最終更新日:2025/11/23
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元となった辞書の項目

overstate

動詞

…を大げさに言う,を誇張して話す

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解説

1. 基本情報と概要

単語: overstate

品詞: 動詞 (他動詞)

意味(英語): to say or describe something in a way that makes it seem more important or serious than it really is (exaggerate)

意味(日本語): 実際よりも大げさに言う、誇張して述べる

「overstate」は、“必要以上に大きく言う”イメージの動詞です。何かの影響や重要性などを実際よりも誇張して表現する際に使われます。


  • CEFRレベル: B2(中上級)

    日常会話だけでなく、ビジネスや学術的な文章で少し高度な表現として出てきます。

活用形


  • 原形: overstate

  • 三人称単数現在形: overstates

  • 現在分詞 / 動名詞: overstating

  • 過去形 / 過去分詞: overstated

他の品詞例


  • 名詞形: overstatement (大げさに言うこと、誇張)

  • 形容詞的表現: (あまり一般的ではありませんが)“overstated claim”のように過去分詞を形容詞的に用いる場合があります。


2. 語構成と詳細な意味


  • 接頭語: over-(“過度に”や“超えて”のニュアンス)

  • 語幹: state(“述べる・言う”の意味)

“over-”は「過剰に」「度を超えて」という意味合いをもたらすため、“実際以上に述べる”というニュアンスとして機能します。

よく使われるコロケーション(10個)


  1. overstate the importance of 〜(〜の重要性を大げさに言う)

  2. overstate the case(事柄を誇張する)

  3. overstate one’s abilities(自分の能力を過大評価して言う)

  4. overstate the effect(効果を誇張する)

  5. overstate the impact(影響を大げさに言う)

  6. overstate the numbers(数字を水増しして言う)

  7. overstate a position(立場を強調し過ぎる)

  8. overstate the problem(問題を大きく言い過ぎる)

  9. overstate the significance(意義を過度に強調する)

  10. overstate the threat(脅威を誇大に言う)


3. 語源とニュアンス


  • 語源:

    “over-”は古英語から続く「超える、過ぎる」などの意味をもつ接頭語で、 “state”はラテン語由来の “stāre(立つ)” から派生し、「はっきり述べる」意味合いにつながっています。歴史的には“exaggerate”に近い意味で、一見正確そうに見えて、言いすぎであるというニュアンスが昔からあります。


  • 使用時の注意点:

    “overstate”は「強調しすぎている」というニュアンスを伴い、ときに批判的に使われることがあります。学術論文などのフォーマルな文面でも登場します。カジュアルな会話でも使えますが、「少しきつい印象」を与える場合があります。



4. 文法的な特徴と構文


  • 他動詞: 目的語をとります。

    例: “He overstated his experience.”(彼は彼の経験を大げさに言った)


  • 一般的な構文:

    (1) overstate + 名詞 overstate that + [節]

    例: “I don’t want to overstate that it’s a huge problem, but it’s concerning.”


  • イディオムらしい表現は特に多くありませんが、「It cannot be overstated that 〜」という形で、「〜はどれほど強調してもしすぎることはない」という決まり文句的な用法があります。


  • フォーマル/カジュアル:


    • フォーマルな文書やスピーチで、「重要性や影響を誇張している」と批判する文脈でよく使います。

    • カジュアルな状況でも、“Don’t overstate it.”(それを言い過ぎないで)くらいなら口語として使われます。



5. 実例と例文

日常会話での例文 (3つ)


  1. “I might be overstating it, but I think this dessert is the best thing I’ve ever tasted.”

    (ちょっと大げさかもしれないけれど、このデザートは今までで一番美味しいと思う。)


  2. “Don’t overstate how difficult the job is—you’ll scare people off.”

    (その仕事がどれだけ大変かを大げさに言わないで。みんな尻込みしちゃうよ。)


  3. “He tends to overstate his achievements when he’s trying to impress new friends.”

    (彼は新しい友達を感心させようとする時、実績を大げさに言う傾向があるんだ。)


ビジネスシーンでの例文 (3つ)


  1. “It’s important not to overstate our quarterly earnings in the report.”

    (四半期の収益報告を誇張しないことが大切だ。)


  2. “Some sales reps have been overstating product benefits, which could lead to complaints.”

    (一部の営業担当が製品の利点を過剰に伝えていて、苦情につながる可能性がある。)


  3. “We must be careful not to overstate our projections to shareholders.”

    (株主に対しては、予測を大げさにしすぎないよう注意しなければならない。)


学術的/フォーマルな文脈 (3つ)


  1. “It would be an overstatement to claim that this theory solves all existing problems.”

    (この理論があらゆる既存の問題を解決すると主張するのは大げさだ。)


  2. “Scholars often caution against overstating the significance of their findings.”

    (研究者たちは自分たちの研究成果の重要性を誇張しすぎないように注意することが多い。)


  3. “One cannot overstate the importance of ethical considerations in clinical trials.”

    (臨床試験における倫理的配慮の重要性はどれほど強調してもしすぎることはない。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. exaggerate(誇張する)


    • 意味: 実際以上に大きく言う(会話でよく使われる一般的な誇張)

    • 違い: “overstate”よりも口語的で広範囲に使える。


  2. inflate(膨らませる)


    • 意味: 事実を水増しするイメージ

    • 違い: “数字”や“データ”などに対して比喩的に使われることが多い。


  3. magnify(拡大する)


    • 意味: 実質的に・物理的に大きく見せる、比喩的に強調する

    • 違い: “レンズで拡大する”イメージから派生して、度合いの強調として使われる。


  4. overemphasize(過度に強調する)


    • 意味: 強調しすぎる

    • 違い: “emphasize”という言葉に “over-” がついているため、強調点は「強調しすぎる」こと。


反意語


  • understate(控えめに言う)

  • minimize(最小限にする、過小評価する)

  • downplay(軽視する、控えめに扱う)

“overstate”の反意語はいずれも “大げさにしない” 方向の表現です。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA)


    • アメリカ英語 (AmE): /ˌoʊ.vɚˈsteɪt/

    • イギリス英語 (BrE): /ˌəʊ.vəˈsteɪt/


  • 強勢(アクセント): “o” (または“əʊ”) と “state”の両方に注意が必要ですが、特に第2要素の「-state」の “steɪt”に強めのアクセントがあります。


  • よくある発音ミス: 「s」を弱く発音しすぎたり、「o」を短く発音して“uh-ver-state”のように曖昧にしてしまうことがしばしばあります。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “overstate”を“overstat”や“overstete”などとつづり間違えることがあります。

  • 同音異義語との混同: 特にこれといった同音異義語はありませんが、“overestimate”との混同に注意してください。“overestimate”は“評価や見積もりを実際よりも高くする”であり、特に数値的感覚が含まれます。“overstate”は文章表現や言い方を誇張するニュアンスです。

  • 試験対策: 英検やTOEICなどの試験では、“overstate”が同義語として“exaggerate”と一緒に出題されることがあります。区別して使えるようにしておくと、読解問題や語い問題で役立ちます。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • イメージ: “over-”は「溢れている、やりすぎ」のイメージで、「言う(state)ときにあふれる感じ」にすると覚えやすいでしょう。

  • 覚え方: “over” + “state” を「大げさに言う」と結び付け、似たような言葉“overestimate”(過大評価する)とは使い方が少し違う点に注意しておくとよいです。

  • 勉強テクニック: 自分が「言い過ぎる」と感じる場面を思い浮かべて、“Don’t overstate it.”というフレーズを口癖にすると、自然に身につきます。


以上が「overstate」の詳細な解説です。大げさに物事を表現するときに使われるため、フォーマルからカジュアルまで幅広い場面で役立ちます。過度な強調がよくない場合には「Don’t overstate.」と注意を促す言い回しにも利用できます。ぜひ、文章や会話に取り入れてみてください。

意味のイメージ
overstate
意味(1)

…‘を'大げさに言う,誇張して話す

ビジネス英単語(BSL) / 和訳 / 4択問題

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