最終更新日:2025/09/09
【動/他】〈子供〉を養育する / 〈動植物〉を育てる / 〈頭など〉をまっすぐにする,立てる / 《文》〈建物など〉を建てる / 【動/自】〈馬などが〉後ろ足で立つ
編集履歴(0)
元となった辞書の項目
rear
解説
動詞「rear」の解説
1. 基本情報と概要
単語: rear
品詞: 動詞 (ほかに名詞や形容詞としても使われることがあります)
意味(英語): to raise, to bring up (children or animals), to elevate something
意味(日本語): 育てる、(子どもや動物を)育成する、持ち上げる
「rear」は「子どもや動物を育てる」といった文脈でよく使われます。ややフォーマルな響きがあり、「raise」とほぼ同じ意味で用いられますが、少し文語的なニュアンスを持ちます。
活用形:
- 原形: rear
- 過去形: reared
- 過去分詞形: reared
- 現在分詞・動名詞: rearing
- 原形: rear
他の品詞での例:
- 名詞: 「the rear」…「後部」という意味があります。たとえば「the rear of the car」(車の後部)。
- 形容詞: 「rear door」…「後部のドア」のように使われます。
- 名詞: 「the rear」…「後部」という意味があります。たとえば「the rear of the car」(車の後部)。
CEFRレベルの目安: B2 (中上級)
- B2 (中上級): 自分の意見をより自由に表現し、少し専門的な内容にも対応し始めるレベル。文語的・フォーマルな単語にも触れる段階。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 「rear」は接頭語や接尾語を特に含まない、単独の語形です。
- 名詞や形容詞の「rear」(後部、後ろの)と同じスペルですが、動詞としては「育てる・飼育する」という意味を持ちます。
関連語や派生語
- raise: 意味が類似(「育てる、上げる」)
- rear-end: 動詞または名詞で「追突する/追突事故」などの意味(自動車事故関連)に派生
- rearing: 名詞的にも使われ、「子育て(飼育)」というニュアンス
コロケーション・関連フレーズ(10個)
- rear children – 子どもを育てる
- rear animals – 動物を育てる
- rear cattle – 家畜(ウシ)を育てる
- rear in captivity – 飼育下で育てる
- rear young – 幼い子ども(動物でも)の世話をする
- a well-reared child – きちんとしつけられた子ども
- rear a garden – (やや比喩的に)庭を手入れして育てる
- rear up (horse) – 馬が後ろ足で立ち上がる(自動詞的用法)
- rear its head – (比喩的に「問題などが」)持ち上がる、頭をもたげる
- rear the next generation – 次世代を育てる
3. 語源とニュアンス
- 語源: 古英語の「ræran」(「上げる」という意味)に遡り、そこから「育てる」「飼育する」のニュアンスが派生しました。
- 歴史的用法: 古くは「立ち上げる、建てる」という物理的な意味が強かったですが、人や動物を「育て上げる」という意味へと広がりました。
- ニュアンスや注意点:
- 「raise」と非常に近い意味を持ちますが、「rear」は文語的・ややフォーマルな響きがあります。
- 英国英語でより好んで使われる印象ですが、日常会話で使うと少し「固め」に聞こえる場合があります。
- 「raise」と非常に近い意味を持ちますが、「rear」は文語的・ややフォーマルな響きがあります。
4. 文法的な特徴と構文
- 他動詞/自動詞:
- 他動詞として: “She reared three children.”(彼女は3人の子どもを育てた)
- 自動詞的用法: “The horse reared up.”(馬が後ろ足で立ち上がった)のように「rear up」で使われます。
- 他動詞として: “She reared three children.”(彼女は3人の子どもを育てた)
- 名詞の「rear」: 「後部」という意味の可算名詞(または集合的に用いることもあります)。
- 形容詞の「rear」: 「後部の」器官・場所などを示すときに使われる(車の“rear door”など)。
一般的な構文例
- rear + 目的語 (animals/children) … 「(動物や子どもを)育てる」
- rear up … 「(馬などが)後ろ足で立ち上がる」
5. 実例と例文
日常会話での例文
- “My parents did their best to rear me to be independent.”
(両親は私を自立するように育てるために最善を尽くした。) - “We decided to rear chickens in our backyard for fresh eggs.”
(新鮮な卵を手に入れるため、裏庭でニワトリを飼育することにした。) - “It can be challenging to rear children in a small apartment.”
(狭いアパートで子どもを育てるのは大変なことです。)
ビジネスシーンでの例文
- “The company has plans to rear highly skilled workers through its new training program.”
(当社は新しい研修プログラムを通じて、高度なスキルを持った人材を育成する計画を持っています。) - “They aim to rear the next generation of innovative leaders.”
(彼らは次世代の革新的なリーダーを育てることを目指しています。) - “Effective management programs help rear talented employees internally.”
(効果的な管理プログラムは社内で優秀な従業員を育成するのに役立ちます。)
学術的・専門的な文脈での例文
- “This study examines how farmers rear cattle in diverse climatic conditions.”
(この研究は、農家がさまざまな気候条件でどのようにウシを飼育しているかを調査します。) - “Researchers are developing new techniques to rear endangered species more efficiently.”
(研究者たちは、絶滅危惧種をより効率的に飼育するための新技術を開発しています。) - “The methodology details how to rear laboratory rats in a controlled environment.”
(その方法論は、実験室の制御された環境でネズミを飼育する手順を詳しく述べています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- raise(育てる)
- 「raise」はより一般的な言い方で、フォーマル・カジュアルどちらにも使える。
- 「raise」はより一般的な言い方で、フォーマル・カジュアルどちらにも使える。
- bring up(育てる)
- 口語表現でよく使われ、「子どもを育てる」「(話題など)を持ち出す」など多義。
- 口語表現でよく使われ、「子どもを育てる」「(話題など)を持ち出す」など多義。
- nurture(育む、育成する)
- 「養育する・促進する」ニュアンスが強く、より丁寧な響き。
- 「養育する・促進する」ニュアンスが強く、より丁寧な響き。
- raise(育てる)
反意語
- 明確な反意語はありませんが、「neglect」(怠る、放置する)が「育てる」行為に対して逆のニュアンスを持ちます。
- 明確な反意語はありませんが、「neglect」(怠る、放置する)が「育てる」行為に対して逆のニュアンスを持ちます。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /rɪər/ (イギリス英語), /rɪr/ (アメリカ英語)
- アクセントの位置: 単音節語なので特に強勢部分の移動はありません。
- イギリス英語とアメリカ英語:
- イギリス英語: “rear” の母音がやや二重母音化して /rɪər/ のように聞こえやすい。
- アメリカ英語: /rɪr/ とほぼ一音のように発音されることが多い。
- イギリス英語: “rear” の母音がやや二重母音化して /rɪər/ のように聞こえやすい。
- よくある間違い: “rear” /rɪər/ を /riːr/ と長母音化してしまうなどの発音違い。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: 「rea r」や「rare」と混同しないよう注意。
- 同音異義語との混同: 同じ発音ではありませんが、「reel」や「real」と混同しがちな学習者もいるため注意。
- 使い分け: 会話では「raise」「bring up」の方が頻度が高い。文語的・フォーマルな文脈や学術的な文章なら「rear」が適切。
- 試験対策: TOEICや英検などでは、「育てる」の同意表現やフォーマルな語彙問題で出題可能。また、文脈での適切な語い選択が問われることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「rear」の元々の意味は「持ち上げる」。そこから「子どもや動物を“持ち上げるように”育てる」とイメージすると覚えやすいでしょう。
- スペリングは「r-e-a-r」と、前後が「r」で挟まれているイメージを持ち、「後ろ(rear)から前に“持ち上げる”感じ」というストーリーでつなげて覚えるのも一案です。
これで「rear」の解説は以上です。文語的でややフォーマルな響きがあるため、会話では「raise」や「bring up」を使うことが多い一方、文書や専門分野では「rear」を使うとニュアンスがしっかり伝わります。育てる場面や馬が立ち上がる場面など、いろいろな用法があるので注意して使い分けてみてください。
意味のイメージ
意味(1)
〈子供〉‘を'養育する;〈動植物〉‘を'育てる
意味(2)
〈頭など〉‘を'まっすぐにする,立てる
意味(3)
〈馬などが〉後ろ足で立つ
意味(4)
《文》〈建物など〉‘を'建てる,つくる