最終更新日:2025/11/30

〈他〉(髪・動物など)をなでる,さする / (人)をなだめる《down》

編集履歴(0)
元となった辞書の項目

stroke

動詞

〈他〉(髪・動物など)をなでる,さする / (人)をなだめる《down》

このボタンはなに?

私は猫を優しく撫でた。

このボタンはなに?
解説

1. 基本情報と概要

英単語: stroke

品詞: 動詞 (to stroke)

意味(英語):

• To gently move one’s hand over someone or something, typically in a soothing or affectionate manner.

意味(日本語):

• 優しくなでる、さする、愛情を込めて手で触れる。

「人や動物などの表面を優しくなでるときに使われる、穏やかで柔らかいニュアンスの動詞です。」

活用形:


  • 原形: stroke

  • 三人称単数現在形: strokes

  • 過去形: stroked

  • 過去分詞形: stroked

  • 現在分詞形: stroking

他の品詞:


  • 名詞 (a stroke): 筆の一筆、脳卒中など複数の意味があります。例: “He had a stroke” (彼は脳卒中を起こした)。

  • 形容詞 (例としては存在しない): stroke には形容詞形はありません。

CEFRレベル目安: B2(中上級)

B2はある程度複雑な表現にも対応できるレベルの学習者向けです。この単語は日常会話でも書き言葉でも出てきますが、多少文脈を要するため、中上級レベルとしています。


2. 語構成と詳細な意味

英語の「stroke」は、古英語の “strācian” に由来し、「手を滑らせるようにさする」というニュアンスがあります。

接頭語や接尾語は特に伴わない単語です。

派生語・類縁形:


  • stroker (あまり一般的ではありませんが「なでる人」のような意味で使われることがあります)

  • stroke (名詞)

よく使われるコロケーション(10個)


  1. stroke a cat(猫をなでる)

  2. stroke a dog(犬をなでる)

  3. stroke one’s hair(髪をなでる)

  4. stroke someone’s back(背中をさする)

  5. stroke the fur(毛皮をなでる)

  6. stroke the keys (ピアノの鍵盤などを優しく弾く)

  7. stroke an ego(自尊心をくすぐる)

  8. stroke a child’s head(子どもの頭をなでる)

  9. stroke the fabric(布地を軽くなでる)

  10. stroke one’s chin(あごをなでる)


3. 語源とニュアンス

語源


  • 古英語 “strācian” から派生し、「手をすべらせるように触れる」ことを意味します。

  • 中期英語では “stroken” と記され、徐々に “stroke” に定着しました。

ニュアンス


  • 「stroke」は「愛情をこめてやさしくなでる」という柔らかい印象を与える動詞です。

  • 動物をなでるほか、人の感情をなだめたり、落ち着かせたりするイメージで使われる場合もあります。

  • 「stroke someone’s ego」のように「(人の)自尊心をくすぐる」といった比喩的な使い方もあります。

使用シーン


  • 主に口語でよく用いられますが、書き言葉でも描写として使われます。

  • カジュアルな場面から物語描写など幅広い文脈で使われます。


4. 文法的な特徴と構文

一般的な構文


  • “stroke + 目的語”: “She stroked the cat gently.”

  • “stroke + 目的語 + 副詞”: “He stroked her hair softly.”

イディオム・定型表現


  • “stroke someone’s ego”: (人の)自尊心をくすぐる

文法上のポイント


  • 動詞としては「他動詞(transitive verb)」で、必ず何かを「なでる」対象がきます。

  • 名詞の “a stroke” には可算名詞として用いられる用法(ゲ stroke, a light stroke of paint など)や、不可算名詞的に扱われる場合(脳卒中を表すときなど)もあります。


5. 実例と例文

以下、それぞれの場面での例文を示します。

日常会話 (3つ)


  1. “Could you stroke the dog’s fur? He loves it when someone pets him.”

    (犬の毛をなでてあげてくれる? なでられるのが大好きなんだ。)


  2. “I often stroke my cat to calm her down when she’s anxious.”

    (猫が不安そうにしているとき、落ち着かせるためによくなでてあげます。)


  3. “She gently stroked her baby’s forehead to soothe him.”

    (彼女は赤ちゃんをあやすために、おでこをやさしくなでました。)


ビジネス (3つ)


  1. “He tried to stroke his client’s ego by praising their accomplishments.”

    (彼はそのクライアントの功績をほめることで自尊心をくすぐろうとしました。)


  2. “A strategic approach is to stroke stakeholders’ concerns before negotiation.”

    (交渉前にステークホルダーの懸念点を和らげるアプローチが戦略的です。)


  3. “She gently stroked the fabric samples to feel their texture.”

    (彼女は生地のサンプルをなでて、その手触りを確かめました。)


学術的な文脈 (3つ)


  1. “In animal-assisted therapy, patients often benefit from stroking domesticated animals.”

    (動物を使ったセラピーでは、患者はしばしば飼育動物をなでることの恩恵を受けます。)


  2. “Researchers observed how participants’ stress levels decreased when they stroked a soft object.”

    (研究者たちは被験者が柔らかいものをなでているときにストレスレベルが下がる様子を観察しました。)


  3. “The act of stroking can release oxytocin, contributing to relaxation and bonding.”

    (なでる行為はオキシトシンを分泌させ、リラックスや絆形成に寄与します。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. pat(ポンポンと軽くたたく)


    • 例: “She patted the dog’s head.”(ポンポンと犬の頭をたたいた)

    • “stroke” はより長くやさしくすべらせるイメージがありますが、“pat” は軽く一時的に触れるニュアンスです。


  2. caress(愛撫する、優しくなでる)


    • “stroke” とほぼ同義ですが、“caress” はより情愛的でロマンチックな文脈で使われやすい単語です。


  3. rub(こする)


    • “stroke” は表面をやさしくすべるように触れますが、“rub” はもう少し強めにこするニュアンスがあります。


反意語


  • strike(打つ、叩く)


    • “stroke” はやさしく触れるのに対して、“strike” は強く打つ行為で、正反対のイメージを持ちます。



7. 発音とアクセントの特徴

発音記号 (IPA):


  • アメリカ英語: /stroʊk/(ストロウク)

  • イギリス英語: /strəʊk/(ストロウク)

アクセント


  • “stroke” は単音節なので、特にアクセントの移動はありませんが、頭の “str-” が強めに発音されます。

よくある発音の間違い


  • “stoke” (/stoʊk/ または /stəʊk/) と混同してしまうことがあるので注意しましょう。


    • stoke は“火をかき立てる”など別の意味になります。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: “stroke” と “stoke” を混同しやすいので要注意。

  2. “strike” と発音やスペルが似ており、意味が大きく異なるため注意が必要です。

  3. 過去形や過去分詞形が「stroked」であることを忘れないようにしましょう。

  4. 名詞の “stroke” にも多義がある(脳卒中、ストロークなど)ため、文脈でしっかり区別してください。

試験対策


  • TOEICや英検などでは、単語や熟語問題、または読解問題で “stroke one’s ego” のような表現が出ることがあります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ

“ストロー(straw)のようにサラサラとなでる” というイメージで覚えるとよいかもしれません。

あるいは「ストロークはやさしく毛や表面をすーっと〈スッとローク〉と触れる感じ」という語感で覚えやすいです。

手や指を軽く滑らせるような映像を頭に浮かべると意味が定着しやすくなります。

ストレス解消にも使われる行為という印象で定着させ、「なでる=relax」という連想を持つと覚えやすいでしょう。

意味のイメージ
stroke
意味(1)

〈髪・動物など〉‘を'なでる,さする

意味(2)

〈人〉‘を'なだめる《+名+down, down+名》

基礎英単語(NGSL) / 英訳 / 4択問題

編集履歴(0)

ログイン / 新規登録

 

アプリをダウンロード!
DiQt

DiQt(ディクト)

無料

★★★★★★★★★★