最終更新日:2025/10/20

〈他〉(材料で)〈着物など〉に裏を付ける, に裏打ちする《with ...》 / 《…で》…を満たす, 《…を》…に詰め込む《with ...》

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元となった辞書の項目

line

動詞

〈他〉(材料で)〈着物など〉に裏を付ける, に裏打ちする《with ...》 / 《…で》…を満たす, 《…を》…に詰め込む《with ...》

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解説

1. 基本情報と概要

単語: line

品詞: 動詞 (名詞「line」もありますが、ここでは動詞としての用法に着目します)

活用形:


  • 現在形: line / lines

  • 過去形: lined

  • 過去分詞: lined

  • 現在分詞・動名詞: lining

意味 (英語 / 日本語)


  • 英語: “to cover or form a border or boundary along something; to place or arrange in a line; to fill or cover the inside of something”

  • 日本語: 「何かの境界を形作る・覆う」、「一列に並べる・配列する」、「何かの内側を覆う」などの意味があります。


    • 例: 「トレイに紙を敷く (to line a tray with paper)」、「道路の両脇を人が埋める (people line both sides of the street)」などのイメージです。日常でもビジネスでもよく使われる動詞です。


CEFRレベルの目安


  • B1(中級): 基本的な会話や文章で、状況に応じて使いこなせるようになるレベルです。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 語幹: line

  • 明確な接頭語や接尾語は存在しませんが、名詞形「line(線・列)」から派生して「境界を作る」「列を作る」という動詞として機能していると考えられます。

詳細な意味


  1. 境界を形作る・覆う (cover or border)


    • 例: “to line the baking tray with parchment paper” = 「オーブン用のトレイにオーブンシートを敷く」


  2. 列を作る・並べる (arrange in a line)


    • 例: “to line up chairs” = 「椅子を一列に並べる」


  3. 内部を覆う (fill or cover the inside)


    • 例: “to line a jacket with silk” = 「ジャケットの裏地をシルクにする」


よく使われるコロケーション・関連フレーズ (10個)


  1. line up(列に並ぶ / 並べる)

  2. line with(~で内側を覆う / ~を敷く)

  3. line the streets(通りを埋める)

  4. line a drawer(引き出しの内側を敷く)

  5. line one’s pockets(不正にお金を稼ぐ / 私腹を肥やす)

  6. line the shelves(棚を敷く / 棚の中に敷物をする)

  7. line the route(道に沿って並ぶ)

  8. line the edges(端を覆う・縁取りをする)

  9. line a baking pan(焼き型にシートを敷く)

  10. line in(オーディオ機器の入力端子を指すこともあるが、会話ではあまり一般的ではない用法)


3. 語源とニュアンス


  • 語源: ラテン語の linum (亜麻) が古フランス語を経て英語に入り、名詞 “line(線)” の意味が派生しました。そこから、物を一直線に並べる・線に沿わせるというニュアンスで動詞化しました。

  • ニュアンス:


    • 何かの境界を「線」のように覆う、区切るイメージが基本にあります。

    • 「一列に並べる」や「外側・内側を覆う」など、均一化する、境界をはっきりさせるニュアンスです。


  • 使用時の注意点:


    • 日常会話からビジネス、カジュアルからフォーマルまで幅広く使えますが、「私腹を肥やす (line one’s pockets)」など少し俗っぽい表現もあります。



4. 文法的な特徴と構文


  • 他動詞/自動詞:


    • 多くの場合は他動詞として「~を敷く/~を覆う/~を並べる」のように目的語をとります。

    • “line up” などは自動詞的にも「並ぶ」の意味で使われますが、他動詞的にも「~を並べる」として使われます。


  • 一般的な構文例:


    1. S + line + O + (with 何か)


      • 例: She lined the sandwich with lettuce. (サンドイッチにレタスを敷いた)


    2. S + line up (in / along 場所)


      • 例: We lined up in front of the store. (私たちはお店の前に並んだ)


    3. S + line + 場所 (通りなど)


      • 例: People lined the street for the parade. (人々がパレードを見るため通り沿いに並んだ)




5. 実例と例文

日常会話での例文 (3つ)


  1. “Could you help me line the baking pan with foil?”


    • 「この焼き型にアルミホイルを敷くのを手伝ってくれる?」


  2. “We should line up early for the concert, or we won’t get good seats.”


    • 「コンサートのために早めに並ばないと、良い席が取れないよ。」


  3. “I usually line my drawer with scented paper.”


    • 「私は普段、引き出しに香り付きの紙を敷いています。」


ビジネスシーンでの例文 (3つ)


  1. “Please line up all the documents in sequential order before the meeting.”


    • 「会議の前に、すべての書類を順番に並べておいてください。」


  2. “We need to line the presentation folders with the company’s branded paper.”


    • 「プレゼン用のフォルダーに、会社のブランド紙を敷き込む必要があります。」


  3. “Our customers lined the lobby, waiting for the product release.”


    • 「お客様たちは製品の発売を待つためロビーに列を作っていました。」


学術的な文脈での例文 (3つ)


  1. “The scientist lined the Petri dish with agar to observe bacterial growth.”


    • 「科学者はバクテリアの成長を観察するために、そのシャーレに寒天を敷きました。」


  2. “Participants were asked to line up according to their assigned numbers for the experiment.”


    • 「実験では、参加者たちが割り当てられた番号順に並ぶよう指示されました。」


  3. “In this procedure, the technician carefully lines the container with sterile material.”


    • 「この手順では、技術者が容器を無菌の材料で丁寧に覆います。」



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (synonyms)


  1. arrange(並べる)


    • 「配置する」の意味でより広い文脈にも使えます。


  2. align(整列させる)


    • まっすぐに揃えるニュアンスが強い。


  3. cover(覆う)


    • 「覆い被せる」の全般的な意味。


  4. border(縁をとる)


    • 「境界を作る」ニュアンスが強い。


反意語 (antonyms)


  1. scatter(ばらばらに置く / 散乱させる)


    • 「並べる」に対する反意。


  2. uncover(覆いを取る)


    • 「覆う」の反意。


ニュアンスの違い:


  • “line” は「線に沿って並べる/内側を覆う」というイメージがあるが、 “arrange” は単に並べる行為全般を指すなど、程度や目的によって使い分けます。


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /laɪn/

  • アクセント: 単音節のため、特になし (語全体を強めに発音)

  • アメリカ英語 / イギリス英語: いずれも /laɪn/ と発音され、大きな違いはありません。

  • よくある発音の間違い:


    • 日本語の「ライン」と平坦に読むと、母音 /aɪ/ が短くなりがちなので注意してください。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “lien”(先取特権)などとは綴りが異なるので注意。

  • 同音異義語: “lyne” のような単語は一般的ではありませんが、誤植に気をつけましょう。

  • TOEICや英検などでは:


    • 「line up」や「be lined with」の表現で出題されることがあります。意味や用法を正しく押さえておきましょう。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • イメージ: “line” は「一本の線」を連想させ、それが物を並べたり覆ったりするイメージにつながります。

  • 勉強テクニック:


    • “line = 線” を思い出す → 「線で何かを仕切る・覆う」という発想で覚えるとイメージしやすい。

    • コロケーション (“line up,” “line with,” etc.) をセットで覚えると、実践で使いやすくなります。


意味のイメージ
line
意味(1)

(材料で)〈着物など〉‘に'裏を付ける《+with+

意味(2)

(…で)…‘を'満たす,(…を)…‘に'詰め込む《++with+

基礎英単語(NGSL) / 英訳 / 記述問題

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