最終更新日:2025/11/19
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元となった辞書の項目

militia

《the ~》国民軍,市民軍(軍事訓練を受けるが非常事態にのみ召集される)

このボタンはなに?

国民軍は地域社会を守るために結成されました。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: militia

品詞: 名詞 (可算名詞としても使われる場合があります)

活用形: 単数形 militia / 複数形 militias


  • 英語の意味: A military force composed of ordinary citizens, rather than professional soldiers, especially in times of emergency or unrest.

  • 日本語の意味: 正規の軍人ではなく、一般の市民から構成された組織や部隊のこと。非常時や紛争時に、自分たちの地域や利益を守るために編成されることが多いです。

「通常の軍隊とは別に、市民が自主的に結成した武装組織」というニュアンスがあります。歴史的には、戦争や暴動など有事の際に呼び出される市民兵や地方の警備団として存在しました。

CEFRレベル: B2(中上級)

→ B2は、ある程度専門性のある話題についても理解し、意見を述べることができるレベルです。「militia」は軍事・歴史・政治の分野に関わるため、B2程度の難易度と言えます。

他の品詞形


  • 形容詞形は一般的には存在しませんが、「民兵の」「市民軍の」という意味合いを持たせたい場合は、英語では militia-based などの複合形容詞が使われることがあります。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 語幹: 「militia」


    • ラテン語 “mīlītia” (兵役、軍務) に由来しています。


  • 接頭語・接尾語は明確に分解できる英単語ではありませんが、同語源に military (軍隊の) などが存在します。

関連する派生語や類縁語


  • military: 正規軍、軍隊に関する (ラテン語 “mīlitāris” に由来)

  • militant: 攻撃的な、闘争的な、または戦闘的な人

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. local militia(地元の民兵組織)

  2. armed militia(武装民兵組織)

  3. form a militia(民兵組織を結成する)

  4. disband the militia(民兵組織を解散する)

  5. volunteer militia(志願民兵組織)

  6. militia forces(民兵部隊)

  7. militia movement(民兵運動)

  8. join the militia(民兵に参加する)

  9. recruit for the militia(民兵を募集する)

  10. militia leader(民兵指揮官)


3. 語源とニュアンス


  • 語源: ラテン語の mīlītia(兵役、軍務)から。古フランス語を経由して英語に入ったとされています。

  • 歴史的使用: 中世や近世において、正規軍を補完する形で必要な時だけ召集される市民兵として使用されました。アメリカ独立戦争期やフランス革命期など、歴史的にもいくつかの重要な出来事で“militia”はいわば「素人の軍隊」として活躍しました。

  • ニュアンス: 正規軍と比べると統制が緩く、愛国心や地域防護意識をもとに結成される集団というイメージがあります。カジュアルにはあまり使われず、政治・軍事・歴史的文脈やニュース、専門的な文章での使用が多いです。

使用時の注意点


  • 主にフォーマルまたはセミフォーマルな文章で使われることが多いです。

  • 口語的に使う場合はニュース報道などである程度専門性を伴う場面が多いでしょう。


4. 文法的な特徴と構文


  • 名詞の可算・不可算: 通常は「the militia」として集合体を指す不可算名詞的な使い方をされる場合が多い一方、「local militias」のように複数形で可算名詞としても使われます。

  • 構文例:


    • There is a militia formed in the countryside.

    • 地方で民兵組織が結成されている。

    • The state relies on volunteer militias in times of crisis.

    • 州は危機の際に志願制民兵に頼っている。


  • 口語表現で「join the militia」といった形で動詞 “join” と一緒に使われることが多いです。


  • フォーマルな文脈やニュース、専門的な軍事・歴史の文脈では「militia units」などとしてさらに分節化(unit, group, force など)される傾向があります。



5. 実例と例文

日常会話での例文


  1. I heard a new militia has formed in the nearby town for self-defense.

    (近くの町で自衛のために新しい民兵組織が結成されたって聞いたよ。)

  2. My grandfather used to talk about how he served in a local militia during his youth.

    (祖父は若い頃、地元の民兵組織に参加していた頃の話をよくしてくれたんだ。)

  3. People in rural areas sometimes form militias to protect their properties.

    (地方の人々は、時々自分たちの財産を守るために民兵組織を結成することがある。)

ビジネスシーンでの例文


  1. Our security assessment must consider the presence of local militias.

    (我々のセキュリティ評価では、現地の民兵組織の存在を考慮しなければならない。)

  2. Before starting the construction project, the company negotiated with regional militias for safe passage.

    (建設プロジェクト開始前に、会社は安全な往来のため地域の民兵組織と交渉した。)

  3. Investors are concerned about volatility in areas controlled by armed militias.

    (投資家は、武装民兵の支配下にある地域での不安定さを懸念している。)

学術的な文脈での例文


  1. Historical records show that colonial militias played a crucial role in early American warfare.

    (歴史文書によれば、植民地時代の民兵組織は初期のアメリカ戦争で重要な役割を果たした。)

  2. The sociopolitical impact of citizen militias has been widely debated among historians.

    (市民民兵組織の社会政治的影響については、歴史家の間で広く議論されている。)

  3. Militia activities often reflect underlying communal tensions and regional power dynamics.

    (民兵組織の活動は、地域コミュニティに根付いた緊張や権力関係を反映することが多い。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. paramilitary (準軍事組織)


    • 国家の正規軍ではないが、軍事的装備や訓練を行う組織。ただし、志願や市民主体よりは、国家や政党などによる組織的な運営が多い。


  2. armed group (武装集団)


    • 一般的に武器で武装した集団。militiaよりも広い意味合いで、犯罪組織やテロ組織も含む。


  3. citizen army (市民軍)


    • 民兵とよく似た概念。市民が軍事力として組織されていることを強調する表現。


反意語


  1. regular army (正規軍)


    • 国家の法律や規則に基づき、正式に訓練・編成された軍隊。


  2. professional soldiers (職業軍人)


    • 軍隊に職業として属し、給与や階級に基づいて軍事活動を行う人々。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA):


    • 米: /mɪˈlɪʃə/

    • 英: /mɪˈlɪʃ.ə/


  • アクセントの位置: 「li」の部分に強勢が置かれます。

  • アメリカ英語とイギリス英語の違い:


    • アメリカ英語は最後の音が /-ʃə/ (シェ) あるいは /-ʃə/ (軽い「シュア」) に近くなり、イギリス英語は /-ʃ.ə/(やや短めに聞こえる)になる。


  • よくある発音の間違い:


    • “military” (ミリタリー) と混同しやすい。militiaは “ミリッシャ” と聞こえることを意識するとよい。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペリングミス: “millitia” や “miltia” などと誤記しやすいので、「mi-li-ti-a」と区切って覚えましょう。

  2. 同音・類似語との混同: “military” や “militant” と混在して使ってしまうケースが多い。意味が大きく異なるので要注意。

  3. 試験対策: TOEICなどビジネス寄りの試験ではあまり頻出しませんが、ニュースや政治関連の設問で出題される可能性があります。英検1級など上位水準の試験や、国際関係問題を扱う試験では題材に登場しやすい単語です。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 語源イメージ: 「military (軍)」と同根であることを意識すると、「一般市民による軍事活動」を表す単語としてイメージしやすいです。

  • スペリングの覚え方: 「mil + i + tia」で3パーツに分割。「mil」は「腕力・軍事」、「i」はつなぎ、「tia」はラテン由来のパターンとすると視覚的に分けて捉えやすいでしょう。

  • 勉強テクニック: ニュースで紛争地域の治安を伝える際などに「militia」という単語がよく出てくるので、記事を読むときに意識して目に焼き付けるとよいです。


以上が militia の詳細な解説となります。市民主体の軍事組織を表す言葉として、歴史や政治関連の文脈でよく出てくる単語ですので、特に国際ニュースや過去の戦争史などを読む際に役立ちます。

意味のイメージ
militia
意味(1)

《the ~》国民軍,市民軍(軍事訓練を受けるが非常事態にのみ召集される)

ビジネス英単語(BSL) / 和訳 / 4択問題

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