last

以下では、動詞としての “last” を中心に、できるだけ詳細に解説します。

1. 基本情報と概要

意味

• 英語: “last” (動詞) – to continue for a particular amount of time, to endure, or to remain functional/survive.
  


• 日本語: 「（ある期間）続く」「長持ちする」「耐える」「持ちこたえる」

「last」は「続く」という意味で、ある出来事や状態がどのくらいの期間保たれているかを表します。たとえば、電池がどのくらい持つか、イベントがどれほど続くかなど、期間や持続性に焦点を当てるときに使います。日常会話からビジネスまで幅広く用いられる、比較的身近な単語です。

品詞

• 主な品詞: 動詞

  
  
  • 動詞の活用形: last – lasted – lasted – lasting
  
  



• 他の品詞例

  
  
  1. 形容詞: last (“the last man” = 「最後の人」)
     
  
  
  2. 副詞: last (“He came last.” = 「彼が最後に来た」)
     
  
  
  3. 名詞: last (“at last” = 「ついに」 の慣用表現として使われる場合もある)
  
  

CEFRレベルの目安

• B1（中級）
  
  日常会話でもよく使う動詞であり、中級レベルの学習者は理解しておきたい単語です。多くの文脈で使われるため、早めに習得しておくと役立ちます。

2. 語構成と詳細な意味

語構成

• 接頭語: なし
  


• 語幹: “last”
  


• 接尾語: なし

動詞としては「～が続く」として、その語幹のままシンプルに機能します。他の派生形として、形容詞 “lasting” (「長続きする」) や副詞 “lastly” (「最後に」) などがあります。

よく使われるコロケーションや関連フレーズ（10個）

1. “last long” – （長く続く）
   


2. “last for hours” – （数時間続く）
   


3. “last until/till …” – （…まで続く）
   


4. “(battery) lasts” – （電池が持つ）
   


5. “make it last” – （長くもたせる）
   


6. “how long does it last?” – （どのくらい続きますか？）
   


7. “last a lifetime” – （生涯続く）
   


8. “can’t last forever” – （永遠には続かない）
   


9. “won’t last” – （長持ちしない）
   


10. “the relationship lasted …” – （関係が…の間続いた）

3. 語源とニュアンス

語源

• 古英語 “lǣstan”（行う、果たす）に由来し、そこから「持ちこたえる」「継続する」という意味合いが派生してきました。

ニュアンスや使用時の注意

• 完全にカジュアルな会話から、ビジネスや学術文でも違和感なく使用できます。
  


• 「どのくらい長持ちするか」「どれほど続くか」というニュアンスを伝えたいときに便利です。
  


• フォーマル・インフォーマルの差は特になく、一般的に広く使われます。

4. 文法的な特徴と構文

動詞としてのポイント

• 他動詞・自動詞: “last” は通常“自動詞”として使われます。（例: “The meeting lasted two hours.” = 「会議は2時間続いた」）
  


• 時間や期間を目的語的に並べることが多いです。

一般的な構文

• “[主語] + last + [期間]”
  
  
  
  • 例: “The flight lasted five hours.”
    
  
  


• “How long does [主語] last?”
  
  
  
  • 例: “How long does this performance last?”
  
  

イディオム・表現

• “last but not least” – （最後になるが決して軽んじられない、重要な）
  


• “make something last” – （何かを長持ちさせる）
  

5. 実例と例文

日常会話（3例）

1. “How long will the party last?”
   
   
   
   • 「パーティーはどれくらい続くの？」
   
   


2. “I hope our good luck will last.”
   
   
   
   • 「この幸運が続いてくれるといいな。」
   
   


3. “My phone battery won’t last through the day.”
   
   
   
   • 「スマホのバッテリーが一日もちそうにないよ。」
   
   

ビジネス（3例）

1. “The meeting lasted longer than expected.”
   
   
   
   • 「会議は予想より長引きました。」
   
   


2. “We aim to develop products that last and provide sustained value.”
   
   
   
   • 「私たちは長く使えて持続的に価値を提供できる製品を開発することを目指しています。」
   
   


3. “Their partnership lasted for over a decade.”
   
   
   
   • 「彼らの提携は10年以上続きました。」
   
   

学術的・専門的（3例）

1. “This research project will last for a minimum of three years.”
   
   
   
   • 「この研究プロジェクトは最低3年間は続く予定です。」
   
   


2. “We need to ensure the new material can last under extreme conditions.”
   
   
   
   • 「新素材が極端な条件下でももつことを確認する必要があります。」
   
   


3. “Historical records suggest the drought lasted an entire season.”
   
   
   
   • 「史料によると、その干ばつは一季節まるまる続いたようだ。」
   
   

6. 類義語・反意語と比較

類義語

1. “continue”（続ける/続く）
   
   
   
   • 自動詞・他動詞両方で使える。「last」は期間がどのくらい保つかに焦点があるのに対し、“continue” はプロセスそのものが止まらずに進行するイメージ。
     
   
   


2. “endure”（耐える・持ちこたえる）
   
   
   
   • 「厳しい状況に耐え続ける」という含みが強い。
   
   


3. “persist”（存続する・やり続ける）
   
   
   
   • しつこさや根気強さを伴いながら続くイメージ。
   
   

反意語

1. “stop”（止まる、終わる）
   


2. “cease”（中止する、やめる）
   
   
   
   • “last” は「続く」のに対して、これらは「終わる」を意味します。
   
   

7. 発音とアクセントの特徴

• IPA: /læst/ (米音), /lɑːst/ (英音)
  
  
  
  • アメリカ英語: [ラスト]（「ア」に近い母音）
    
  
  
  • イギリス英語: [ラースト]（長い「アー」に近い母音）
  
  


• 強勢（アクセント）: 単音節の語なので、頭にアクセントがあります。
  


• よくある間違い: /eɪ/ のように読んで “layst” のように発音してしまうミスや、イギリス英語を意識しすぎて米音でも極端に伸ばしすぎるケース。

8. 学習上の注意点・よくある間違い

• スペルミス: “lst” などと母音を落としてしまうミスに注意。
  


• 同音異義語との混同: “last” は「最後の」という形容詞と同じスペル・発音ですが、文脈で見極めましょう。
  


• 試験対策: TOEICや英検のリスニング・長文問題で「どれぐらい続くか」を聞かれる際に登場することがよくあります。期間や日程を表す文で頻出です。

9. 記憶に残るヒントやイメージ

• “last” は “length” と同じ「長さ」を示す “l” から始まっていることから、「時間がどれくらいの長さ（長持ち）をするか」とイメージすると覚えやすいです。
  


• 「続く」「長持ちする」という意味を頭に置いておくと自然に使えます。
  


• 「最後の」と同じスペルなので、「最後」のイメージから「そこまで持ちこたえる」という連想で覚えると混乱が少なくなります。

以上が、動詞 “last” の詳細解説です。日常からビジネス、学術までさまざまな場面で使われる便利な動詞なので、活用パターンやニュアンスをしっかり押さえておきましょう。