同:
- 「band」と「banned(禁止された)」は発音が同じ [bænd] ですが、スペルと意味が違うので注意。
- 「band」と「banned(禁止された)」は発音が同じ [bænd] ですが、スペルと意味が違うので注意。
- TOEIC・英検などの試験対策:
- 「bandwidth」「band together」のような派生表現や熟語がビジネスやテクノロジーの文脈で出題されることがある。
- 「bandwidth」「band together」のような派生表現や熟語がビジネスやテクノロジーの文脈で出題されることがある。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「band」は「結ぶ」「まとめる」イメージ。語源的にも「bind(結ぶ)」に近いと考えると覚えやすい。
- 「band」と「banned」の発音が同じなので、一緒に覚えてしまうのも手。(文脈で判断する。)
- 音楽をやっている人は「バンドを組む」という体験をイメージすると記憶に定着しやすい。
以上が「band」の詳しい解説です。音楽バンドだけでなく、さまざまなものをまとめる役割を担う「輪」を表す単語でもあるという点が、英語学習者にとってのポイントです。会話や文章で多岐にわたって使われるので、ぜひ覚えてみてください。
意味のイメージ
意味(1)
(人の)一隊,一団,一群《+of+名》
意味(2)
楽隊,バンド
意味(3)
…'を'一隊(一団)にする
意味(4)
団結する《+together》,(…と)一団になる《+with+名》