最終更新日:2025/12/06

row

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元となった辞書の項目

row

名詞

〈C〉《人や物の》(特にまっすぐな)列, 並び《of ...》 / (劇場・教室などの)座席の列 / (両側に建物の並んだ) 通り, 《しばしば町名として》…通り

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子どもたちは列に座っていた。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: row

品詞: 名詞 (countable noun)

意味(英語):

1) A line of things or people arranged next to each other.

2) A serious or noisy argument or disagreement (主にイギリス英語で使われる用法)。

意味(日本語):

1) ものや人が横に並んだ「列」、または「並び」。

「椅子が横にずらっと並んでいる」「家が一列に建っている」のように、「横に連続している」というニュアンスです。

2) (主にイギリス英語)「口論」や「大げんか」、「騒ぎ」を表す言葉。

「家族でどちらが洗い物をするかで口論になった」など、感情的な場面で使う言い方です。

活用形:


  • 単数形: row

  • 複数形: rows

他の品詞形:


  • 動詞: to row(オールを使ってボートをこぐ)

  • 名詞: rower(ボートをこぐ人、ボート競技の選手)

  • 形容詞・副詞形はありません(「row」という語幹に直接的な形容詞化・副詞化はありません)。

CEFRレベル目安:


  • 「列」の意味 (line of things): A2(初級)からB1(中級)。日常生活でもよく登場する単語です。

  • 「口論」の意味: B1(中級)からB2(中上級)程度。主にイギリス英語由来で、感情的な文脈で使われます。


2. 語構成と詳細な意味

語構成:


  • 「row」はごく短い単語で、明確な接頭語・接尾語は含まれません。

  • 一部の意味は古い英語(Old English)の“rǣw”に由来しており、「列」を意味しました。

派生語・類縁語:


  • rower(ボートをこぐ人)

  • rowing(ボート競技、またはこぐ動作)

よく使われるコロケーション10選(日本語訳つき):


  1. a row of chairs(椅子の列)

  2. in a row(連続して、一列に)

  3. row upon row(何列も、幾重にも)

  4. have a row(口論をする)

  5. a blazing row(激しい口論)

  6. row of houses(家並み)

  7. sit in the same row(同じ列に座る)

  8. a long row(長い列)

  9. a family row(家族間の口論)

  10. to cause a row(騒ぎ・口論を引き起こす)


3. 語源とニュアンス

語源:


  • 「列」の意味は、古英語の“rǣw”にさかのぼり、”a line of things”の意で使われてきました。

  • 「口論」の意味は、18世紀頃から「大きな騒ぎ・喧嘩・口論」を示す口語として主にイングランドで使われだしたとされています。

ニュアンス・使用時の注意点:


  • 「列」の意味:比較的カジュアルからフォーマルまで幅広い場面で使えます。

  • 「口論」の意味:主にイギリス英語の口語で感情的な響きが強い言葉です。アメリカ英語では「argument」や「fight」、口語で「blow-up」などがよく使われ、「row」はあまり一般的ではありません。


4. 文法的な特徴と構文


  • 名詞 (countable)


    • 「列」「口論」のどちらの意味でも可算名詞です。a row, two rows, a big row などと数えられます。


  • 構文例:

    1) “There is a row of books on my shelf.”(列の意味)

    2) “We had a row last night.”(口論の意味)

イディオム的表現:


  • “to have a row with someone” → 「〜と激しい口論をする」

  • “rows and rows of …” → 「何列にもわたって〜がある」

フォーマル/カジュアル:


  • 「列」の意味:会話からビジネス文書、学術まで幅広く使われます。

  • 「口論」の意味:イギリス英語でカジュアルかつ口語的。フォーマルな文書では “dispute” “argument” などを使うことが多いでしょう。


5. 実例と例文

日常会話での例文(3つ)


  1. “Could you please move over? I want to sit in the same row as my friends.”

    (ちょっと席を詰めてもらえますか?友だちと同じ列に座りたいんです。)


  2. “We had a bit of a row yesterday about who should do the washing up.”

    (昨日、誰が洗い物をするかでちょっと口論になったよ。)


  3. “Look at that row of hedges—it’s perfectly trimmed!”

    (あの生け垣の列、きれいに刈りそろえられているね!)


ビジネスでの例文(3つ)


  1. “Please arrange these chairs in four rows for the presentation.”

    (プレゼン用にこの椅子を4列に並べてください。)


  2. “There was a row among the board members about the budget cuts.”

    (理事会メンバーの間で予算削減について口論がありました。)


  3. “Kindly ensure that our product display is organized in neat rows.”

    (商品を整然とした列に並べるようにしてください。)


学術的な文脈での例文(3つ)


  1. “The data is recorded in a single row, making it easier to analyze.”

    (データはひとつの行にまとめて記録されており、分析しやすくなっています。)


  2. “Row and column alignment is crucial when entering data into spreadsheets.”

    (スプレッドシートにデータを入力する際は、行と列の配置がとても重要です。)


  3. “Researchers had a row over the interpretation of these historical documents.”

    (研究者たちはこれらの歴史文書の解釈をめぐって口論になった。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語(「列」の意味)


  1. line(ライン)


    • 一列に続く様子を表す一般的な単語。アメリカ英語では「queue」の代わりに「line」と言うことも多い。


  2. queue(キュー)


    • 人や車が順番待ちで並ぶ列。特にイギリス英語でよく用いられる。


  3. array(アレイ)


    • 規則的に並んだ物の集まり。コンピュータ用語などでも使われる。


類義語(「口論」の意味)


  1. argument(議論・口論)


    • 一般的な「議論・言い合い」。幅広く使われる。


  2. dispute(紛争・論争)


    • ややフォーマルで、ビジネスや法的な文脈でもよく使われる。


  3. quarrel(口げんか)


    • 家族や友人など感情的な対立を強調する。


反意語(「口論」に対する)


  1. agreement(合意)

  2. harmony(調和)

  3. accord(一致、協調)


7. 発音とアクセントの特徴


  1. 「列」の意味 (主流な発音)


    • イギリス英語 (BrE): /rəʊ/

    • アメリカ英語 (AmE): /roʊ/

    • アクセントは単音節語のため、全体を強めに発音します。


  2. 「口論」の意味 (主に英)


    • イギリス英語 (BrE): /raʊ/

    • アメリカ英語 (AmE) でも表記は同じ“row”ですが、あまり一般的ではなく、“argument”を使うことが多いです。

    • /raʊ/ は“cow”や“now”に近い音です。


よくある間違い:


  • “row”を「ロウ」と「ラウ」でどちらで読むかは文脈によります。同じスペルでも別の意味・発音になるので注意が必要です。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス:


    • “row”は短い単語なので混同は少ないですが、同音の“roe”(魚の卵)との混同に注意。


  2. 同音異義語との混同:


    • “row” (/roʊ/ or /rəʊ/) と “row” (/raʊ/) は同じスペルでも意味・発音が全く違います。


  3. 試験対策:


    • TOEICや英検のリスニングは特に注意。文脈から「列」の話か「口論」の話かを判断してください。

    • 文章で見たときも、前後の文脈からどちらの意味かをしっかり確認しましょう。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「船をこぐ」の動詞“to row”を思い出して「オールの漕ぎ方は一列(row)に並んでいる?」と関連づけるのも一案です。

  • 「ロウ(/roʊ/)」=「並んだ列」と、「ラウ(/raʊ/)」=「けんか・口論」と覚えることで混同を防ぎましょう。

  • 視覚的に「ものが横に十個並んでいる絵」をイメージすると、「列(row)」を思い出しやすくなります。

以上で名詞「row」の詳細解説となります。文脈や発音に気をつけながら、ぜひ使いこなしてみてください。

意味のイメージ
row
意味(1)

(人や物の)(特にまっすぐな),並び《+of+

意味(2)

(劇場・教室などの)座席の列

意味(3)

(両側に建物の並んだ)通り;《しばしば町名として》…通り

基礎英単語(NGSL) / 和訳 / 4択問題

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