元となった辞書の項目
dot
解説
1. 基本情報と概要
単語: dot
品詞: 名詞 (※動詞としても使われる場合があります)
- 英語での意味: a small round mark or spot
- 日本語での意味: 小さな点、しるし
「とても小さな点を表すときに使われる単語です。文中のピリオド( . )も“dot”と呼ばれることがあります。“dot”がついているかどうかを確認するような場面や、“点”を強調したいときに使われます。」
活用形
名詞としては複数形はdotsになります。
動詞としては “to dot” (点をつける・散らばっている), 例: “He dotted the paper with ink.”
他の品詞形
- 形容詞形: dotted (例: a dotted line = 点線)
- 名詞形: dot (本項)
- 動詞形: dot (例: The sky was dotted with stars.)
難易度(CEFR レベル目安)
- A2 (初級): 基本的な単語として、日常会話でも目にすることがある短い単語です。
2. 語構成と詳細な意味
“dot” は短い単語のため、はっきりした接頭語や接尾語を持ちません。語幹そのものが “dot” です。
派生語・関連語
- dotted: 点をつけられた、点線の
- dotting: 点を打っている状態
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)
- dot matrix(ドットマトリックス)
→ 小さな点の集合で文字等を構成する方式 - on the dot(きっかりに)
→ 「時間ぴったり」などの表現 - connect the dots(点をつなぐ)
→ 「状況をつなぎ合わせて理解する」という比喩表現 - dot the i’s and cross the t’s(細部まできちんと仕上げる)
→ 書類や計画などを最後まで正確に仕上げるイディオム - dot painting(点描画)
→ ドット(点)で描く芸術 - a dot on the horizon(水平線上の一点)
→ 遠くに見える小さな点 - put a dot(ドットをつける)
→ 単純に「点を打つ」のイメージ - dot com(ドットコム)
→ インターネット関連企業やウェブアドレスを指す際に使用 - dot your brow(おでこに点々と汗がにじむ)
→ あまり一般的ではないが表現として汗の粒を表す際など - dot the landscape(景観に散らばっている)
→ 建物や木が「点在する」状態を表現
3. 語源とニュアンス
語源
- 中英語 (Middle English) の “dot” に由来すると言われています。さらに遡ると古いゲルマン系の言葉にも同様の音があったと考えられています。
使用上のニュアンス
- シンプルで短い単語なので、口語・文章どちらにもよく使われます。
- “on the dot” など慣用的な表現は日常会話、ビジネス文章の両方で使えますが、くだけた言い方としては口語的、正式に書くときはややカジュアル感が出る場合もあります。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞 (可算名詞): 「(一)つのドット」「複数のドット(dots)」という数え方ができます。
- 動詞 (他動詞/自動詞):
- 他動詞: “He dotted the map with pins.”(地図にピンを打って点々と印を付けた)
- 自動詞: 文脈としてはほぼ他動詞で使われることが多いが、受動的に “The page is dotted with inks.”(そのページはインクで点々としている)のように使われる場合も。
- 他動詞: “He dotted the map with pins.”(地図にピンを打って点々と印を付けた)
一般的な構文・イディオム
- on the dot: “I’ll meet you at 7 p.m. on the dot.”
- connect the dots: “When you connect the dots, the solution becomes clear.”
5. 実例と例文
日常会話での例 (3つ)
- “I spilled coffee on my shirt, and now there’s a little dot.”
(シャツにコーヒーをこぼして、小さい点染みができたよ。) - “Did you notice the tiny dot on your phone screen?”
(スマホの画面に小さな点があるのに気づいた?) - “Wait, let me put a dot here to mark the spot on the map.”
(待って、この地図でその場所を示すために点を打たせて。)
ビジネスシーンでの例 (3つ)
- “Please make sure to place a dot at the end of each sentence in the report.”
(レポートの各文末には必ずピリオドをつけてください。) - “We’ll start the meeting at 10 a.m. on the dot.”
(ミーティングは午前10時きっかりに始めます。) - “Our dot-com venture grew rapidly in the early 2000s.”
(私たちのドットコム企業は2000年代初期に急成長しました。)
学術的な文脈での例 (3つ)
- “In this graph, each dot represents a data point.”
(このグラフでは、各ドットがデータの一点を表しています。) - “When conducting a pointillism painting, each colored dot is carefully placed.”
(点描画の技法では、色とりどりの点を慎重に配置します。) - “The dot product in vector calculations is crucial for understanding projections.”
(ベクトル計算におけるドット積は、射影を理解する上で重要です。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- spot (斑点、しみ)
→ 見た目は類似していますが、汚れやしみなどにも使います。 - speck (小さいしみ、ほこり)
→ 非常に小さい点を強調する際に使われます。 - point (点)
→ 位置や座標を示す場合にも使われ、やや抽象的な表現。
反意語
- ハッキリとした反意語はありませんが、あえて言うなら blank (何もない) や empty (空の) が「点の存在がない状態」を示す対比になります。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA (アメリカ英語): /dɑt/
- IPA (イギリス英語): /dɒt/
- アメリカ英語では「ダット」に近い母音
- イギリス英語では「ドット」に近い母音
- アメリカ英語では「ダット」に近い母音
強勢: 短い単語につき、全体が一拍で発音されます(stress は一音節目に自然に置かれます)。
よくある間違い:
- “dot” の “o” を長く引いてしまうと「ダート」のように聞こえてしまうことがあります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “dor” や “doot” などと誤記しないよう注意。
- 同音異義語: 同音異義語としては特段ありませんが、“doughnut(ドーナツ)”の略形 “donut” とは発音・綴りが似ているようで違います。
- 試験対策: TOEIC や英検で一般単語として出題される可能性は低いですが、“on the dot” などのイディオムがリスニングや長文で出る場合があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “.” (ピリオド) を見るたびに「dot」と脳内で唱えてみると覚えやすいです。
- “connect the dots”(点をつなぐ)→ パズルや子どものぬり絵などのイメージで覚えるのも面白いでしょう。
- スペリングは “d” + “o” + “t” と短いので、キーボードで打っても一瞬で済む一方、単純だからこそタイプミスに注意すると良いです。
以上が名詞「dot」の詳しい解説になります。小さい点を示すだけでなく、いろいろな派生表現や使い方があるので、ぜひイディオムなどもあわせて覚えてみてください。
意味のイメージ
意味(1)
点,ぽち,しみ
意味(2)
(ペンで書いたような)小点;終止符(period)
意味(3)
(通信の)短点