最終更新日:2024/06/13
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元となった辞書の項目

deal with

(問題など)を処理する / (話題)を取り扱う / と取引する / (困難など)に対処する

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解説

1. 基本情報と概要

単語・フレーズ: deal with

品詞: 句動詞 (phrasal verb)

CEFRレベルの目安: B1(中級)

英語学習者が比較的早い段階で学ぶべき重要表現です。

主な意味(英語)


  • to take action to do something, especially to solve a problem

  • to handle or manage a situation, person, or issue

主な意味(日本語)


  • (問題や状況などに)対処する、対応する

  • (人や交渉事などを)扱う

    「deal with」は、何かの問題や課題があるときに「どうにかする」や「対応する」というニュアンスで使われる句動詞です。日常会話からビジネス場面まで、幅広く使われます。

活用形


  • 現在形:deal with

  • 三人称単数現在形:deals with

  • 現在進行形:dealing with

  • 過去形 / 過去分詞:dealt with

他の品詞になったときの例


  • 名詞の「deal」:良い取引や取り決め(例:It’s a good deal.)

  • 動詞の「deal」(自動詞・他動詞):カードを配る、商売をする(例:deal cards, deal in goods)


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 「deal」:元々は「与える・分配する」などの意味を持つ動詞や「取引」などの意味を持つ名詞

  • 「with」:前置詞で、「~と一緒に」「~に関して」「~を扱って」というニュアンス

「deal with」はセットで使われて、「問題や人物・事柄に対処する、対応する」という意味を強調します。

よく使われるコロケーションや関連フレーズ 10個


  1. deal with a problem(問題に対処する)

  2. deal with conflict(対立を処理する)

  3. deal with stress(ストレスに対処する)

  4. deal with complaints(苦情に対応する)

  5. deal with customers(顧客に対応する)

  6. deal with an issue(問題を取り扱う)

  7. deal with a challenge(課題に取り組む)

  8. deal with a crisis(危機に対応する)

  9. deal with a situation(状況に対処する)

  10. deal with consequences(結果を受け止める・処理する)


3. 語源とニュアンス

語源


  • 「deal」は古英語の dælan(分ける、配る)が語源で、「相手と何かを分かち合う」イメージ。

  • そこから「業務上の取引」や「問題への対応」などへ意味が派生しました。

歴史的使用とニュアンス


  • 「deal with」は、中世英語でも「協議する」や「処理する」といった意味で用いられてきました。

  • 現代では「対処する」「解決を試みる」として、問題解決にフォーカスするときによく使われます。

使用時の注意点


  • 「deal with」は日常的・ビジネス的・フォーマルな文書でも非常に幅広く使われる表現です。

  • 軽い問題でも重い問題でも、「対応する」と自然に使えますが、場面によっては「handle」を使うほうがややフォーマルという場合もあります。


4. 文法的な特徴と構文


  • 「deal with」は他動詞的に使われ、対象のモノ・問題・人を「with」の後ろに置きます。

    例:I need to deal with this issue.

  • 目的語を直後に置かず、「with+目的語」の形をとるため、前置詞を抜かさないように注意が必要です。

  • フォーマル/カジュアル


    • どちらでも問題なく使えますが、ビジネスメールなどでは「address(問題に取り組む)」や「handle(対処する)」と使い分ける場合があります。



5. 実例と例文

日常会話での例文


  1. I have to deal with a lot of laundry today.


    • 今日は洗濯物がたくさんあって大変なの。


  2. Can you deal with the dishes while I feed the kids?


    • 子どもにご飯を食べさせてる間に、食器洗いをお願いできる?


  3. I’ll deal with the noise complaint from our neighbor.


    • 近所からの騒音の苦情は、私が対応するよ。


ビジネスでの例文


  1. We need to deal with complaints from our customers more efficiently.


    • 顧客からの苦情にもっと効率的に対処する必要があります。


  2. Could you deal with the financial report by tomorrow?


    • 明日までに財務報告書に対応してもらえる?


  3. Our team will deal with negotiations until the contract is finalized.


    • 私たちのチームが契約が成立するまで交渉に対応します。


学術的/フォーマルな文脈での例文


  1. This paper aims to deal with the issue of climate change in urban areas.


    • 本稿は都市部における気候変動の問題を扱うことを目的とする。


  2. We must deal with complex ethical dilemmas in biotechnology.


    • バイオテクノロジーにおける複雑な倫理的ジレンマに対処しなければならない。


  3. Policies were introduced to deal with socio-economic inequalities.


    • 社会経済的不平等に対処するための政策が導入された。



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. handle(扱う、処理する)


    • より「操作する、処理する」の意味合いが強め。「deal with」よりもややフォーマル。

    • 例:I can handle this problem myself.(この問題は自分で扱えます。)


  2. address(対処する、話しかける)


    • 「問題点を明確にし、対応策を示す」といった公的・フォーマルなニュアンスが強い。

    • 例:We need to address the root causes of the issue.(問題の根本原因に対処する必要があります。)


  3. cope with(対処する、うまく処理する)


    • 「困難をうまく乗り切る」ニュアンスで、心理的・精神的な負担に強調点がある。

    • 例:She’s trying to cope with her new responsibilities.(彼女は新たな責任をうまくやり遂げようとしている。)


反意語


  • 特別な明確な反意語はありませんが、「ignore」(無視する)や「overlook」(見落とす)などが文脈上は対照的な行動になります。


7. 発音とアクセントの特徴

発音記号(IPA)


  • アメリカ英語: /ˈdiːl wɪð/

  • イギリス英語: /ˈdiːl wɪθ/

強勢


  • 「deal」にアクセントが置かれることが一般的です(ˈdiːl)。

  • その後に続く「with」は弱く発音されます(wɪð / wɪθ)。

よくある発音ミス


  • 「deal」を /dɪːl/ と短く言ってしまう人がいますが、正しくは長母音の /diːl/ です。

  • 「with」は /wɪð/ と /wɪθ/ の両方の発音があり、地域差・個人差があります。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: 「deal with」は単なる「dealwith」ではなく、「deal」と「with」の間にスペースが入ります。

  • 前置詞「with」の抜け落ち: 「deal something」だけでは「カードを配る」という別の意味になり、誤解を招きます。

  • 他の句動詞との混同: 「deal in」は「~を商う、取り扱う」という意味でまったく別です。TOEICなどの試験では、こうした違いが問われる場合があります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「deal」は「カードを配る」という意味から連想して、「うまく切り分けて処理する」イメージを持つと覚えやすいです。

  • 「with」がついて「一緒に」を表すので、「相手(問題)と一緒に向き合って対応する」というイメージを作りましょう。

  • 勉強テクニックとして、「deal with + 名詞」で例文をたくさん作り、実践的な状況(友達・仕事・学校)をイメージすると定着しやすくなります。


以上が「deal with」の詳細解説です。問題に直面したときに「deal with it」というように、日常的にもビジネスでもよく使われるフレーズなので、ぜひ覚えて活用してください。

意味のイメージ
deal with
意味(1)

(問題など)を処理する

意味(2)

(話題)を取り扱う

意味(3)

と取引する

意味(4)

(困難など)に対処する

意味を覚えるための辞書問題

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